地域医療支援病院

地域連携部長 岩田 圭介

「地域医療支援病院」とは、地域医療を支援する体制が整備され、基準を満たした病院に対して、医療法に則って県が認定する施設承認です。以下のような点についてしっかりした体制をとることが必要です。

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「かかりつけ医」との医療連携体制

患者さんは、高血圧症などの病気が慢性期で安定した状態の時、あるいは感冒(カゼ)などの時は、医院、診療所などの「かかりつけ医」の先生に診て いただきます。

「かかりつけ医」の先生が病院に受診する必要があると判断された場合には、当院において専門的検査や急性期治療を行います。病気が落ち着い た場合には再び「かかりつけ医」の先生に診ていただきます。

長い経過の中でさまざまの合併症を起こすことがある肝炎、狭心症、糖尿病などの慢性疾患については、定期的に当院で専門的検査を行い、合併症のチェックや治療方針の調整を行いながら、「かかりつけ医」の先生に治療を継続していただく場合もあります。

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病院の施設・設備・医療機器等の共同利用

当院では「かかりつけ医」の先生に、当院の外来と同じ役割を担っていただける体制を作りたいと考えます。
すなわち、CT、MRIなどの医療機器を使用する検査が必要な場合は、病院内で予約するのと同じ便利さで、「かかりつけ医」の先生から病院の検査を予約 していただき、患者さんがスムーズに病院での検査を受けられる体制を充実させたいと考えます。

また、入院が必要であると「かかりつけ医」の先生が判断した 場合には、速やかに病院に入院していただけるような体制を考えます。このために病院内に地域連携部が設置されています。

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地域の医療従事者の研修

地域の中で患者さんに良い医療を提供するためには、まず、地域の医療従事者同士がお互いの立場を理解した、顔が見える関係にあることが重要です。また医療知識の統一化と向上が必要です。このために病院において地域の医療従事者を交えた研修を行います。

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救急医療体制の充実

救急患者さんに対しては24時間受け入れ体制をとっています。夜間・休日においても外科系、内科系の医師が対応しており、さらに緊急性があり、専門性が必要な場合には呼び出し体制などで専門的医療の提供に努めています。

地域の中で、当院が急性期医療の役割を果たすためには、外来の患者さんの数を少なくして、外来での急性期治療に十分時間のとれる体制と、急な入院にも対応できるように常に十分な空きベッドを確保する体制が必要です。このためには、落ち着いた状態は「かかりつけ医」の先生へ、急性期は当院への連携医療を 行うことが不可欠です。

当院で治療を受けていただいている皆様には、このような当院の「地域医療支援病院」としての体制をご理解いただき、上手に当院をご利用下さいますようお願いいたします。

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