中央検査部 腫瘍マーカーの検査
《CEA:がん胎児性抗原》
主に消化器系(大腸、膵臓など)がんで高くなります。肝炎、膵炎、肺炎、腎不全、加齢、喫煙でも高くなることがあります。
《AFP:アルファフェトプロテイン》
原発性肝がんで非常に高くなるほか、肝硬変や肝炎でも高くなります。妊娠中にも高くなることがあります。
《PIVKA-Ⅱ:ピブカ ツー》
肝がん、慢性肝炎、肝硬変で高くなるほか、ビタミンK欠乏症やワーファリン投与によっても高くなります。
《CA19-9》
胆道系や膵臓がんで高くなります。良性の膵炎や肝炎、糖尿病でも高くなることがあります。
《CA125》
卵巣がんで高くなります。胸膜炎、腹膜炎でも高くなることがあります。
《CA15-3》
乳がんで高くなります。
《SCC》
肺がん、子宮がんで高くなります。皮膚や呼吸器などの炎症性疾患で高くなることがあります。
《PSA:前立腺特異抗原》
前立腺がんで高くなります。急性前立腺炎でも高くなることがあります。
《FreePSA:遊離型PSA》
遊離型PSA/総PSA比(F/T比)により前立腺がん診断の精度が高くなります。前立腺良性腫瘍に比べ、前立腺がんではF/T比は低い傾向があります。
《シフラ21-1》
扁平上皮がんに対して有用な腫瘍マーカーで、肺がん、食道がん、胃がん、結腸・直腸がん、卵巣がん、肝がん、子宮がんなどで高くなります。
《ProGRP:ガストリン放出ペプチド前駆体》
肺小細胞がんで高くなります。