第152回(令和7年度 第6回)岐阜市民病院公開講座の様子
令和7年度 第6回 岐阜市民病院公開講座の様子
令和7年度 第6回(通算152回)岐阜市民病院公開講座を開催いたしました
| 日時 | 令和8年2月1日(土) 午後2時00分~午後3時00分 |
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| 講演内容 | 1「治る認知症をご存知ですか?」~水頭症とその治療について~ 岐阜市民病院 脳神経外科部長 玉川 紀之 2「せん妄」~認知症の人に伴いやすい病態~ 岐阜市民病院 認知症疾患医療センター センター長 犬塚 貴 (脳神経内科医) |
通算第152回の岐阜市民病院公開講座は、「認知症」をテーマとして、岐阜市民病院 脳神経外科部長 玉川 紀之 と認知症疾患医療センター センター長 犬塚 貴 (脳神経内科医) が講演いたしました。
みんなの森 ぎふメディアコスモス ドキドキテラスをお借りして開催いたしました。当日は、112名の方にご参加いただきました。
●脳神経外科における認知症治療と水頭症外来
脳の構造と認知症の症状、特に水頭症の原因と治療方法について詳しく説明し、脳の水分管理の重要性を強調し、また、認知症の治療における有病率の低さと診断の困難さについて説明しました。昨年10月から岐阜市民病院脳神経外科で、新しく「水頭症外来」が開始されたことを紹介しました。
日本では有病率は約0.2~2.9%と低く、その中で罹患率は年間およそ10万人当たり120人と推定されております。認知機能の低下と加齢による歩行障害と思われがちなことが挙げられ、多くの患者が受診をされないケースが多いことを指摘しました。診断プロセスでは、タップテスト(脳脊髄液排除試験)などの検査が入院中の認知機能テストと歩行機能テストとともに実施されることが説明されました。タップテストとは、腰部から髄液を取り、脳脊髄液を処理する方法であることを解説しました。また、治療の効果について、実際の患者さんの症状の改善が示され、治療前と治療後の画像を比較しながら解説しました。
今後の展望として、紹介元クリニックへ水頭症外来の説明をして啓発活動をしていくことや、院内の脳神経内科や放射線科などの他部門と連携して早期診断し、より負担の少ない治療をしていく重要性を強調しました。
●脳神経内科における認知症治療、予防と対策
認知症の人に伴いやすい病態の紹介として、せん妄の症状とその特徴についてのビデオが紹介され、身体的要因や薬物が原因の意識障害との違いを説明しました。
患者は時間や場所の感覚が鈍くなり、幻覚が現れたり睡眠のリズムが乱れたりし、体調管理や医療ケアの対応に困難を抱えていることを紹介しました。病院のスタッフも患者との対話が困難で、身体拘束が必要な場合があり、この措置には筋肉の痩せや誤嚥性肺炎などのリスクがあることを説明しました。また、認知症と急性精神症状の違いとして、認知症は徐々に進行する一方、せん妄の急性症状は一時的で数日から数週間で改善することが強調されました。
病院では、体の病気の治療、機能の改善、疼痛管理、便秘対策などの治療方法が紹介されました。認知症患者への適切な情報提供や不安軽減のための環境調整、定期的な看護師の対応など、患者への配慮方法についても説明しました。認知症の予防と対策については、日光の取り入れ、正しい補聴器の使用、時計とカレンダーの活用、睡眠リズムの整備、夜間のスマホ使用の制限など、日常生活での具体的な対策を紹介しました。
この講演の動画は、令和8年4月頃に岐阜市公式YouTubeチャンネルで配信予定です。
当院ホームページ 「市民公開講座の動画」のページをご参照ください。
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| 講演する 岐阜市民病院 脳神経外科 部長 玉川 紀之 と会場の様子 | |
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| 講演する 岐阜市民病院 認知症疾患医療センター センター長 犬塚 貴 (脳神経内科医) と会場の様子 |
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YouTube岐阜市公式チャンネルへのアップロードのお知らせ
ZoomによるオンラインWeb講座として配信された過去の講演動画を、岐阜市公式YouTubeチャンネルにて、期間限定で公開することといたいました。ライブ配信でご覧いただけなかった方も、ご視聴いただける機会となっております。アップロード期間中にぜひご視聴ください。
公開中の動画はこちら













