手術ハイリスク症例の急性胆嚢炎に対する内視鏡的ステント留置群vsドレナージ抜去群の長期予後の比較検討の研究協力のお願い

岐阜市民病院では、下記の臨床研究を行います。研究目的や研究方法は以下の通りです。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。この研究への参加を希望されない場合、また、研究に関するご質問は、下記のお問い合わせ先までお願いいたします。

なお、研究への参加をお断りになった場合でも、将来にわたって当センターにおける診療・治療において不利益を被ることはありませんので、ご安心ください。

手術ハイリスク症例の急性胆嚢炎に対する内視鏡的ステント留置群vsドレナージ抜去群の長期予後の比較検討

研究対象者および研究対象期間

2010年11月から2018年12月に急性胆嚢炎に対し経乳頭的内視鏡的ドレナージ(ETGBD)もしくは経皮経肝ドレナージ(PTGBD)のどちらかを施行された患者様

研究目的・方法

手術ハイリスク症例の急性胆嚢炎に対して、経皮経肝ドレナージ(PTGBD)は有効な治療法とされているが、抜去後の胆嚢炎再発率は22-47%と報告されており、問題点の一つとされる。さらにPTGBD抜去が不可能な場合は永久的な外瘻チューブ管理が必要となり、患者のQOLを著しく低下させる可能性がある。一方、内視鏡的経乳頭的ドレナージ(ETGBD)による胆嚢ステント留置術(EGBS)は内瘻管理が可能であるためQOLを維持したまま感染をコントロールできる点から、手術ハイリスク症例の急性胆嚢炎に適した治療法であると考えられる。しかし、EGBSの長期予後についての既報はほとんどなく、留置後の胆嚢炎再発率などは明らかにされていない。
以上のことから、本試験では手術ハイリスク症例の急性胆嚢炎に対して、恒久的EGBS留置を行ったEGBS群と、PTGBDもしくはETGBD施行後にドレナージ抜去したPT/ENGBD群の長期予後を比較検討し、EGBS恒久的留置の有用性を明らかにすることを目的とした。

研究に用いる試料・情報の種類

年齢・性別・胆嚢結石・総胆管結石・胆管径・抗血栓薬の有無・胆嚢炎重症度
手術ハイリスク因子
主要評価項目:EGBS群とPT/ENGBD群の長期予後の比較
副次評価項目:ETGBDとPTGBDの手技成功率・臨床奏効率・早期偶発症発生率

個人情報の取り扱い

お名前、住所などの個人を特定する情報につきましては厳重に管理を行い、学会や学術雑誌等で公表する際には、個人が特定できないような形で使用いたします。

お問い合わせ先

岐阜市民病院 消化器内科 手塚隆一
電話番号:058-251-1101 (代表)


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