輸血部

概要

輸血とは健康な人から採取した赤血球、血漿、血小板を用い治療することです。
主に手術の時や外傷による失血あるいは高度の貧血などの時に実施されます。
またその際、血液型判定、不規則抗体検査および交差適合試験を行い、重篤な副反応が起こらない様に努めます。

(1)輸血療法委員会と連携し、安全で適正な輸血医療を推進し、血液製剤の管理運用を行っています。
(2)必要に応じて事前に自己血採血を行い、手術時に使用しています。
(3)臨床工学室や血液検査部門と連携し、移植などの細胞治療にも取り組んでいます。

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スタッフ紹介

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北川順一
役職
血液腫瘍センター長
輸血部部長
血液内科部副部長
感染対策部副部長
主な資格、認定
日本血液学会指導医・専門医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法指導医・専門医
日本内科学会内科指導医・認定内科医・総合内科専門医
日本輸血・細胞治療学会認定医
日本がん治療認定医機構認定医
日本輸血・細胞治療学会細胞治療認定管理師
造血幹細胞移植認定医
日本消化器内視鏡学会専門医
卒業年、主な職歴
平成14年岐阜大学医学部卒

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輸血関連検査

ABO血液型検査

輸血上もっとも大切といえるのが血液型判定です。
日本人はA型40%、O型30%、B型20%、AB型10%の割合です。
違う血液型を輸血すると場合によっては重篤な副反応が起こります。

RhD血液型検査

RhDが陽性か陰性かを判定します。
日本人では約0.5%の割合でRhDが陰性です。特にAB型のRhD陰性は0.05%と少数です。RhD陰性の人にRhD陽性の人の血液を輸血すると抗D抗体が産生されることがあり、次回にもう一度RhD陽性の人の血液が輸血されると重篤な副反応を起こすことがあります。

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血液型判定用の専用カセットを用いた検査

不規則抗体検査

ABO血液型以外の血液型抗体検査です。
過去の輸血や妊娠などである種の抗体が産生されることがあり、その抗原を持っている人の血液を輸血すると副反応を起こすことがあります。

交差適合試験

患者の血液と輸血に使用する血液とを使って実際にマッチングする検査です。
血液型不適合や不規則抗体による副反応の防止を目的にした重要な検査です。

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血液センターから供給された赤血球製剤

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血液製剤管理業務

血液製剤の保管・管理を行っています。

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輸血管理システムで製剤状況を確認しているところ

移植における幹細胞の管理

当院では、骨髄移植(血縁、非血縁:日本骨髄バンク)、末梢血幹細胞移植(自己、血縁)、さい帯血移植(日本さい帯血バンクネットワーク)を行っています。輸血部では、中央検査部と協力して、移植に使用する各種幹細胞の保存、管理をしています。

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