平成28年度 第7回市民公開講座の様子

平成28年度 第7回岐阜市民病院公開講座実績

平成28年度第7回(通算70回)岐阜市民病院公開講座を開催しました

日時
平成28年10月29日(土)
午後2時30分~午後4時
講演内容
よくわかる糖尿病のお話し
岐阜市民病院 看護部糖尿病看護認定看護師 安田幸司

平成28年度第7回(通算70回)岐阜市民病院公開講座を開催しました
平成28年10月29日(土)、岐阜市民病院内西診療棟4階サルビアホールにおいて、平成28年度第7回(通算70回)岐阜市民病院公開講座を開催しました。
よくわかる糖尿病のお話しと題して、岐阜市民病院看護部糖尿病看護認定看護師 安田幸司から講演がありました。クイズも交えて、大変わかりやすい説明があり熱心に聞き入っていました。
また、多くの質疑応答もあり、140名の出席がありました。
今回初めて、血糖値測定体験コーナーを開設して、出席者の半数の70名の方が体験され、大変好評で次回も実施してほしいとの声がありました。

(講演内容については、要約を掲載
なお、次回の平成28年度第8回(通算71回)は、11月26日(土)に、高齢者の肺炎を予防しましょう!と題して、岐阜市民病院呼吸器内科部長吉田 勉から、次に、注意したい肺結核の話と題して、岐阜市民病院呼吸器内科部医長堀場あかねから講演を予定していますので、次回も出席いただけますようお願いします。

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挨拶をする 看護部長 杉本八重子

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講演をする 看護部糖尿病看護認定看護師
安田幸司
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質疑に答える 看護部糖尿病看護認定看護師
安田幸司

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講演要約

「よくわかる糖尿病のお話し」
岐阜市民病院看護部糖尿病看護認定看護師 安田幸司

今回は「よくわかる糖尿病のお話し」と題し、クイズ形式を取り入れながら1)糖尿病はどのような病気であるか2) 糖尿病が進行するとどうなるのか3)糖尿病にならない、糖尿病が進行しないためにどうしたらいいのかについて行いました。      
糖尿病とは血液中の糖分(ブドウ糖)が高い状態(高血糖)が続く病気です。これはすい臓から出るインスリン(血糖を下げる働きを持つホルモン)が分泌されにくくなったり、効き目が悪くなったりすることにより血糖値が高くなるためにおこります。「尿に糖がでる病気」と考えられがちですが、血液中のブドウ糖(血糖値)が高くなる病気です。
また、糖尿病を放置すると3大合併症の神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症が発症し、失明や人工透析になる可能性があることや、そのほか足の壊疽、脳血管疾患、虚血性心疾患も発症する危険があることを説明させていただきました。
そして、糖尿病にならない、糖尿病が進行しないためにどうしたらいいのかについては高血糖状態を是正することにあります。つまり血糖値が適正な範囲(空腹時70~110)に入るようにコントロールすることが基本になります。そのためには適正なエネルギー量をバランスよく摂取し、余分なエネルギーを摂りすぎないことです。また体の余分なエネルギーは運動により消費されると血糖値も下がります。習慣的に運動をすることで、インスリンが効きやすい体になることから無理なく続けられる運動をすることが重要になります。
今回は食事・運動を中心に説明しましたが、糖尿病は自分自身が主治医となり管理ができる病気です。そのためには正しい知識を身につけて自分自身のため、家族のために糖尿病にならない、進行しない生活をしていきましょう。
その他にはNHKでも放送された「血糖値スパイクが危ない」という話題に触れ、血糖値スパイクとは血糖値が140以上に急上昇すると「血糖値スパイク」と判定されることや、それが死のリスクを高め、心筋梗塞や脳梗塞、アルツハイマー型の認知症、がん細胞の増殖などのリスクについて、またその対応策として食事の食べる順番を「野菜」⇒「肉・魚」⇒「ご飯・パン」の順にすることで血糖の上昇が緩やかになること、「朝ごはん」は必ず食べること、「食後すぐ」の「ちょこちょこ動き」が有効であることを説明しました。
血糖測定体験コーナーでは、希望者の方に血糖値をはかっていただき自分の血糖値が今どれくらいであるか、またその値を見て自分はどうなのかを知っていただく機会としました。


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