薬剤部 感染制御

感染制御

薬剤部感染グループ(4名)は、毎週金曜日ICT朝会に参加し、血培陽性症例に関して、医師4名、看護師2名、検査技師1名等でカンファレンスを行い、問題症例については、積極的に介入を行っています。また、毎月、ICT委員会では、抗菌薬の適正使用に尽力しています。
薬剤部においては、抗菌剤14日以上連続オーダした場合はシステム的にチェックがかかり、主治医に照会しています。また、広域抗菌薬(第4世代セフェム系、カルバペネム系、ニューキノロン系、TAZ/PIPC)と抗MRSA薬の使用には届出制、リネゾリド(LZD)のみ許可制にしています。
また、抗MRSA薬(VCM、TEIC、ABK)については、積極的に初期投与設計に関与し、投与4日後のTDMの実施はほぼ100%を達成しています。

研究面においては

①VCMのクリアランスについて
これまでに諸外国において、性別や年齢に関係なく悪性腫瘍患者では非悪性腫瘍患者に比べて、VCMのクリアランス(CL)が上昇し、半減期が短くなるという傾向が報告されています。そこで今回、岐阜市民病院におけるVCMのCLに影響を与える因子に関する調査を行いました。その結果、性別や年齢に関係なく腎機能が正常の患者では、悪性腫瘍患者群においてVCMのCLが非悪性腫瘍患者群より1.4倍有意に大きい値を示し、悪性腫瘍がCLの上昇要因であることが判明しました。一方、腎機能が低下した悪性腫瘍患者群では、CLの上昇は認められませんでした。このことから腎機能が正常の悪性腫瘍患者において VCMの血中濃度が低くなり、反対に腎機能が低下した悪性腫瘍患者においては、悪性腫瘍であるとの根拠から投与量を増加してしまうと、血中濃度が上がりすぎてしまうという危険性も起こりうることがわかりました。

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②TEICのクリアランスについて
TEICについても、VCMと同様に調査を行いました。その結果、腎機能が低下した悪性腫瘍患者においては、TEICのCLが非悪性腫瘍患者群より1.3倍有意に大きい値を示し、悪性腫瘍がCLの上昇要因であることが判明しました。また腎機能が正常な患者においてもCLが上昇する傾向が示されました。 TEICのCLが上昇する要因としては腎機能が大きな要因として考えられるが、悪性腫瘍も上昇要因として考えられることが示唆されました。

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TDM解析風景
yaku-bumon-kansen-06カンファレンス風景

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