第148回 (令和7年度 第2回) 岐阜市民病院公開講座の様子
第148回岐阜市民病院公開講座が、岐阜市公式YouTubeチャンネルへアップロードされました。
ZoomによるオンラインWeb講座として配信された講演動画です。ライブ配信でご覧いただけなかった方も、ご視聴いただける機会となっております。アップロード期間中にぜひご視聴ください。
第148回公開講座のYouTube岐阜市公式チャンネルへのアップロードは、令和7年9月3日~令和8年9月2日の限定公開です。
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令和7年度 第2回 岐阜市民病院公開講座の様子
令和7年度 第2回(通算148回)岐阜市民病院公開講座を開催いたしました
| 日時 |
令和7年6月15日(日) |
|---|---|
| 講演内容 | 「だいじな腎臓、気にしたことはありますか?」 |
第148回は、「だいじな腎臓、気にしたことはありますか?」 というテーマで、東海腹膜透析研究会様共催で開催されました。講演は、岐阜大学 腎臓内科 特任教授 安田 宜成 先生をお迎えし、また6名の専門医療職の講師が、「腎臓」に対してさまざまな分野から講演を行いました。
今回も、みんなの森 ぎふメディアコスモス ドキドキテラスをお借りして開催いたしました。当日は、200名の方にご参加いただき、大変賑わい立ち見をお願いしてしまう程でした。
この講演では、腎臓病について専門医による講演が行われました。
●「あなたの腎臓(じんぞう)大丈夫? 」 ~ 腎臓を守って健康寿命を延ばそう!~
岐阜大学 腎臓内科 特任教授 安田 宜成 先生
腎臓の構造と機能について詳細な説明を行いました。腎臓の大きさ、血液循環、尿生成、ミネラルバランス、血圧調整、赤血球生成、ビタミンD代謝などの重要な役割が解説され、また、腎臓の複雑な構造と再生医療の難しさ、健康診断での腎機能チェックの重要性、そして日常生活での腎臓ケアの必要性が強調されました。さらに、慢性腎臓病(CKD)について講演し、その原因、症状、予防法、治療法を説明しました。健康診断の重要性を強調し、血圧管理、適切な食事、運動の必要性を指摘しました。また、腎臓病が心臓病や脳卒中のリスクを高めることを警告し、早期発見・早期治療の重要性を訴えました。最後に、腎臓病患者の生活の質を維持するための透析や腎移植についても触れ、臓器提供の意思表示の重要性を説明しました。
●「腎臓リハビリってなに? 」 ~腎臓を守るための運動~
岐阜大学医学部附属病院 リハビリテーション部 心臓血管リハビリテーション室
理学療法士 山岸 純也 様
腎臓病患者向けの運動療法について説明しました。運動が腎臓機能を改善する可能性があり、週3回以上、20分から60分程度の有酸素運動やレジスタンストレーニングを推奨しました。運動強度はAT(無酸素性作業閾値)レベルを目安とし、徐々に時間を延ばすことが重要だと強調しました。また、むくみや息切れなどの症状がある場合は運動を控え、医師に相談することを勧めました。
●「腎臓を守るための岐阜県の取組み」
岐阜県健康福祉部保健医療課健康推進室 主任技師 梅田 恵理 様
県の慢性腎臓病(CKD)対策について説明し、透析患者数の推移やCKDの認知度向上の必要性を強調しました。県の取り組みとして、健康スポーツポイント事業、野菜ファーストプロジェクト、健康経営推進事業などを紹介し、検診受診や生活習慣改善の重要性を訴えました。
●「岐阜市の特定健診について」 ~健康を守るために~
岐阜市 国保・年金課 保健師 窪田 真里 様
特定健康診査の重要性を強調し、特に40歳から74歳の国保加入者に焦点を当て説明しました。特定健康診査の受診率を高めるために、メタボリックシンドロームの早期発見と早期治療の必要性を強調し、結果を示すグラフを使用して、受診率が低い地域と高い地域の比較を示しました。岐阜市は、特定保険指導プログラムを通じて、特定健康診査を受けた人々に生活習慣の改善のためのサポートを提供すると講演しました。
●「慢性腎臓病患者さんに看護師ができること」
岐阜市民病院 腎臓病・血液浄化センター 透析看護認定看護師 森 群子
慢性腎臓病の早期発見と予防の重要性を強調し、特定保健指導の受け入れを奨励しました。また、透析療法の選択肢について紹介し、看護師が患者と一緒に生活目標を設定し、適切な生活習慣を維持するのを支援する役割をしていることを説明しました。
●「慢性腎臓病の薬について」
岐阜市民病院 薬剤部 薬剤師 日下部 彩
慢性腎臓病の薬物治療と腎機能の管理について説明し、糖尿病性腎症が最も一般的な原因であることを強調しました。また、腎機能の低下をゆっくりとする新しい薬であるSGLT2阻害薬の使用についても講演し、副作用のリスクを軽減するために適切な水分摂取の重要性を強調しました。最後に、市販薬やサプリメントの使用、飲みにくい薬の処方について述べ、そして腎機能の低下を防ぐためにお薬手帳で薬物治療を正しく管理することの重要性について講演しました。
●「腎臓病の食事療法」 ~減塩について~
岐阜市民病院 栄養管理室 管理栄養士 近藤 南奈実
腎臓病患者の食事療法について講演を行いました。主に減塩の重要性を強調し、一日の塩分摂取量を3~6グラムに抑えることを推奨しました。減塩のポイントとして、調味料の計量、食卓に調味料を置かないこと、麺類のスープを残すこと、加工食品の選び方などを説明しました。また、香辛料や香味野菜を活用して、薄味でも美味しく食事を楽しむ方法を紹介しました。
この講演の動画は、令和6年8月頃に岐阜市公式YouTubeチャンネルで配信予定です。
当院ホームページ 「市民公開講座の動画」のページをご参照ください。
| 講演する 岐阜大学 腎臓内科 特任教授 安田 宜成 先生とご参加の方々の様子 | |
左)講演する岐阜大学医学部附属病院 リハビリテーション部 心臓血管リハビリテーション室 理学療法士 山岸 純也 様、中)岐阜県健康福祉部保健医療課健康推進室 主任技師 梅田 恵理 様、右)岐阜市 国保・年金課 保健師 窪田 真里 様
左)岐阜市民病院 腎臓病・血液浄化センター 森 群子 透析看護認定看護師、
中)薬剤部 日下部 彩 薬剤師、
右)栄養管理室 近藤 南奈実 管理栄養士
YouTube岐阜市公式チャンネルへのアップロードのお知らせ
ZoomによるオンラインWeb講座として配信された過去の講演動画を、岐阜市公式YouTubeチャンネルにて、期間限定で公開することといたいました。ライブ配信でご覧いただけなかった方も、ご視聴いただける機会となっております。アップロード期間中にぜひご視聴ください。
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