初期臨床研修室

研修風景・研修医の声

岐阜市民病院の研修風景 先輩研修医の声

令和5年度採用研修医(3年目)永井 綺先生

初期臨床研修を終えて

 まず初めに、2年間の初期臨床研修を支えてくださった上級医やメディカルスタッフの皆様に、心から感謝申し上げます。
 小学生の頃から目指し、国家試験を合格してやっと医師人生を岐阜市民病院で始められました。カルテ操作をはじめとして、これまでに得た知識をどうしたら実践できるのか、その判断が正しいのか、学ぶべきことは数え切れません。大学では試験も実習も真面目に取り組んだつもりですが、いざ臨床の場に出て「先生どうする?」と尋ねられると、立ちすくんで頭の中は真っ白になりました。そのうえ、うまくいかなったことがあると、自分ならこんな医者に診られたくない、と自身に失望したり怒ったりするばかりで、自力でなんとかしようと空回りしていました。しかし、私が岐阜市民病院を研修先に選んだ理由でもありますが、当院は病院全体で若手を育てようという温かい気風が溢れています。相談や質問がしやすい環境は貴重です。自身も多忙の中、手厚い指導をくださった上級医やメディカルスタッフの皆様のサポートがなければ、失敗に怯えてここまで学べなかったと思います。また、自分ももっと頑張ろうと思わせてくれ、時には楽しい思い出をくれた15人の同期の存在も、研修の励みになりました。
これから研修先を決める後輩の皆さん、岐阜市民病院は内科・外科問わず診療科が揃っています。特に志望科を迷っている人は、学びながら様々な経験を経て進路を決められてオススメです。研修中に困難な状況や自分の力量不足に直面し、落ち込むことはきっとこの先にもいっぱいあります。それでも研修に励み続けてください。そうすれば上級医、メディカルスタッフ、同期が必ず支えてくれます。私も来年度は後期研修医として、引き続き岐阜市民病院で研修します。この2年間で得た知識と技術、心を忘れず、さらに研鑽を積みます。皆さんも一緒にどうですか。

令和5年度採用研修医(3年目)西本 翔哉先生

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初期臨床研修を終えて

 私が岐阜市民病院で初期臨床研修を始め2年が経ちました。2年前大学を卒業し実際に医療の現場で働くことに大きな不安を抱いていたことを今でも鮮明に覚えています。特に不安に感じていたことは救急外来での当直でした。救急外来で研修医2年目の先生方が患者さんに対して迅速かつ丁寧に対応している姿を目の当たりにし、より一層不安感が募っていました。しかし、先輩方や上級医の先生方、看護師さんが優しく熱心にご指導くださったことで自分に至らないところはありながらもなんとか2年間の救急外来を終えることができました。また、日々のローテーションでは上級医の先生方が手技があれば呼んでくださったり、お忙しい中レクチャーをしてくださったりと、とても熱心に指導していただきました。ご指導いただいた先生方やコメディカルの方々に深く感謝申し上げます。
 岐阜市民病院は、初期研修医の人数も比較的多く、悩んでいることや落ち込んでいることをすぐに相談できる同期が周りにいることに何度も助けられました。色々なことに悩みながらもなんとか2年間を乗り越えられたのは熱心に指導して下さる先生方やコメディカルの方々、相談に乗ってくれる同期のおかげだと思っています。本当にありがとうございました。まだまだ至らない点は多々ありますが日々精進していきます。

令和6年度採用研修医(2年目)野中 晴斗先生

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1年目の研修を終えて

「医者になりたい」という小学生からの夢を叶えて一年が経過しました。小学生の私は、医師はなんでもできるスーパーマンで、とてもかっこよく、とても頼りになる存在であると思っていました。果たして私はスーパーマンになれたのでしょうか。
 研修医の主な活躍の場は救急外来です。私たちはたくさんの勉強をし、国家試験を突破して医師になりました。あれだけ難しいと感じた国家試験ですが、試験である以上必ず答えが導き出せるようになっています。問題文の中の患者さんは疾患に関する症状を的確に過不足なく述べていますし、検査データや画像データも解答である疾患の支持所見で溢れています。しかし、実際の現場ではそうはいきません。患者さんの意識レベルによっては自覚症状を確認できないこともあり、超急性期もしくは回復期であると検査データがはっきりしないこともあります。救急外来でCTを撮像すれば、答えの載っているスライスを静止画で表示してくれる試験とは違って、自分でスライスやCT条件を調整し、それを多方向から観察し、疾患の有無を評価する必要があります。どれだけ一生懸命に原因究明にあたっても、救急外来という限られた検査しかできない状況では答えがでないことも多々あります。そういう状況の中で、私達は「緊急を要する状態であるのか」、「現時点で介入できるポイントがあるのか」を判断しなくてはいけません。ひとりの患者さんに割くことのできる時間も限られており、医師としての判断力・決断力・責任力が求められます。
 医師になって心の大部分を占めるのは恐怖と不安です。しかし、周りには頼れる先輩と上級医の先生方がいらっしゃって、私が困ったときはいつでも相談に乗ってくださり、アドバイスをしてくださいます。私はまだスーパーマンと呼べるにはとてもほど遠いですが、そういった非常に恵まれた環境の中で日々研鑽させていただいております。これからも自分の理想の医師像を目指して頑張ります。

令和6年度採用研修医(2年目)安江 舞羽先生

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町の救急箱のような医師になりたい

 
 昨年の4月1日、私はここ岐阜市民病院で幼い頃からの夢への第一歩を踏み出しました。
 希望に満ちたスタートとは裏腹に、初めて経験する膨大な業務に翻弄され、臨床現場において求められる知識の深さに、自分のふがいなさを痛感する日々が始まりました。
 当院の救急外来は、研修医が主体となって診療できる貴重な実践の舞台であると同時に、短時間での思考力や判断力の必要性、そして医師の責任の重さを身をもって感じる試練の場でもありました。   時には患者さんの容態が安定せず、刻一刻と変化する状況に立ち尽くし、動けなくなったこともあります。しかし2年目の研修医の先輩方がその場のリーダーとして指示を出す姿や、看護師さんの「先生がやらないと!」という声に背中を押され、難しい状況下でも自分ができることを徐々に増やしていきました。つらいときには側で励まし合える最高の同期にも恵まれ、忙しく緊張感のある中でも大学生時代以上にやりがいと楽しさを実感しています。
 今でも達成できたことと同じくらいの反省がある毎日ですが、どれだけ忙しくても患者さんのもとへは足繁く通い、一人一人と真剣に向き合うことだけは欠かさず続けてきました。画像やデータ所見から患者さんの状況を完璧に抽出することができないからこそ、少しの変化にも気付けるように努めました。「先生は人のことをよく見ているね、すごく成長したね」と言っていただけたこともあり、私たちは医療スタッフの方々全員から見守られていることを改めて知りました。そして暖かい研修環境で学ばせていただいていることを幸せに思いました。
 始まりのたった1年間ですが、自分の人生においてこれほど濃密で価値ある学びを得られた時間は何物にも変えがたいものです。私は医師として未熟な存在ですが、当院で尊敬する師匠たちに出会い、多くの叱咤激励をいただき、ようやく自分の生きていく道を定められた気がします。
 困っている全ての方に自分ができる限りのことをしてあげたい、この地域で必要とされる存在でありたい。私の夢はこの道の先に必ず成ると確信しています。
 最後に、ご指導をいだたいています全ての方々に感謝の気持ちを込めて、結びとさせていだたきます

研修医に聞いてみました

研修病院を探す上で、重要視したポイントは?

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  • 自分の行きたい診療科があるかどうか。
  • 自分が迷っている診療科があるかどうか。
  • 先輩研修医との雰囲気。
  • 病院全体の雰囲気。
  • ローテーションで全般を広く研修できるかどうか。
  • 将来関わっていく仲間との良い出会いができるかどうか。
  • 3年目以降の進路を考えて、地元の病院を選択。

なぜ岐阜市民病院を選んだのですか?

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  • 救急で研修医がfirst touchでき、実践方式での研修ができるから。
  • 岐阜大学出身ではないけど、自分の大学の卒業生の方がいた。
  • 産婦人科内視鏡医の専門資格を持った先生がいる。
  • マイナー診療科も含め、広く全般の研修ができるから。
  • 大学の先輩のすすめ。

岐阜市民病院に来る前と来たあとの違いは何ですか?

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  • 思っていたとおりに忙しいがとても充実している。
  • 思っていた以上にスタッフの雰囲気がよい。

岐阜市民病院の良いところはどこですか?

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  • 診療科同士の風通しがよく、仕事をしやすい環境が整っている。
  • 各診療科の敷居が低く、コンサルトしやすい。
  • 内科と外科のコンビネーションが良い。
  • 救急外来で数多くの患者さんを見ることができてcommon diseaseについて力がつく。
  • 当直では、ファーストタッチで患者を診療でき、実践方式での経験を積むことができる。
  • マイナーも必修で研修でき、救急外来で役立てることができる。
  • 1年目から多くの診療科で研修をすることができる。
  • 医療の前線を経験できるため、自分を鍛えることができる。
  • 多様な患者層の診療ができるため、短期間で多くの経験を積むことができる。
  • 他の病院で研修している大学の同期と比較すると雑用や人間関係に煩わされず楽しく研修できている。
  • 病院長が素敵。
  • 研修医の雰囲気が良く、やる気のある人が多い。
  • コメディカルを含めた病院スタッフの雰囲気がとても良い。
  • 長期休暇を取得することができるため、自分を見つめ直し、リフレッシュすることができる。
  • 学会や勉強会会場までのアクセスが良い。(駅まで近い)
  • 病院のとなりにおいしい焼肉屋があり、すぐに焼肉屋院外カンファレンスができる。

仕事以外の病院イベントは楽しいですか?

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  • ボーリング大会、ソフトバレーボール大会、クリスマスパーティーなど1年を通して病院全体で楽しむイベントがある。
  • サンクス&プロモーションは準備から本番、打ち上げまでとても楽しかった。
  • 飲み会・イベントが多く、仕事以外でも親睦を深めることができる。

※現在は自粛中のイベントあり

先輩医師とうまく仕事ができますか?

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  • 何でも相談できて、プライベートでも食事に行ったり、良い関係が自然にできている。
  • 先輩と同じ部屋で何でも相談できる。
  • 研修医室で2年目の先生に気軽に相談できる。
  • 研修医室で電子カルテが利用できるので、いつでも気軽に先輩とカンファレンスができる。

指導医は丁寧で友好的な指導をしてくれますか?

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  • 他科を回っている時でも、相談症例を持っていくとアイデアをくれる。
  • 特にオーベン制の科では、一人のPTについて一緒に治療を考えていくことができるので勉強になる。
  • 指導医の数が多く、より良い指導の下で研修を受けることができる。
  • 指導医がとても丁寧で、初歩的な質問をしても怒られない。

研修病院をさがしている医師のたまごへのアドバイス

  • まずは見学。気に入ったらチャレンジ。
  • 周りの人や、採用されるかはあまり気にしない。
  • この病院は先輩・同期・後輩に非常に恵まれた環境です。
  • 研修自体は自分の努力次第で変わりますが、取り巻く環境は変えられません。大切なのは、人に関する環境だと思います。

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