先輩職員インタビュー(薬剤師)

Q.岐阜市民病院を選んだ理由を教えてください。

私は岐阜市民病院に2年前に転職して来ました。以前は中小規模の療養型病院に勤務していましたので、診療科も少なく仕事も限られていました。そのため、診 療科の多い総合病院に魅力を感じ、また地域に密着した病院であるため、「地域に貢献できたら、」と大きな夢を抱いてやってきました。また、ホームページに も掲載してありますが、当院は「働きやすい病院評価」認定を取得しており、安心して働けると思いました。

Q.一日のタイムスケジュールを教えてください。

就業は、8時30分からです。薬剤部内の朝礼10分。その後、調剤・注射室で一斉調剤を行い、時間外のオーダ分をすべて調剤する約1時間。その後は、病棟 業務です。電子カルテを確認し、患者さんの様態、オーダ情報、検査情報を収集します。病棟では、看護師による詰所のPCの争奪戦のため、薬剤部での確認が 主であるがこちらも薬剤師のPCの争奪戦です(笑)。  

10時頃からは、主に入院された患者さんのアレルギー、持参薬等の確認です。最近は、後発医薬品の処方が多く、色彩、形状、名称が 似通っていますので、間違えたら大変。慎重に検薬します。服薬状況を確認し、患者さんの今表れている症状を確認し、副作用の有無をチェックします。特に、 市販医薬品、健康食品、サプリメントを服用しているかを聞き出すことを重視しています。患者さんにとって、市販医薬品、健康食品、サプリメント等は身体に 良いもので害はないと思っていますが、処方されている医薬品との飲み合わせが非常に悪いものが含まれていることがあります。特に念には念を入れています。

その後は、入院患者さんへのお薬の内服状況、副作用の確認です。そして、重要なお薬の説明です。お薬の服用意義を説明しなければ、 患者さんの服薬状況は悪くなってしまいますので。そして、副作用です。眠気を来すお薬は、自動車の運転を控えてもらわなければいけませんので丁寧に説明し ます。こんなことを患者さんに説明しています。

また、病棟では、患者さんのほか、医師、看護師等の医療従事者への医薬品の情報提供、医薬品に対する質問の回答もこなします。主にPC端末のMDview(医薬品情報データベース)を見ながらですけど(笑)

他には、私は担当病棟以外に、薬物血中モニタリング(TDM)の業務、病棟全体の感染対策チームにも参加しています。私の業務は、 広域抗菌薬の適正使用の確認です。感染の原因菌、感染部位、使用されている抗菌薬を調べ、不適切な使用を疑うと上司の感染制御認定薬剤師と相談し、カルテ へ意見を記載します。ドキドキする瞬間です。

16時に再び薬剤部に戻り、夜間や明日投薬される薬の調剤業務を行い一日が終了します。

Q.薬剤師を志したきっかけを教えてください。

自分自身が子供の頃病弱で薬に助けられることが何度かあったため、昔から薬との関わりを身近に感じていました。高校生になって進路を考えた時、自分も薬を通して患者さんに貢献したいと思い、薬剤師を目指しました。

Q.仕事のやりがいを教えてください。

入院患者さんの薬に関し、自分が提案した薬や飲み方が採用され、患者さんが日に日に回復していく姿を間近で見ることができるときです。
調剤薬局の場合、患者さんと接するのは薬を取りにいらっしゃる時だけで、患者さんの病状を点でしか見ることができません。
しかし、病院だと線で見れ、患者さんのために色々考えることができ、大きなやりがいと感じます。 これは調剤薬局ではなく病院勤務だからできることだと思います。

Q.仕事で嬉しかった経験を教えてください。

薬について医師や看護師への提案や病状観察を続けて行くと、相談を受けることが多くなってきますが、コツコツ続けてきたことが評価されたように感じ、非常に嬉しく思います。
また、薬剤師は患者さんに接する機会が少ない職種ですが、服薬指導を続けていると患者さんに名前を覚えて頂け、嬉しさと同時にやりがいも感じます。

市民病院ではより良い診療のために職種を超えたチーム医療を行っていますが、スタッフ間の信頼関係が大切です。
日々の仕事の中で生まれた信頼関係を基に、患者さんの治療方針等を医師や看護師の皆さんと一緒に考えるところにやりがいを感じます。

Q.仕事をする上で、心がけていることを教えてください。

視野を広く持つこと、心を広くすることを心がけています。忙しい時はどうしても目の前の作業に没頭しがちで、気付けることも気付けなくなってしまいます。だから、できる限り周囲の人の意見をしっかり聞き、良いところは素直に取り入れるよう心がけています。
また、忙しい時は「後にしよう」と、どうしても仕事を後回しにしてしまいがちで、かえって煩雑になることがあります。そうならないよう心を広く持ち、誰にでも優しく穏やかに接することを心がけています。

Q.職場の雰囲気を教えてください。

若い人が多いですね。仕事以外でも付き合いがあり、バーベーキューや親睦会が開催される等、とても活気があって和気あいあいとした職場です。

Q.岐阜市民病院に就職して、想像と違った点はありましたか。

思っていた以上に、意欲があれば何でもチャレンジできることに驚きました。 例えば、自分で研究を行い成果を学会で発表できますが、「もっとこうしたら良いのでは?」等のアドバイスをもらったり、困った時に相談ができる等、自己研鑽に関して色々サポートしてもらえます。
現在は感染制御認定薬剤師の資格を取得しようと思っていますが、職場の皆から様々な後押しをしてもらっています。

また転職して2年目ですが、年数が短くともICT(感染対策)委員会や、災害医療部の仕事をやらせてもらっています。 いろんなことにチャレンジでき楽しいです。

Q.岐阜市民病院に就職を目指す人に一言お願いします。

関西からUターンしてきた僕より明るい人、待っています(笑)
志が高い人だったら色々なことに挑戦できる環境ですので、一緒に切磋琢磨しながら業務ができる人に来てもらえると嬉しいです。


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