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令和4年度　第12回　岐阜市民病院公開講座の様子

第12回岐阜市民病院公開講座が、YouTube岐阜市公式チャンネルへアップロードされました。

ZoomによるオンラインWeb講座として配信された講演動画です。ライブ配信でご覧いただけなかった方も、ご視聴いただける機会となっております。アップロード期間中にぜひご視聴ください。

第12回公開講座のYouTube岐阜市公式チャンネルへのアップロードは、令和5年5月8日（月）～令和5年8月7日（月）の限定公開です。

第1部

第2部

第3部

第4部

令和4年度　第12回　岐阜市民病院公開講座の様子

令和4年度　第12回（通算128回）岐阜市民病院公開講座を開催いたしました

日時

令和5年3月18日（土）
午後2時30分～午後３時30分

講演内容

「がん診療連携拠点病院としての当院の役割と活動」
副院長兼がん診療局長　笠原　千嗣

令和4年度第12回は、「がん診療連携拠点病院としての当院の役割と活動」という演題で、岐阜市民病院　副院長兼がん診療局長　笠原　千嗣が講演いたしました。

今回で通算第128回をかぞえる公開講座ですが、西診療棟4階サルビアホールで参加申し込みをされた方々にご参加いただき、またZoomによるWEB配信を同時開催いたしました。会場へは17名の市民の方々にご参加いただき、WEB配信では、20名にご視聴いただきました。

岐阜市民病院　副院長兼がん診療局長　笠原　千嗣が、１．がん診療連携拠点病院について、２．がん予防、３．がん医療の充実、４．がんとの共生・これからを支える基盤　というテーマに分けて講演いたしました。

まず、『がん』という疾患そのものについてと、がん診療連携拠点病院について、当院の役割について説明いたしました。日本人の死因の一位である「がん」は、生涯に罹る可能性は『男性は２人に１人、女性は３人に１人（厚生労働省より）』とされているとし、現行のがん診療連携拠点病院制度により、厚生労働省から全国の408か所（令和4年4月1日時点）のがん診療連携拠点病院として指定された医療機関まで、患者の受入・紹介、情報提供、診療・相談支援、研修等の連携を取り、様々な活動を行っていることを説明いたしました。

次に、がんの予防について、防御因子や危険因子について、検診や予防について述べました。「皆さま、がん検診は受けていらっしゃいますか」と問いかけ、新型コロナウイルス感染症の流行により受診率が下がり、それによってがん登録数が減少していることを示しました。当院においては、公開講座などで啓発活動をしながら、健康管理センターで検診などを行っていることを説明し、がんの早期発見・早期治療のために検診を行いましょうと呼びかけました。

さらに、がん医療の充実として、最新のがん治療である、遺伝子レベルでの治療やゲノム医療、免疫療法について、また、岐阜市民病院での活動として様々な医療や制度についてやがんに関するさまざまな医療と活動について、テーマに分けて解説し、普段見えるところだけでなくあらゆる角度から『がん治療の充実』に向けて取り組んでいることを紹介いたしました。

また、がんとの共生・これからを支える基盤のテーマで、当院で行われている緩和ケアや公団支援・情報提供などのケア、社会連携や就労支援、妊孕性（妊娠するための力）やアピアランスケア（がん治療に伴う外見の変化のケア）など、がんと診断された方がその人らしく生活を続けられるよう、治療だけでなく全人的な支援に取り組んでいると説明いたしました。

最後に、がん研究として岐阜薬科大学医療薬学研究室の設立や、啓発活動としてメディアコスモスなどでのAYAWEEKの実施等AYA世代の支援をはじめとし、患者さんが生活しやすいように社会へ向けて啓蒙的な活動を行っていることを紹介し、がんの治療から退院後まで、20以上の職種が関わっているため連携が大変重要とし、国のがん対策推進基本計画をもとに、令和5年度もがんの「予防」「医療」「共生」の3本柱として行うと講演いたしました。

「だれもががんとともに自分らしく生きられるよう、すべての国民でがんの克服を目指す」を達成すべく、当院の理念である『心にひびく医療の実践』と、『高度な医療と全人的なケアを地方でも』提供できるよう職員一丸となって取り組んでまいります」と講演を締めくくりました。　


サルビアホールで講演をいたしました、岐阜市民病院　　副院長　がん診療局長　笠原　千嗣

サルビアホールでは、市民の方々が講演を熱心に聞かれていました。Zoomを用いたWEB講座を同時に配信いたしました。