「泌尿器科受診患者における多剤併用が薬剤有害事象発現や前立腺症状・過活動膀胱症状に及ぼす影響」の調査について

研究の概要・目的

近年、高齢者における多剤併用(ポリファーマシー)による薬剤有害事象発現の増大が問題となっています。海外と比べ日本では、薬物治療における併用薬剤数が多く、診療報酬でも多剤併用の抑制が評価の対象となってきています。特に、泌尿器科領域では抗コリン作用を有する薬剤の多剤併用が尿閉等の副作用・有害事象と密接にかかわっています。今回、泌尿器科に外来受診した方において、多剤併用が薬剤有害事象発現に及ぼす影響と薬剤有害事象発現の費用を明らかにするために遡及的調査を行います。2017年1月から2018年12月の間に泌尿器科に外来受診した方を対象として、①年齢・性別・基礎疾患等、②服用薬剤と服用期間、③薬剤による副作用・有害事象、④前立腺症状・過活動膀胱症状の診療録のデータを調査します。

倫理・プライバシーへの配慮

本研究は、岐阜市民病院倫理審査委員会および岐阜薬科大学倫理審査委員会の承認を得ています。この研究は、過去の診療録を用いて行い、該当する方の現在・未来の診療内容には全く影響を与えることはなく、不利益を受けることもありません。また、この研究は岐阜薬科大学と共同で行い、岐阜薬科大学がデータの解析を行います。岐阜市民病院で個人情報を匿名化(対応表あり)し、個人情報が分からない状態で岐阜薬科大学に解析データを提供するため、岐阜薬科大学に個人情報が伝わることはありません。学会や論文などによる発表に際しても、個人の特定が可能な情報は公開されることは一切ありません。

非同意の自由

この研究に関して不明な点がある場合、あるいはデータの利用に同意されない場合には、下記の連絡先にご連絡ください。データの利用に同意されない方のデータの利用を停止し、解析データからも削除します。また、この研究への参加をお断りになった場合でも、本院における診療・治療において不利益が生じることはありませんので、ご安心ください。

問い合わせ先

研究責任者 水井貴詞
岐阜市民病院 薬剤部 
電話番号058-251-1101(代表)


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