平成27年度 第8回市民公開講座の様子

平成27年度 第8回岐阜市民病院公開講座実績

平成27年度第8回(通算59回)岐阜市民病院公開講座を開催しました

日時
平成27年11月28日(土)
午後2時30分~午後4時
講演内容

脳卒中の急性期治療
岐阜市民病院 脳神経外科部長 谷川原 徹哉

急性期の脳卒中リハビリテーション
岐阜市民病院 リハビリテーション科理学療法士 武藤 智輝

脳卒中にならないための食事
岐阜市民病院 栄養管理室管理栄養士 下村 美香

平成27年11月28日(土)、岐阜市民病院内西診療棟4階サルビアホールにおいて、平成27年度第8回(通算59回)岐阜市民病院公開講座を開催しました。最初に、「脳卒中の急性期治療」と題して、岐阜市民病院脳神経外科部長 谷川原徹哉から、次に、「急性期の脳卒中リハビリテーション」と題して、岐阜市民病院リハビリテーション科理学療法士 武藤智輝から、最後に「脳卒中にならないための食事」と題して、岐阜市民病院栄養管理室管理栄養士 下村美香からの講演を開催しました。当日は、150人と多くの市民の皆様にお集まりいただきありがとうございました。最新の話題を分かりやすく説明があり、出席者はメモを取りながら熱心に聞き入っていました。活発な質疑応答もあり、公開講座も盛況のうちに終了しました。また、アンケ-トにもご協力いたただきありがとうございました。
(講演内容については、要約を掲載

なお、次回の第9回(通算60回)は、12月19日(土)に、最初に「骨粗鬆と背骨の骨折について」と題して、岐阜市民病院整形外科副部長安良 興から、次に、「高齢者、若年者の背骨の変形(ねこぜ・そくわん)について」と題して、岐阜市民病院整形外科部長・副脊椎センター長宮本 敬から、最後に、「頸椎(くび)の病気について」と題して、 岐阜市民病院脊椎センター長(特別診療顧問)清水 克時からの講演を予定していますので、次回も出席くださるようお願いします。

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挨拶をする 脳神経外科部長 谷川原徹哉
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講演をする 脳神経外科部長 谷川原徹哉
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講演をする リハビリテーション科
理学療法士 武藤智輝
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講演をする 栄養管理室
管理栄養士 下村美香
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質疑応答に答える 講演者

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講演要約

「急性期の脳卒中リハビリテーション」
岐阜市民病院 リハビリテーション科 理学療法士 武藤智輝

近年、脳卒中のリハビリテーション対する考え方がどんどん変わってきています。
以前の脳卒中後のリハビリの考え方は、ある程度病態が落ち着くまでは安静臥床が続き、訓練内容も徐々に座る、立つ、歩くといった練習を段階的にゆっくりとしたペースで進んでいくため退院までには非常に長い月日を要しました。
しかし現在では早い人であれば発症当日よりリハビリを開始します。リハビリは病気が落ち着いてから行うのではなく、すぐに座る、立つ、歩くなど行い意識レベル・動作能力の向上を図っていきます。早期からのリハビリを行っていくことで回復期間を短くさせるだけでなく、リハビリ終了時の動作能力も引き上げることが可能と言われています。今まででは杖で歩くことがゴールであった人が、早期からのリハビリを行うことで、杖なしでの歩行がゴールになる可能性があります。
中には完全麻痺にて感覚も著しく低下し、自分で座ったり立ったりすることも介助がないと行えない方もいます。そのような方に対しても、早期から麻痺の状態に応じて長下肢装具、短下肢装具などを装着する装具療法を併用して歩行訓練を行っていきます。早期からの歩行訓練を行っていくことで合併症予防だけでなく、脳への賦活や活性化、麻痺していない側の機能維持や向上、麻痺側の筋力や機能の向上を図っていきます。早期離床・早期歩行訓練によりADLの向上へと繋げていきます。それにより早期での自宅退院や以前に比べより良い状態・能力でリハビリ病院への転院が行えるようリハビリを行っていきます。
今後も発病された患者様・そのご家族の不安を少しでも和らげられるよう訓練ととも多職種にて患者様・ご家族の心のケアも行なっていきたいです。


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