薬剤部 薬剤師レジデント

薬剤師レジデント

目的

平成18年から6年制薬学教育が始まり、平成24年から6年制薬学教育を受けた薬剤師が社会に進出してきた。しかし、卒業したばかりの薬剤師は即戦力には程遠く、再度、新人教育を受けることになる。さらに、数年の経験を重ね、自力にて専門薬剤師を目指すことになるが、指導者がいないため、途中で断念する薬剤師がいる。また、病院薬剤師の現状としては、岐阜県内において、専門薬剤師はがん領域で9名、感染領域で6名、さらに、医療薬学会の指導薬剤師は10名しかいない。指導薬剤師の不足が、病院薬剤師の飛躍に大きな足かせとなっている。卒業したばかりの意欲のある薬剤師を指導薬剤師が在籍する病院で研修する意義は大きいと考える。
岐阜市民病院には、がん領域、感染領域の専門薬剤師が在籍し、医療薬学会の指導薬剤師も在籍している。そこで、卒業したばかりの意欲のある薬剤師を岐阜市民病院において、レジデント(専門薬剤師プログラム)として2年間研修してもらい、専門知識の習得、学会あるいは論文発表することで、将来、専門薬剤師となるきっかけを与えたい。現在、岐阜県下において、レジデント制度を導入している病院は存在しない。東海地区においては、名古屋大学医学部附属病院、静岡県立総合病院のみである。岐阜市民病院は、薬剤師の未来のための先駆けとして活動したい。岐阜市には、岐阜市立岐阜薬科大学があり、薬剤師の卒後教育にも大きなメリットがあると考える。

薬剤師レジデントの足跡

薬剤師レジデントの豊富(初日を終えて)
yakuzai.rezi1.jpg より多くの知識・技術を習得し,専門性を高めるため,薬剤師レジデントとして2年間働きたいと思いました。1年目の4月から研修医の先生方と共に参加する講義や実習,7月から救急室,手術室,ICU・HCUで2ヶ月間ずつの研修があります。様々な場で研修を行うことができ,臨床経験の幅が広がると感じています。それが診断の過程を理解することになり,最適な薬物療法の提供につながると思います。2年目は、病棟で研修を行います。患者さんと接する中で,患者さんはもちろん他職種の方々とのコミュニケーションを図り,有効かつ安全な投与設計に関わっていきたいです。また臨床研究も行い,論文作成をすることで,成果と課題を明確にしたいと思います。そうした歩みを通して専門性を磨き,チーム医療の一員として貢献できる薬剤師になれるよう頑張ります。
川路 明子
yakuzai.rezi2.jpg 始めまして。研修薬剤師の近藤章仁です。
3月で大学を卒業し、4月からここ、岐阜市民病院で2年間、研修をさせていただきます。私は、愛知県出身ですが、「薬剤師になるのだったら、プロフェッショナルを目指すべき」と、薬学部に入った時から考えていました。なので、岐阜市民病院の研修薬剤師制度のことを知り、今に至ります。これからの抱負は、多くの症例、研究などを通じ、同期の他の薬剤師よりも先を行き、また、知識以外では、患者の目線に立ち、可能であれば、入院されている患者の顔を毎日見に行くなど、寄り添える薬剤師になりたいと思っています。将来は、自分のように、「私も医療従事者になりたい」と思っていただけるような、そんな薬剤師になりたいと思っています。他の医療従事者、スタッフに多くのご迷惑をおかけすることになるかもしれませんが、宜しくお願いします。
近藤 章仁

薬剤師レジデントとしての1年目を終えて

ICU・HCU, 手術室, 救急室等の様々な領域で学ばせていただき実りの多き一年間でした。
研修医の先生方が受ける講義にも参加させていただき, そこで学んだことが現場を通して, 理解を深めることにつながりました。
また, 診断から治療までの流れの中で, 多職種の方たちと思考を共有する大切さを実感しました。その中で, 薬剤師としてできることを考え, 専門性を磨かなければいけないと思いました。今まで経験できなかったことを学べ, 視野が広がったので, さらに知識・技量等の向上に努めていきたいです。

平成29年3月31日
薬剤師レジデント2年 川路 明子

レジデント年間報告会
日時   平成29年4月7日(金)
場所   薬剤部医薬品情報管理室

レジデントの1年間の活動報告会を開催しました。薬剤師レジデント1年目は、研修医と同一のウエルカム研修に参加した後、救急外来、手術室、ICUの部門をそれぞれ3か月間研修を行った。患者が急変することが多い医療現場で薬剤師として何をすべきかを模索して頂いた。
研修を通じ、ICUでは、カテコールアミンの投与法について、手術室では、医薬品の管理をしてほしいとの要望が強かったこと、救急室では、中毒への対応、持参薬のチェックなど迅速な対応が求められ、薬剤師が居てくれることで安心が生まれると医療スタッフから言われたことの報告があった。最後に、いろいろな経験ができ、非常に有意義な研修であったとの感想であった。

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報告した川路明子

レジデントの業績


学会発表

第50回 東海薬剤師学術大会の様子

日時   平成29年12月3日(日)
場所   ウィンク愛知

学術大会のテーマとして「プロフェッションを追求する」を掲げており、今一度,薬剤師の職能(profession)を見つめ直し,専門職として社会に貢献していることを薬剤師自身が再確認をし,改めて「職能」を世に問う機会とすべく場として開催した。今回は、特別記念講演において,名古屋大学総長補佐水野正明先生から「地域包括ケアシステムと薬剤師」と題して講演され,地域医療には薬剤師が力を発揮する場あるいは必要とする場があるのでどんどん参入してほしいと有難いお言葉を頂いた。また、この学術大会に「円滑な在宅医療移行のための退院時共同指導における保険薬剤師参加推進のための取り組み」を演題として発表して来ました。多数の先生方から質問を頂き、活発な議論をしてきました。今後の業務に活かしていきたいと思います。

発表演題内容

発表演題内容  発表者

1.円滑な在宅医療移行のための退院時共同指導における
  保険薬剤師参加推進のための取り組み

川路明子

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1.円滑な在宅医療移行のための退院時共同指導に
おける保険薬剤師参加推進のための取り組み

第2回日本医薬品安全性学会学術大会(2016)7/23-24 岐阜

梅田道、川路明子近藤章仁、水井貴詞、安田昌宏、大澤友裕、甲田明英、大野佑城、
後藤千寿.酸化マグネシウム製剤服用患者における血清マグネシウム測定の実施状況調査

近藤章仁、安田昌宏、梅田道、川路明子、牧野哲平、長屋雄大、大澤友裕、堀晃代、
田中和秀、後藤千寿.アザシチジン投与患者の血小板減少に関するリスク因子の解析

第26回日本医療薬学会年会(2016)9/17-9/19 京都

川路明子、大澤友裕、近藤彰仁、甲田明英、梅田道、水井貴詞、安田昌宏、大野佑城、
後藤千寿.酸化マグネシウム製剤服用患者における血清マグネシウム測定実施向上への取
り組み

堀晃代、水井貴詞、早見知浩、川路明子、梅田道、青山智、馬渕成博、西垣洋一、
冨田栄一、北市清幸、後藤千寿.新規経口C型肝炎治療薬ヴィキラックス錠内服による前向きな副作用調査

第27回日本医療薬学会年会(2017)11/3-11/5 千葉

川路明子、水井貴詞、堀晃代、渡邉成子、高橋健、後藤千寿.円滑に在宅医療へ移管
できる保険薬剤師参加型の退院共同指導への取り組み

堀晃代、水井貴詞、宮原有里、左高侑奈、曽田翠、早見知浩、川路明子、梅田道、
西垣洋一、冨田栄一、北市清幸、後藤千寿.C 型肝炎治療薬ヴィキラックス錠内服による前向きな副作用調査

第50回東海薬剤師学術大会(2017)12/3 名古屋

水井貴詞、堀晃代、川路明子、説田英利子、高橋健、後藤千寿.地域連携における在宅支援への取り組み―地域連携における在宅医療勉強会を開催して―

川路明子、堀晃代、水井貴詞、渡邉成子、高橋健、後藤千寿.円滑な在宅医療移行のための退院時共同指導における保険薬剤師参加推進のための取り組み

日本薬学会第138年会(2018)3/25-3/28 金沢

後藤千寿、川路明子、堀晃代、渡邉成子、高橋健、水井貴詞.退院時共同指導に参加した保険薬剤師の退院後の在宅療法への関与の検討


報告

連携医療推進に向けた岐阜市民病院 院内多職種ミーティング(2019.9.19)

岐阜市民病院 中会議室
「円滑な在宅移行に向けた退院時共同指導への保険薬剤師参加推進の取り組み」 川路明子

レジデント修了式

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薬剤師レジデント川路明子さんが2年間の研修を終えました。研修期間では,救急部,手術部,ICU等救急部門での経験を積んで頂き,終盤では,地域連携室で活動し,退院時共同指導に取り組んで頂きました。業績としては,学会発表,筆頭演者3題,共同演者6題であり,現在論文投稿中です。今後の臨床薬剤師として活躍を期待します。

問い合わせ

岐阜市民病院 薬剤部 薬剤部長 後藤千寿
電話058-251-1101 (内線3900)


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