「糖尿病患者に対するSGLT2阻害薬の腎保護効果と副作用に関する研究」の調査について

研究の概要・目的

近年、糖尿病治療において、ナトリウム/グルコース共輸送体2(sodium/glucose cotransporter 2;SGLT2)阻害薬が使用されることが多くなってきています。SGLT2阻害薬は、近位尿細管においてグルコースの再吸収を阻害して尿糖排泄量を増加させることにより、インスリンに依存せずに血糖値を低下させる新規作用機序の経口糖尿病治療薬です。本研究では、糖尿病患者に対するSGLT2阻害薬の腎保護効果を評価するために遡及的調査を行います。2014年12月から2018年5月に岐阜市民病院に総合内科を受診した、あるいは総合内科に入院した糖尿病の方を対象として、①年齢・性別・体重・基礎疾患等、②服用薬剤と服用期間、③検査項目:血清Cr、BUN、尿中Alb、HbA1c、血圧・心拍数等のバイタルサイン、④SGLT2阻害薬による副作用、の診療録のデータを調査します。

倫理・プライバシーへの配慮

本研究は、岐阜市民病院倫理審査委員会および岐阜薬科大学倫理審査委員会の承認を得ています。この研究は、過去の診療録を用いて行い、該当する方の現在・未来の診療内容には全く影響を与えることはなく、不利益を受けることもありません。また、この研究は岐阜薬科大学と共同で行い、岐阜薬科大学がデータの解析を行います。岐阜市民病院で個人情報を匿名化(対応表あり)し、個人情報が分からない状態で岐阜薬科大学に解析データを提供するので、岐阜薬科大学には個人情報が伝わることはありません。学会や論文などによる発表に際しても、個人の特定が可能な情報は公開されることは一切ありません。

非同意の自由

この研究に関して不明な点がある場合、あるいはデータの利用に同意されない場合には、下記の連絡先にご連絡ください。データの利用に同意されない方のデータの利用を停止し、解析データからも削除します。また、この研究への参加をお断りになった場合にも、本院における診療・治療において不利益が生じることはありませんので、ご安心ください。

問い合わせ先

研究責任者 水井貴詞
岐阜市民病院 薬剤部 
電話番号058-251-1101(代表)


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