第149回　（令和7年度　第3回）岐阜市民病院公開講座の様子

第149回岐阜市民病院公開講座が、岐阜市公式YouTubeチャンネルへアップロードされました。

ZoomによるオンラインWeb講座として配信された講演動画です。
ライブ配信でご覧いただけなかった方も、ご視聴いただける機会となっております。アップロード期間中にぜひご視聴ください。

第1部

第2部

第3部

令和7年度　第3回　岐阜市民病院公開講座の様子

令和7年度　第3回（通算149回）岐阜市民病院公開講座を開催いたしました

日時	令和7年8月16日（土） 午後2時00分～午後３時00分
講演内容	1「手の病気・足の病気」～専門施設で学んできたこと～ 岐阜市民病院　整形外科医長　山本　恭介 2「肘関節及びその周辺の病気について」 岐阜市民病院　整形外科診療顧問　大野　義幸 3「人生100年時代における背骨の治療」 岐阜市民病院　整形外科長　宮本　敬

第149回は、整形外科の疾患について、それぞれの分野の専門医による講演が行われました。
今回は、みんなの森　ぎふメディアコスモス　みんなのホールをお借りして開催いたしました。当日は、92名の方にご参加いただきました。

この講演では、
●「手の病気・足の病気」～専門施設で学んできたこと～
岐阜市民病院　整形外科医長　山本　恭介
手の病気と治療について講演し、指の第一関節の痛みや変形、手首の骨折など様々な症例を紹介しました。特に手首の骨折後は骨密度検査と骨粗しょう症の治療を早期に開始することの重要性を強調し、橈骨遠位端骨折後における骨粗鬆症治療介入率は19%であり、手首骨折後は骨粗しょう症の治療を始めることを推奨しました。また、足の外科に関する講義を行い、外反母趾の原因と治療について説明しました。外反母趾の発症率は、裸足生活者で2%と低いことから、ハイヒール履きが大きなリスク要因であり、遺伝や年齢もかかわっていることを説明し、治療には運動療法や手術が用いられることが紹介されました。リウマチ患者や糖尿病患者への対応も重要であることを強調しました。

●「肘関節及びその周辺の病気について」
岐阜市民病院　整形外科診療顧問　大野　義幸
 肘の外科について講演し、外傷による骨折の治療から変性疾患まで幅広い治療が必要であることを説明しました。また、高齢者向けの肘関節の問題について説明し、子どもや成人の肘の病気の種類と治療方法を詳しく紹介しました。特に野球肘やテニス肘の予防と早期治療の重要性を強調し、内視鏡手術を通じた小さな病巣の治療例を示しました。市民病院は、加齢に伴う肘の障害が高齢化社会で増加しているため、早期発見と適切な治療の重要性を強調しました。

●「人生100年時代における背骨の治療」
岐阜市民病院　整形外科長　宮本　 敬
まず、市民病院の役割と地域医療連携について説明し、急性治療や手術治療などの専門的な医療を提供する施設であることを述べました。地域の診療所との連携し、患者様が適切な施設で適切な治療を受けられることを目的としていることが説明されました。
次に、脊椎外来の現状と課題について説明し、最も多くの患者が受けている病気は脊椎関連の病気であると述べました。背骨の曲がりと神経の通路の狭さが百歳まで生きられる重要な要因であると説明し、現在の若手医師不足の問題についても言及しました。
最後に、背骨の老化と関連する健康問題について述べました。背骨の曲線化や狭窄、脊髄症の予防について、20代後半が最も強い骨密度を持つ期間であることや、女性のホルモン変化による骨粗しょう症のリスク、適切な運動や体幹の鍛えの重要性について説明しました。早期の検査と適切な治療の必要性を強調し、岐阜市民病院での専門的な相談の重要性を述べました。

この講演の動画は、令和7年10月頃に岐阜市公式YouTubeチャンネルで配信予定です。
当院ホームページ　「市民公開講座の動画」のページをご参照ください。

講演する　整形外科医長　山本　恭介　医師	講演する　整形外科診療顧問　大野　義幸　医師

講演する　整形外科長　宮本　敬　医師

講演壇上とご参加された方々の様子

YouTube岐阜市公式チャンネルへのアップロードのお知らせ

ZoomによるオンラインWeb講座として配信された過去の講演動画を、岐阜市公式YouTubeチャンネルにて、期間限定で公開することといたいました。ライブ配信でご覧いただけなかった方も、ご視聴いただける機会となっております。アップロード期間中にぜひご視聴ください。

公開中の動画はこちら

「市民公開講座の動画」