平成30年度 第4回市民公開講座の様子

平成30年度 第4回岐阜市民病院公開講座実績

平成30年度第4回(通算90回)岐阜市民病院公開講座を開催しました

日時
平成30年7月21日(土)
午後2時30分~午後4時
講演内容
人間ドックの上手な受け方
岐阜市民病院 健康管理センター長(血液腫瘍センター長) 髙橋 健
高血圧・脂質異常について
総合診療・リウマチ膠原病センター副センター長 森 一郎
運動療法のすすめ
総合診療・リウマチ膠原病センター副センター長 藤岡 圭
糖尿病とはどんな病気?
糖尿病・内分泌内科部長 山田 浩司

平成30年度第4回(通算90回)岐阜市民病院公開講座を開催しました。
平成30年7月21日(土)、岐阜市民病院内西診療棟4階サルビアホールにおいて、当院の健康管理センタ-長(血液腫瘍センタ-長)髙橋 健から、「人間ドックの上手な受け方」を、総合診療・リウマチ膠原病センタ-副センタ-長 森 一郎から、「高血圧・脂質異常について」を、総合診療・リウマチ膠原病センタ-副センタ-長 藤岡 圭から、「運動療法のすすめ」を、糖尿病・内分泌内科部長 山田浩司から、
「糖尿病とはどんな病気?」をテ-マに講演を行いました。当日は、100名と多くの方にお集まりいただきました。
また、講演会終了後、質疑応答を受けるとともに、アンケートにもご協力いただき、盛況のうちに終了
できました。

(講演内容については、要約を掲載
なお、次回の第5回(通算91回)は、平成30年8月18日(土)に、「重力に立ち向かう脊椎外科」
を、整形外科脊椎センタ-診療顧問(脊椎分野)清水克時から、「マイクロサ-ジャリ-を用いた手、足の皮膚欠損の治療」を、形成外科部長 大野義幸から、「~腰痛に関する病診連携の場合~」を、整形外科部長 宮本 敬から、講演を予定しておりますので、ぜひご参加ください。

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挨拶及び講演をする 健康管理センター長 髙橋 健 講演をする 総合診療・リウマチ膠原病センター 
副センター長 森 一郎
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講演をする 総合診療・リウマチ膠原病センター 
副センター長 藤岡 圭
講演をする 糖尿病・内分泌内科部長 山田 浩司
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質疑に答える 講演者 質疑に答える 講演者
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質疑に答える 講演者 質疑に答える 講演者

講演要約

「高血圧症・脂質異常症について」
岐阜市民病院 総合診療・リウマチ膠原病センター副センター長 森一郎

「血圧」とは、血液の圧力によって血管壁が押される力のことで、心臓から送り出される血液の量(心拍出量)と、血管の硬さ(血管抵抗)によって決まります。心拍出量が大きくなれば血圧は上がり、血管抵抗が小さくなれば、血圧は下がるという関係にあります。血圧を測定すると2つの値が記録されます。いわゆる「上」は収縮期血圧、「下」は拡張期血圧といいます。心臓が収縮したときには、血液が大動脈に送り出され、血管に高い圧力がかかり、これが収縮期血圧です。反対に血液を送り出した後に心臓が拡張して、肺などから血液を吸い込みます。このときに血圧は最も低くなり、これを拡張期血圧といいます。血圧は1日を通じて一定ではありません。食事、運動、仕事など、状況によって数値は変動します。血圧管理の第1歩は、正しい血圧測定が重要です。血圧を正確に計るためには、以下のポイントに注意してください。1.体の力を抜いてリラックスする。 2.座って測定する。 3.毎日同じ時間にはかる。 4.信頼できる血圧計を選択する。上腕部にカフを巻くタイプのものがおすすめです。手首や指先で測る血圧計では正確な測定ができないことがあります。
脂質は多すぎると動脈硬化や肥満につながるなどの悪影響をおよぼします。脂質にはいくつか種類がありますが、その中でもLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)が多くなりすぎた状態、あるいはHDLコレステロールが少なすぎる状態を「脂質異常症」と呼んでいます。脂質異常症は体の中を流れる血管中に起きる病気であることから、目で見ることができず、自覚症状のないままジワジワと進行します。健康診断で検査値によくない結果が出たとしても、自覚症状がないので放置されることも少なくありません。まずは食事療法と運動療法をして、数値が改善しないときは薬物療法となります。
高血圧症や脂質異常症は動脈硬化や脳卒中や虚血性心疾患のリスクとなります。減塩や減量をして、これらの状態を改善していきましょう。


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