令和5年度 第1回 岐阜市民病院公開講座の様子
令和5年度 第1回 岐阜市民病院公開講座の様子
令和5年度 第1回(通算129回)岐阜市民病院公開講座を開催いたしました
日時 |
令和5年4月22日(土) 午後2時30分~午後3時30分 |
講演内容 |
「膵がんを克服するために」 消化器病センター長 岩田 圭介 |
令和5年度第1回は、「膵がんを克服するために」という演題で、岐阜市民病院 岩田 圭介 消化器病センター長が講演いたしました。
今回で通算第129回をかぞえる公開講座ですが、西診療棟4階サルビアホールで参加申し込みをされた方々にご参加いただき、またZoomによるWEB配信を同時開催いたしました。会場へは41名の市民の方々にご参加いただき、WEB配信では、20名にご視聴いただきました。
岐阜市民病院 岩田 圭介 消化器病センター長が、膵がんをテーマに、1.膵がんはどんな病気? 2.膵がんを早期発見するには? 3.膵がんの各種治療、に分けて講演いたしました。
まず、膵臓の位置やはたらきを説明し、膵癌罹患数や死亡率を用いて膵がんはなぜ怖いのか、予防(原因除去)が難しいことを述べました。
次に、「膵癌を克服するためには」というテーマで、早期発見・早期治療が大切とし、どのように見つけるか、症状、なり易さなどを説明し、どのように検査をしていくのかを具体的に例を挙げて解説いたしました。血液検査、腹部超音波検査、CT検査、MRI、超音波内視鏡検査、超音波内視鏡下吸引針生検、内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査の方法や、長・短所を順に説明し、さらに超音波内視鏡下吸引針生検について実際の動画をご覧いただき説明いたしました。
「病診連携=病院と診療所が役割や機能を分担し、お互いに情報交換しながら、より効率的・効果的な医療を提供していくことが重要です。」
と早期発見に役立つ取り組みを紹介しました。
最後に、膵がんの各種治療については、手術、化学療法、個別化治療、ステント療法、放射線療法、緩和療法を解説し、
「がんの治療中に気持ちがつらくなったら、緩和ケアチームなどの専門的なチームが、安心して治療が続けられるようにサポートしている仕組みを活用してほしい。」
と述べました。
当院の膵がんへの取り組みとして、人間ドックに加えて肝胆膵ドックを行っており、詳しく検査できるので活用してはと提案いたしました。
まとめとして、『早期発見・早期治療が重要』、『膵がんのリスクのある方は定期的な検査を意識しましょう』、『膵がんの可能性があると言われたら、早めに医療機関を受診しましょう』と市民の皆様に訴えかけました。
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サルビアホールで講演をいたしました、岐阜市民病院 岩田 圭介 消化器病センター長 | |
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サルビアホールでは、市民の方々が講演を熱心に聞かれ、質疑応答では様々なご質問にお答えいたしました。Zoomを用いたWEB講座を同時に配信いたしました。 |
YouTube岐阜市公式チャンネルへのアップロードのお知らせ
Zoom によるオンラインWeb講座として配信された過去の講演動画を、岐阜市公式YouTubeチャンネルにて、期間限定で公開することといたいました。ライブ配信でご覧いただけなかった方も、ご視聴いただける機会となっております。アップロード期間中にぜひご視聴ください。
公開中の動画はこちら
「市民公開講座の動画」