病院長からのご挨拶

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岐阜市民病院のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
令和5年4月1日付けで病院長に就任いたしました山田 誠でございます。患者さん、地域の皆様の声をお聞きしながら病院の運営に取り組んでまいりますのでよろしくお願い申し上げます。

 当院は全国で181病院が指定され大学病院に準ずる高度急性期医療を担う、DPC特定病院群の病院です。その使命として、年間約6000台の救急車を受け入れて地域における救急医療の重要な役割を担うとともに、消化器病センター、循環器病センター、心不全センター等を整備し専門性の高い治療も行っております。外科治療では最新の手術支援ロボットダビンチXiを導入して、より患者さんに負担の少ない手術を提供しています。がん診療においては地域がん診療連携拠点病院、がんゲノム医療連携病院の指定を受け、手術療法はもちろんのこと、高精度放射線治療装置による放射線治療や年間7000件を超える外来化学療法を行い、今後さらなる発展が期待されるがんゲノム医療にも積極的に取り組んでおります。
 そして、地域医療支援病院として、近隣の医療機関と緊密に連携を取りながら、国が進めている地域医療構想の中での当院の役割を果たしております。また、今後30年以内に7〜8割の確率で起きると想定されている南海トラフ巨大地震に対し地域災害拠点病院としての使命を担えるよう、職員の訓練、災害備品の備蓄、災害対応マニュアルの整備等を行うとともに、地域住民の皆様、学校、消防などの行政機関と連携して災害訓練も行っています。

 さて、われわれの生活や医療を一変させた新型コロナウイルス感染症においても、当院はいち早く体制を整え保健所や地域医療機関と連携をとりつつ、発熱外来や入院治療において使命を果たしてまいりました。ようやく新型コロナウイルス感染症も出口が見え始め、指定感染症分類が2類から5類に変更されることになっています。しかし、分類が変更されても感染の再拡大が懸念される状況は続きますので、当院としては院内の感染対策は継続しながら、感染状況に応じてwithコロナからafterコロナへ医療提供体制を徐々に変換していく予定でおります。引き続きご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
 日本では様々な業種で長時間労働の常態化が問題となり働き方改革が進められています。医師に関しては地域医療への影響が考慮され5年間の猶予期間が設けられましたが、時間外上限規制の開始は令和6年4月と1年後に迫っています。医師の長時間労働の常態化は医療の質や安全の低下に繋がるため、当院では以前から改革に取り組み、現在も進めております。また、医師以外の全ての職種においても、当院の理念である「心にひびく医療の実践」を実現するためには「職員が生き生きと働くことができる環境」が最重要と考えており、働き方改革を進めています。

 今後も地域の急性期医療を担う中核病院としての機能を維持し、皆様に安心して医療を受けていただくことで地域の発展に貢献できるよう職員一同努力してまいりますので、引き続きご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。

令和5年4月 病院長 山田 誠

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