岐阜市民病院 看護部

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看護部の特長 チーム医療への取り組み

当院は、チーム体制で患者さん中心の看護を実践しています。
早期回復のために患者さん1人ひとりの状態に合わせて、医師、看護師、薬剤師、MSWなどの専門職種が協働し、情報を共有しながら治療やケアを進めています。ケアでは、認定看護師が活動しています。
今回、緩和ケア認定看護師と皮膚・排泄ケア認定看護師の1日を紹介します。

緩和ケアチーム

神谷 緩和ケア認定看護師からのメッセージ

team_kanwa03.jpg病気と診断されたその日から、患者さんとご家族は様々なつらさを抱えて過ごされています。心と身体のつらさを和らげ、その人らしい生活を送れるようにするケアがあります。それが「緩和ケア」です。患者さんとご家族に寄り添い、紡がれる一つ一つの言葉や、心のふれあいを大切にしながら、その人らしい生活を送ることができるよう、多職種チームで支援しています。

神谷 緩和ケア認定看護師の1日

8:30
・電子カルテから緩和ケアチーム介入患者さんの情報収集をします。
・新規介入依頼の確認をします。
・緩和ケアチームのメンバーと、本日の外来予約の状況と回診予定を共有します。
9:00
・緩和ケア外来でチーム介入患者さんと面談します。
・面談内容に応じて、主治医や多職種と情報共有をします。
外来では、外来通院で化学療法を行っている方や、外来で病気の経過をフォローされている方と面談を行っています。病気と闘いながら自宅で過ごされる上での悩みや不安等について、面談を通して、少しでもつらさを和らげられるように努めています。
10:00
・緩和ケアチームのメンバーと、チーム介入患者さんの病棟回診に行きます。
病棟回診では、患者さんの体調の確認や、不安や心配事などがないかを確認します。痛みでつらい患者さんに対しては、主治医と相談しながら鎮痛剤の調整を行っていきます。また、患者さんだけではなく、ご家族の方からもお話をうかがい、家族ケアも行っています。
12:00
昼休憩
13:00
・病棟の地域連携カンファレンスに参加します。
チーム介入患者さんの情報共有を行います。また、専門的緩和ケアが必要となりそうな患者さんについて、カンファレンスの場で確認を行います。
14:00
・緩和ケアチームのメンバーと、チーム介入患者さんの午後の病棟回診に行きます。
15:00
・カルテ記録
16:00
・緩和ケアチームのカンファレンスに参加します。
カンファレンスには、緩和ケアチームの医師、緩和ケア認定看護師、薬剤師、栄養士が参加します。緩和ケアチーム介入患者さんの情報共有を行い、患者さんやご家族のつらさを和らげるための関りや対応方法について話し合います。カンファレンスで話し合った結果を、主治医をはじめとした、患者さんを支える医療スタッフと共有します。

その他の活動

  • 毎週火曜日は、小児緩和ケアチームの回診とカンファレンスに参加
  • 毎週金曜日は、心不全緩和ケアチームの回診とカンファレンスに参加
  • AYAサポートチーム活動(AYAさぽセミナー、AYAweek運営、妊孕性についての相談対応)
  • 外来患者のリンパ浮腫の対応、療養の場についての相談、精神的支援等
  • 看護学校での講義
  • 院内での専門看護研修の講師
  • 随時 中学校等でのがん教育の講師

褥瘡ケアチーム

竹田 皮膚・排泄ケア認定看護師からのメッセージ

竹田 皮膚・排泄ケア認定看護師看護学生の頃、私は看護師には向いていないのではないか、看護師ではない道を探そうか、と就職直前まで迷っているような学生でした。それでも認定看護師と言う資格を取って、看護師を続けることができたのは、上司、先輩、同僚、後輩といった周りの人に恵まれていたからだと思っています。是非、いろいろな人と関わって、ロールモデルを見つけてご自身のキャリア形成の一歩を踏み出していただければと思います。

竹田 皮膚・排泄ケア認定看護師の1日

8:30
・看護部の朝礼に参加後、情報収集をします。
看護部長、副看護部長、ベットコントロール担当、教育担当、専従看護師で活動計画を報告します。ストーマ外来患者対応とWOCラウンドと褥瘡回診について報告し、情報共有を行います。その後、夜間の緊急入院、緊急手術で褥瘡リスクの高い患者さんを電子カルテで確認します。また、本日の回診患者さんの情報収集をします。
10:00
・ストーマ外来をします。
当院では、皮膚・排泄ケア認定看護師、ストーマケアに関する研修を修了した看護師によるストーマ外来を月曜日から金曜日まで行います。ストーマ保有者が日々を快適に過ごせるように、ストーマのケアだけでなく、日常生活で気になること、困難に感じていることを一緒に解決できるよう関わっています。
11:00
・WOCラウンドに行きます。
IAD(失禁関連皮膚炎)や軽微なスキントラブル、真皮までの褥瘡については認定看護師が病棟をまわりケアや相談を受けます。WOCラウンドは、随時、相談対応をしており、院内からだけでなく施設や訪問看護ステーションの看護師、患者さん、家族の方からの相談も受けています。
12:00
昼休憩
13:00
カルテ記録
14:00
・褥瘡回診をします。
入院中の患者さんで、真皮を超える褥瘡のある患者さんへの回診を週1回行います。皮膚科医師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、認定看護師でチームを組み、情報共有と検討を行っています。褥瘡にかかる外力の除去、創傷治癒を阻害する要因を取り除き、褥瘡の早期治癒を目指しています。
15:00
・午後のWOCラウンドに行きます。
16:00
カルテ記録

その他の活動

  • 褥瘡やストーマをもって退院される患者さんへの退院後訪問指導
  • 院内の新人看護師教育や病棟勉強会、院内認定看護師コースの講師
  • 4回/年 看護学校での講義
  • 1回/年 院内での専門看護研修の講師
  • 随時 市民公開講座の講師
  • 東海ストーマ排泄リハビリテーション研究会の岐阜ストーマリハビリテーション講習会や運営に参加