初期臨床研修室

各診療科研修プログラム

整形外科

整形外科の分野を研修するうえで、当科を選択していただくメリットは以下のように多数あります。

  1. 四肢外傷、脊椎疾患、関節疾患、手・末梢神経の疾患、そしてリハビリテーションと多彩な領域において、多くの経験を積んだ専門医から臨床を学ぶことができます。
  2. 週に3回行われるカンファレンス(月曜日:術前症例カンファレンス、火曜日:脊椎疾患カンファレンス、木曜日:入院症例・リハビリカンファレンス)にて、治療のポイント・問題点についてのディスカッション・質疑応答に積極的に参加することができます。
  3. 臨床現場で学んだことを地方学会、全国学会、国際学会等で発表、あるいは論文発表を積極的に行うことを応援いたします。

整形外科専門研修プログラム(初期研修医を対象)

当科での研修は、まずは整形外科各種疾患・外傷に対する外来における診断、入院での管理、手術治療など、指導医とともに1例1例を丁寧に学んでいただくこととしております。特に、外傷症例など、初期対応の知識・技術を学んでいただき、今後、ジェネラリストとして救急外来等に即、実践で生かせるような能力の習得を目標としております。また、症例を学会にて報告していただくことも研修医の皆様には期待しております。どうか、我々とともに、大いに楽しんで、整形外科を学んでください。

整形外科部門の研修に精進する研修医・医学部実習生と指導医

整形外科専門研修プログラム(後期研修医を対象)

当科での研修は、岐阜大学医学部附属病院を基幹病院とする、岐阜大学整形外科専門研修プログラムに属しています。本プログラムにおいて、全カリキュラムを脊椎、上肢・手、下肢、外傷、リウマチ、リハビリテーション、スポーツ、地域医療、小児、腫瘍の10の研修領域に分割し、基幹施設および連携施設をローテーションし、3年9ヶ月の間にで45単位を修得するよう、研修を行います。 本プログラムのなかで、当科は、大型総合研 修病院として、救急医療における外傷整形外科の研修及び整形外科専門分野における専門性の高い臨床研修(脊椎や人工関節)を受けていただくことが可能です。

技術研修を受ける若手医師と見守る指導医たち

『2019年度 後期研修医による研修体験記』

岐阜市民病院での研修を終えて 後期研修医 髙木魁人

私は岐阜大学を卒業後、当院で2年間の初期臨床研修(2017~2018年度)を積み、岐阜大学整形外科学教室に入局いたしました。整形外科専門医へのプログラムにおいて、 2019年度は、整形外科専攻医として、1年間の研修を当院で行わせていただき、多くを学ぶことができました。当院での研修は、他の病院にはないであろう、数多くの優れた点がありました。
まず初めに、症例の豊富さがあげられます。当院は2次救急病院であり、年間5000台程度の救急車を受け入れており、外傷患者も多く来院されます。担当した症例で多かったのは、大腿骨近位部骨折(頸部骨折、転子部骨折など自ら執刀経験を積ませていただいたのは合計60件程度)や足関節周囲骨折(開放骨折も含め自ら執刀経験は15件程度)などであり、主治医として救急対応、患者説明、先輩方の手厚いご指導のもとでの執刀などを数多く経験させていただくことができました。また、その他の四肢の骨折、外傷の手術に関しても、頻度の高いものは一通り主治医として執刀させていただくことができました。
当院にはそれぞれの分野でエキスパートの先生方が集まっており、その先生方から多くを教わることができ、大変バランスの良い外傷研修を行うことができました。また、変性疾患に関しても多くを学ぶことができました。TKAやTHA(revision症例も含めて)の手術を数多く参加することができ、大変勉強になりました。脊椎症例に関しても、宮本先生のご厚意で、頸椎や腰椎の除圧、固定症例等を主治医で担当し、執刀させていただく機会に多々恵まれました。また、自分が初診から担当した脊椎の症例に関しても、手厚いバックアップをいただき、患者説明、執刀やその後の外来フォローも経験することができました。また、大変良かったと感じる点に、外来日を半期ごとに変えていただいたことがあります。
通常、後期研修医でも外来日は通年で固定されている場合がほとんどだとおもいます。私は週2日、外来を担当していましたが、上半期と下半期で外来の曜日を変更していただくことにより、すべての分野(外傷、関節疾患、手外科疾患、脊椎疾患など)において偏り無く手術に参加することができました。その他にも、学会、勉強会、キャダバーセミナーなどへの参加がしやすいことも当院整形外科の魅力ではないかと思います。
上記はほんの一例であり、当院での整形外科研修では、まだまだたくさんの利点があり、大変有意義な経験ができました。ここでの経験を糧に、今後の研修病院でも研鑽を積んでいきたいと思います。

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