初期臨床研修室

研修医インタビュー

岐阜市民病院の研修風景

令和3年度採用研修医(3年目)亀山 千晶先生

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初期臨床研修を終えて

岐阜市民病院で初期研修を始めてから、早いもので2年が経過しました。
正直座学が得意でなかったため自分がやっていけるのか不安が大きかったのですが、当直の現場や各科では上級医に質問しやすい雰囲気であり、また上級医側からも熱心に指導していただけたため日々少しずつではありますが着実に成長できたと感じています。改めて指導して下さった上級医、コメディカルスタッフの皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。
当院の研修プログラムはほぼすべての科をローテートできるため幅広い領域の症例を経験できます。特にエコー研修もでき、救急外来で必須のエコーを技師さんから教わることができるのは貴重な経験でした。3年目から後期研修で専門科に分かれますが、自分の専門分野だけでなく他の科のことも体系的に学んだ経験を活かし、より全人的医療を行えるよう精進していきます。また自分が研修で教えて頂いたように、今度は教える立場としてもよりよい指導ができるよう励んでいきたいと思います。

令和3年度採用研修医(3年目)福富 惇先生

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初期臨床研修を終えて

はじめに、この2年間の研修期間でお世話になりました先生方やメディカルスタッフの方々に感謝を申し上げたいと思います。
研修医が始まった初期、心肺停止で搬送された患者さんを目の前にして何もできず、ただ見ていることしかできなかったことを今でも覚えています。臨床現場では国家試験のための座学とは異なり、処方やオーダーなどのカルテ操作、ルート確保や創部処置などといった基本的手技の獲得が必要であり、日々ついていくことに精一杯でした。すべてが初めての経験であり、失敗をしてしまうことも度々ありましたが、先生方やコメディカルの方々に温かくサポートしていただきながら成長することができたと感じております。
救急外来ではwalk in・救急車ともに全症例をfirst touchし、軽症から重症まで非常に多くの症例を経験することができました。検査や治療を自分の判断で進めていくことに不安や迷いを感じる場面を多く経験しましたが、上級医の先生方の丁寧なご指導のもと、少しずつ自信を持ってできることが増えてきたように思います。
岐阜市民病院では病院全体で研修医を育てようとする風潮があり、上級医の先生方だけではなく看護師さんをはじめとするコメディカルの方々からも多くのことを教えていただきました。充実した環境で研修することができたことを心から感謝しています。
来年度から専門分野へ進み、引き続き岐阜市民病院で研修させていただく運びとなりました。当院の研修で身につけた知識・技術を糧に精進していきたいと思います。

令和4年度採用研修医(2年目)松岡 康太先生

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1年目の研修を終えて

期待と不安で胸を膨らませながら迎えた入職日より早1年が経とうとしています。各ローテの業務と救急外来での当直で日々研鑽を積んできましたが、未だに及ばないと感じることが多々あるのが正直なところです。
研修医の主戦場である救急外来では日々数多くの方が来院されます。限られたマンパワーの中での迅速な対応と適切な医療との間で板挟みになることが多く、救急診療の難しさを実感しました。自分が当直をする上で特に難しいと感じたのは画像読影です。国家試験で学んだような典型的な所見がある場合はむしろ少なく、所見が微妙で判断に困る症例が大多数を占めます。自分の判断が今後の治療方針に直結すると考えると慎重に読影する必要がありますが、読影にさくことのできる時間は限られています。最終的には上級医の先生方に判断をゆだねることが多く、そのたびに自分の無力さを痛感しています。共に当直に入った2年目の先生や看護師さん、指導医の先生方には何度相談させていただいたかわかりませんが、そのたびに快く相談に乗ってくださり、非常に恵まれた環境で働かせていただいていることを実感しています。
研修医生活が始まって数ヶ月間は至らない点ばかりに目が行き、入職前に思い描いていた理想の自分との差に悩んでいた時もありました。しかし、まわりの優秀な同期達が日々努力する姿に触発され、日々成長する自分を楽しむ意識を持って研修に励んでいます。今後も現状で満足することなく、常に向上心を持って職務に望んでいく所存です。
来年度以降は自分が相談される立場となります。指導することでいままで曖昧であった知識をより深めることに繋がり、さらなる成長が望めると考えています。同期や1年目の研修医の子達と切磋琢磨しながら共に成長していきたいと思います。

令和4年度採用研修医(2年目)宮部 亜里紗先生

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1年目の研修を終えて

2022年4月1日。スーツを着た17人の男女が岐阜市民病院に集結した。17個の医者の卵が、ヒヨコへと孵化した瞬間である。
 ガイダンスを終え、病院から支給された揃いのスクラブに身を包むと、そこにはこれまでに経験したことのない景色が広がっていた。
「患者さんが発熱したんですがどうしましょう?」
「胸が痛いんじゃ、わしゃ死ぬのか?」
「先生、点滴何つなぎますか?」
そう、これが"医者になる"ということである。何もできないくせに、多少の医学知識を身につけただけなのに、医師免許を手にしてしまった私は、医師免許を手にしてしまったというその事実のみによって、あらゆる人から信頼されるべき存在となってしまった。「できること」と「求められること」。両者の間には、決して埋まることのない、雲泥万里の懸隔があった。研修医生活とはすなわち、このギャップを埋めることであった。
 私はもがいた。勉強して、人に質問して、試行錯誤を重ねた。つたない対応で患者さんやその家族を不安な気持ちにさせてしまったり、判断の悪さでメディカルスタッフの皆さんに迷惑をかけてしまったりしたことは枚挙にいとまがない。それでも私は、反省して、前を向いて、とにかくやってみた。するとどうだろう、ふと気づいて立ち止まると、前に確認したときよりも半歩前に進んでいる私がいた。ほんのわずかの進歩である。ほんのわずかであるが、これを積み重ねることこそが一人前の医者への近道であると信じ、今日も私はもがく。そう、愚公移山を地で行くように。
 そして今、研修医生活も折り返し地点に差し掛かろうとしている。
ーーーあちらから、新しいヒヨコたちの産声が聞こえてくる。

令和4年度採用研修医(2年目)田口 京華先生

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1年目の研修を終えて

岐阜市民病院での初期研修が開始してから、早いもので1年が経とうとしています。
入職当時は、電子カルテでのオーダーの仕方も分からず、初めての業務に悪戦苦闘する日々でした。学生の頃の国試対策の知識とは違ったり、薬剤のオーダーや薬を処方するにも、商品名で行わなければならない、さらに用量も決めねばならず、ここが臨床の現場であるということを痛感することも多々ありました。そんな時にいつも手を差し伸べてくれるのは2年目の先生方でした。1年前まで自分達と同じ立場だったとは思えないほど頼もしく、困っていないか気にかけていただき、分からないことは優しく教えてもらいました。
診療科のローテートでは、様々な検査、手技、病棟管理、コメディカルとの連携に至るまで学ぶことができました。病院全体で研修医を育てようという雰囲気があり、看護師や薬剤師、放射線技師など様々な職種の方に助けていただき、教えていただきました。たくさんの人に支えられながら研修できているのだと実感しました。
救急外来では、研修医としての責任を強く感じました。様々な症状を訴える患者さんに対応し、自分のオーダーした検査で十分なのか、画像をみて大丈夫といえるのか、自分の行った処置でよかったのか、この患者さんは帰宅させてもいいのか、そんな不安を抱えながらの業務でした。しかし、当院の救急外来は、どんな症例であっても全例、上級位の先生にコンサルトするよう決められているため、質問や相談がしやすく、非常に恵まれた環境でした。
私は、たすき掛け制度のため来年度は岐阜大学病院での研修となります。新しい環境に身を置くことになりますが、この1年間の経験を糧に、今後の研修も精進していきます。
最後になりますが、御指導いただいた先生方をはじめ、すべての医療スタッフの方々に重ねて御礼申し上げ、結びの言葉とさせていただきます。

研修医に聞いてみました

研修病院を探す上で、重要視したポイントは?

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  • 自分の行きたい診療科があるかどうか。
  • 自分が迷っている診療科があるかどうか。
  • 先輩研修医との雰囲気。
  • 病院全体の雰囲気。
  • ローテーションで全般を広く研修できるかどうか。
  • 将来関わっていく仲間との良い出会いができるかどうか。
  • 3年目以降の進路を考えて、地元の病院を選択。

なぜ岐阜市民病院を選んだのですか?

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  • 救急で研修医がfirst touchでき、実践方式での研修ができるから。
  • 岐阜大学出身ではないけど、自分の大学の卒業生の方がいた。
  • 産婦人科内視鏡医の専門資格を持った先生がいる。
  • マイナー診療科も含め、広く全般の研修ができるから。
  • 大学の先輩のすすめ。

岐阜市民病院に来る前と来たあとの違いは何ですか?

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  • 思っていたとおりに忙しいがとても充実している。
  • 思っていた以上にスタッフの雰囲気がよい。

岐阜市民病院の良いところはどこですか?

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  • 診療科同士の風通しがよく、仕事をしやすい環境が整っている。
  • 各診療科の敷居が低く、コンサルトしやすい。
  • 内科と外科のコンビネーションが良い。
  • 救急外来で数多くの患者さんを見ることができてcommon diseaseについて力がつく。
  • 当直では、ファーストタッチで患者を診療でき、実践方式での経験を積むことができる。
  • マイナーも必修で研修でき、救急外来で役立てることができる。
  • 1年目から多くの診療科で研修をすることができる。
  • 医療の前線を経験できるため、自分を鍛えることができる。
  • 多様な患者層の診療ができるため、短期間で多くの経験を積むことができる。
  • 他の病院で研修している大学の同期と比較すると雑用や人間関係に煩わされず楽しく研修できている。
  • 病院長が素敵。
  • 研修医の雰囲気が良く、やる気のある人が多い。
  • コメディカルを含めた病院スタッフの雰囲気がとても良い。
  • 長期休暇を取得することができるため、自分を見つめ直し、リフレッシュすることができる。
  • 学会や勉強会会場までのアクセスが良い。(駅まで近い)
  • 病院のとなりにおいしい焼肉屋があり、すぐに焼肉屋院外カンファレンスができる。

仕事以外の病院イベントは楽しいですか?

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  • ボーリング大会、ソフトバレーボール大会、クリスマスパーティーなど1年を通して病院全体で楽しむイベントがある。
  • サンクス&プロモーションは準備から本番、打ち上げまでとても楽しかった。
  • 飲み会・イベントが多く、仕事以外でも親睦を深めることができる。

※現在は自粛中のイベントあり

先輩医師とうまく仕事ができますか?

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  • 何でも相談できて、プライベートでも食事に行ったり、良い関係が自然にできている。
  • 先輩と同じ部屋で何でも相談できる。
  • 研修医室で2年目の先生に気軽に相談できる。
  • 研修医室で電子カルテが利用できるので、いつでも気軽に先輩とカンファレンスができる。

指導医は丁寧で友好的な指導をしてくれますか?

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  • 他科を回っている時でも、相談症例を持っていくとアイデアをくれる。
  • 特にオーベン制の科では、一人のPTについて一緒に治療を考えていくことができるので勉強になる。
  • 指導医の数が多く、より良い指導の下で研修を受けることができる。
  • 指導医がとても丁寧で、初歩的な質問をしても怒られない。

研修病院をさがしている医師のたまごへのアドバイス

  • まずは見学。気に入ったらチャレンジ。
  • 周りの人や、採用されるかはあまり気にしない。
  • この病院は先輩・同期・後輩に非常に恵まれた環境です。
  • 研修自体は自分の努力次第で変わりますが、取り巻く環境は変えられません。大切なのは、人に関する環境だと思います。

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