リハビリテーション科の紹介

《リハビリテーション科外来の週間予定表はこちらです》

リハビリテーションとは

ラテン語でre(再び)-habiris(適した)、つまり再び適した状態になることと直訳できます。辞書には、復権、社会復帰等の記載がされています。
また、WHO(世界保健機構)はリハビリテーションを「能力低下やその状態を改善し、障がい者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含んでいる。リハビリテーションは障がい者が環境に適応するための訓練を行うばかりでなく、障がい者の社会的統合を促す全体として環境や社会に手を加えることも目的とする。そして、障がい者自身・家族・そして彼らの住んでいる地域社会がリハビリテーションに関するサービスの計画と実行に関わり合わなければならない。」と定義しています。

▲ページの先頭へ

当院のリハビリテーション科について

当院のリハビリテーション科では、病気、けがや手術などにて身体能力が低下もしくは低下が懸念される患者様に身体能力の維持・改善を図るためにリハビリを提供しています。
リハビリテーションの対象者は、整形外科・脳神経外科をはじめ、外科・内科・小児科・精神科などほぼ全科の患者様となっています。病院の特色上、急性期のリハビリテーションが中心となっていますが、小児がんや精神科などの長期入院を余儀なくされる方もリハビリテーションの対象となっており、幅の広いリハビリを提供しています。

▲ページの先頭へ

スタッフ紹介

seikei.yuusuke sasaki
佐々木裕介
役職
リハビリテーション科部長
整形外科部副部長
専門
リハビリテーション全般、脊髄損傷、義肢装具、痙縮、嚥下障害、膀胱機能障害、高次脳機能障害、障害者スポーツ
主な資格、認定
医学博士、日本リハビリテーション医学会専門医・指導責任者、日本体育協会公認スポーツドクター、義肢装具判定医、臨床研修指導医、がんのリハビリテーション研修企画者研修修了、身体障害者福祉法第15条指定医師(音声・言語機能障害、そしゃく機能障害、肢体不自由、平衡機能障害、心臓機能障害、呼吸器機能障害)、難病指定医、小児慢性特定疾病指定医
役職・講師歴
和歌山がんのリハビリテーション実行委員会 委員長
痙縮に対するボツリヌス療法ハンズオンセミナー 講師
日本リハビリテーション医学会脊損排尿管理研修会 講師
日本リハビリテーション医学会 代議員

挨拶

リハビリテーション医療は、患者さんの病気・怪我だけではなく、障害、生活、社会的な役割、家族、そして患者さんの心まで含めて診療していく医療です。また、病気・怪我になってすぐから、自宅退院してからの生活まで長い目で診療していく医療でもあります。診療する病気・怪我の種類は幅広く、骨折、脊椎関節疾患、手の疾患・外傷、熱傷、脳疾患・外傷、神経疾患、精神疾患、心疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、腎疾患、泌尿器疾患、糖尿病など代謝内分泌疾患、がん全般、小児疾患などほぼすべての分野といってよいほどです。したがって、リハビリテーション医療の基本は、「全身(Whole Body)」を診療する総合医療と言えます。病気・怪我を総合的に診断することからはじまり、摂食・嚥下、排尿・排便、運動機能、高次脳機能、義肢・装具・生活補助具、家屋、福祉サービスなど様々な問題に対応します。
ベッド上の安静臥位は体に悪影響を及ぼすことが分かっており、病気や怪我になってすぐにリハビリテーションを行うと有効であると言われています。入院後や手術後にできる限り早くベッドから出られるように支援していきます。また、「運動」にはさまざまな効果があることが分かっており「万能薬」とも言え、病気や怪我そのものに対する治療の一環としても行っていきます。
リハビリテーション医療はチームアプローチで最も効果を発揮します。主治医、看護師、看護助手、栄養士、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、クラークなど多くの職種と協力してチームで患者さんの治療を行っていきます。また、地域の病院、医院と連携することで、地域全体で患者さんを支えていけるような仕組みを作れるよう取り組んでおります。
リハビリテーション医療で、一人でも多くの患者さんのお役に立ちたいと考えています。

▲ページの先頭へ

診療内容

早期退院を目標に、入院されている患者さんへの予防医学を中心に診療させて頂きます。手術前の患者さんへの手術前の健康管理、手術後のリハビリなど退院に至るまでの問題点を診察・評価し、院内生活における廃用の予防、ADLの改善、QOLの向上を図ります。

▲ページの先頭へ

どのようなリハビリが提供されるのか

リハビリテーション医が診察時に全身状態、既往歴など様々な面から診断し、疾患に応じた訓練・リスク・目標を設定して、リハビリ処方時にリハビリスタッフへ指示します。処方後もリハビリテーション医がリハビリ経過や患者の状態を確認し、リハビリ内容の変更等の指示を行います。また、リハビリを円滑に進めるため、リハビリ前に鎮痛剤投与などの医療処置なども行う場合もあります。

▲ページの先頭へ

リハビリの提供の流れ

リハビリ開始・経過・修了までの流れ

各科主治医よりリハビリ依頼⇒リハビリテーション科医師による診察・処方⇒各療法士によるリハビリが開始⇒経過観察⇒終了・退院・転院

riha-syokai01.jpg

▲ページの先頭へ

退院後のリハビリテーションについて

当院では、リハビリテーションの対象者は原則的に入院患者のみとさせていただいております。退院される患者様が自宅に戻られてもリハビリが必要な場合は、次のリハビリ施設に当院での状況や経過を報告し、円滑にリハビリの引き継ぎを行います。

▲ページの先頭へ

力を入れている分野

整形疾患・脳疾患のリハビリ、周術期リハビリ、装具療法、手の外科、がんのリハビリ、嚥下リハビリ

▲ページの先頭へ

力を入れていきたい分野

ICU・HCUにおける早期リハビリ充実、リハビリ分野における研究

▲ページの先頭へ


ページの先頭へ