初期臨床研修室

各診療科研修プログラム

循環器内科

はじめに

循環器内科では、"一般臨床から高度医療まで、守備範囲の広い医療を実践"することを主目標に掲げて日々研鑽しています。
当科での研修によって、循環器内科特有の刻々と変化する病態をダイナミックに診断・治療することができ、急性疾患の多くをこの研修で網羅できます。また、生涯に渡って必要な一般的な手技や医学知識だけでなく、医師として何が大切で何をすべきかが分かり、将来社会に貢献できる医師になれるよう全力を挙げて指導致します。
循環器内科は、虚血性心疾患や高血圧症などを生活習慣病としてとらえ、糖尿病、動脈硬化疾患、腎不全の予防などとの内科全般とも関連し、検査や治療にじっくり取り組んでいける点でも大変やりがいのある分野であるといえます。当科では、上級医・指導医の熱心な指導により、診察から検査、診断、治療にいたるまで一貫性を持って患者と関わることができます。
循環器内科は、内科の中でも中心分野の一つであるため、医師としての総合的な力が得られます。このため、最初は循環器内科医以外を目指していても、その後循環器内科に転向することや、その逆も比較的容易です。循環器内科はチーム医療を必要とするため、おのずからコメディカルも含めた連帯感は強く、厳しさの中にも家族的な雰囲気があります。
是非、循環器内科で研修していただき、1人でも多くの患者さんを一緒に助けましょう。

初期研修

第1内科研修プログラム
I プログラムの一般目標(GIO)

 一般内科医として患者さんの全人的医療を実践するために、内科一般の総合的臨床能力を身に付け、倫理的、臨床疫学的、行動科学的、予防医学的、社会福祉学的、医療経済学的な知識を習得することを目的とする。

Ⅱ 行動目標(SBO's )
  1. 患者さんの受診動機、既往歴、治療歴、嗜好、社会的背景などを考慮した礼儀正しい問診ができる。
  2. 基本的な一般内科的診察が実践できる。
  3. 診療録への記載の他、処方箋、指示箋、診療情報提供書、紹介状、退院サマリー、各種診断書、意見書などを書くことができる。
  4. 自己評価及び第三者による評価を踏まえた問題対応能力の改善ができる。
  5. 臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し、当該患者への適応を判断できる(EBM=Evidence Based Medicine の実践ができる)。
  6. 医療安全に配慮した基本的な内科の検査や治療を実践できる。
  7. 患者さんの診断・治療をチーム医療の一員として扱うことができる。
  8. QOLに配慮した総合的な診療計画(リハビリ、緩和医療、介護、延命治療などが含まれる)を立てることができる。
  9. 個人情報の保護に配慮した診療や臨床発表ができる。
  10. 救急医療の一員として代表的な内科疾患に対応できる。
  11. 予防医学的な立場から、簡単な健診や生活指導ができる。
  12. 簡単な精神医学的診察と診療ができる。
  13. 臨床研究や治験の意義を理解し、研究や学会活動に関心を持つ。自己管理能力を身に付け、生涯にわたり基本的臨床能力の向上に努める。
Ⅲ 評価(EV)
  1. Minimum EPOCによる評価を行う。
  2. ポートフォリオで研修期間の達成度の評価を行う。
  3. 定められたレポートの提出により評価を行う。

循環器内科研修プログラム
I プログラムの一般目標(GIO)

内科的臨床能力を基礎として、循環器内科に必要な基本的知識と技術を習得する。

Ⅱ 行動目標(SBO's )
  1. バイタルサインを正確に把握し、必要に応じて気道確保、人工呼吸、胸骨圧迫、除細動を行うことができる。
  2. 聴診にて心音、心雑音などの所見をとることができる。
  3. 胸部写真と心電図を正確に読むことができる。
  4. 心電図を自ら検査することができる。
  5. 心エコーの基本的な操作・判読ができる。
  6. 動脈血を採取して自ら動脈血ガス分析を実施することができる。
  7. 心臓カテーテル検査の助手を務めることができる。
  8. 高血圧、不整脈、心不全、狭心症の診断とその基本的な薬物治療ができる。
  9. 心臓リハビリテーション、核医学検査、冠動脈のMDCT、ペースメーカー植込み術などを見学し、その適応、検査方法、合併症などが理解できる。
Ⅲ 方略(LS)
  1. 指導医または上級医とともに入院患者の担当医となり、受け持ち患者の診療に従事する。
  2. 病棟回診に帯同し、迅速に受け持ち患者以外の診療の概要を理解する能力を向上させる。
  3. 指導医・上級医のもとで、心電図・ホルダー心電図・胸腹部 X-P ・ 心エコー・CT ・MRI・心筋シンチなどを読影する。
  4. 指導医・上級医のもとで、心臓カテーテル検査・冠動脈及び末梢血管インターベンション治療・カテーテルアブレーション治療・ペースメーカなどデバイス植込み手術に参加し、介肋する。
  5. 指導医・上級医のもとで、心臓リハビリテーションに携わる。
  6. 全体討論及び外科との合同カンファレンスに参加し、積極的に討議する。
  7. 指導医・上級医より心筋シンチ講義、心臓CT講義、不整脈講義を受ける。
Ⅳ 経験すべき診察法・検査・手技

※必修項目

  1. 胸部の診察ができ、記載できる。
  2. ※心電図(12誘導)・負荷心電図
  3. ※心臓超音波検査
  4. ※除細動
V 経験すべき症状・病態・疾患

※必修項目

(A):入院患者を受け持ち、診断、検査、治療方針について症例レポートを提出する。
(B):外来診療または受け持ち入院患者(合併症を含む)で自ら経験する。

  1. ※胸痛
  2. ※動悸
  3. ※急性心不全
  4. ※急性冠症候群
  5. 心不全(A)
  6. 狭心症、心筋梗塞(B)
  7. 心筋症(B)
  8. 不整脈(主要な頻脱肛、徐脱肛不整脈)(B)
  9. 高血圧症(本態性、二次性高血圧)(A)
  10. 肺循環障害(肺血栓塞栓症)(B)
VI 評価(EV)
  1. Minimum EPOCによる評価を行う。
  2. ポートフォリオで研修期間の達成度の評価を行う。
  3. レポートの提出により評価を行う。
    (浮腫、発熱、胸痛、動悸、呼吸困難、心不全、高血圧症)

内科専攻医研修(循環器内科)

I プログラムの一般目標(GIO)

 内科的臨床能力を基礎として、循環器内科に必要な基本的~専門的知識と高度な技術を習得する。

Ⅱ 行動目標(SBO's )
  1. バイタルサインを正確に把握し、必要に応じて気道確保、人工呼吸、胸骨圧迫、除細動を行うことができる。
  2. 聴診にて心音、心雑音などの所見をとることができる。
  3. 胸部写真と心電図を正確に読むことができる。
  4. 心電図を自ら検査し、正確に読むことができる。
  5. 心エコーの基本的な操作・判読ができ、正確に診断できる。
  6. 動脈血を採取して自ら動脈血ガス分析を実施し、現在の病態について説明することができる。
  7. 心臓カテーテル検査の助手を務めることができる。冠動脈造影を適正かつ安全に実施することができる。冠動脈疾患に対する冠動脈インターベンション、不整脈に対する電気生理・アブレーション、ペースメーカなどの植込み術を施行することができる。
  8. 高血圧、不整脈、心不全、狭心症の診断と薬物治療ができる。
  9. 心臓リハビリテーション、核医学検査、冠動脈のMDCT、ペースメーカー植込み術などを実施できる。
Ⅲ 方略(LS)
  1. 指導医または上級医とともに入院患者の担当医となり、受け持ち患者の診療に従事する。
  2. 病棟回診に帯同し、迅速に受け持ち患者以外の診療の概要を理解する能力を向上させる。
  3. 心電図・ホルダー心電図・胸腹部 X-P ・ 心エコー・CT ・MRI ・ 心筋シンチなどを読影する。
  4. 指導医・上級医のもとで、心臓カテーテル検査・冠動脈及び末梢血管インターベンション治療・カテーテルアブレーション治療・ペースメーカー等デバイス植込み手術を施行する。
  5. 指導医・上級医のもとで、心臓リハビリテーションに携わる。
  6. 全体討論及び外科との合同カンファレンスで積極的に討議する。
Ⅳ 週間予定(循環器内科)
午前 心カテ 心カテ
電気生理
心カテ 心カテ
電気生理
心カテ
午後 心カテ
心エコー
(Dr.精密)
病棟
第一内科
カンファレンス
心カテ
電気生理
第一内科
病棟回診
大動脈ステント
心エコー
(Dr.精密)
病棟
心カテ
電気生理
病棟
循環器内科
カンファレンス
病棟

*1年次より、入院を担当した患者を中心に、外来診療に割り当てられた曜日で行う(午前のみ)
*2年次より、入院を担当した患者と初診患者に、外来診療に割り当てられた曜日で行う(午前・午後)

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