病院長就任のご挨拶(令和2年4月)

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病院長 太田 宗一郎

2020年4月1日付けをもちまして病院長に就任いたしました太田宗一郎でございます。どうぞよろしくお願い致します。
当院は2019年4月に、地方公営企業法の全部適用に移行し、市長の任を受けた病院事業管理者が設置され、病院事業管理者・病院長として冨田栄一先生が就任され、この4月から私が病院長職を引き継ぐことになりました。
私は、平成9年に麻酔科医として着任してから、勤続23年となります。当院にて医師人生の半分以上を過ごし、その間、多くの諸先輩方にご指導頂き、同僚、後輩、職員の方々に支えられてまいりました。また、診療を通して大勢の患者さんやご家族の方々と接し、多くを学んでまいりました。
現在、医療を取り巻く情勢がめまぐるしい変化を見せ、超高齢社会の到来、さらには新型コロナウイルス感染症拡大による影響もあり、より的確な判断を求められる中で、院長就任という重責を託されたことに、身の引き締まる思いがしております。
これからも当院の基本理念である「心にひびく医療の実践」を目指して、地域の医療機関や救急隊(消防署)、関連する施設の方々と協力しながら、地域のみなさんが安心して必要な医療を受けられる環境を病院スタッフ一丸となって整えていきたいと思っております。同時に患者さんだけでなく、職員全員が「笑顔になれる病院」を目指しております。
さらに、高度な医療および医療の質の向上については、冨田事業管理者とともに、がん診療に加え、救急医療、小児・周産期医療などの政策医療の充実に努めてまいります。また、消化器、循環器、呼吸器疾患や糖尿病をはじめとした医療ニーズへの対応、高度医療機器などの更新・充実に努めていくとともに、地域医療支援病院として、地域の医療機関などとさらに連携を深めていく必要があると考えております。
今年度は医療関係者にとっては2年に一度の診療報酬の改定年でもあります。改定では、医師の働き方改革への対応が焦点となっており、現在のような医師の長時間労働を前提とした診療体制は見直しが求められています。当院も例外ではなく、特に夜間・休日の救急医療を担う医師の負担軽減は喫緊の課題です。患者さんに提供する医療の質の維持・向上に努めるとともに、医師をはじめとする医療職の負担軽減を図ることは容易ではありませんが、必ず達成しなければならない目標と考えております。
このように病院は厳しい状況に置かれていますが、医療情勢がいかに変動しようとも、当院は揺ぐことなく、確固たる方向性を持って進んで行きたいと思います。地域の人たちから信頼される病院、社会に貢献できる病院を目指し、職員一丸となって頑張ってまいります。
今後とも、どうぞ変わらぬご支援のほど、宜しくお願い致します。

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