「精神科病棟における多剤併用が薬剤有害事象発現に及ぼす影響とその費用分析」の調査について

研究の概要・目的

近年、高齢者における多剤併用(ポリファーマシー)による薬剤有害事象発現の増大が問題となっています。特に、日本では精神科領域での多剤併用が課題となっており、多剤併用に起因するせん妄や筋弛緩などの副作用やそれに伴い生じる転倒・転落等の有害事象の発現が医療費の増大の一つの原因となっています。今回、精神科に入院した方において、多剤併用が薬剤有害事象発現に及ぼす影響とその費用を明らかにするために遡及的調査を行います。2016年4月から2018年3月の間に岐阜市民病院の精神科に入院された方を対象として、①年齢・性別・基礎疾患等、②服用薬剤と服用期間、③薬剤による副作用・有害事象、の診療録のデータを調査します。

倫理・プライバシーへの配慮

本研究は、岐阜市民病院倫理審査委員会および岐阜薬科大学倫理審査委員会の承認を得ています。この研究は、過去の診療録を用いて行い、該当する方の現在・未来の診療内容には全く影響を与えることはなく、不利益を受けることもありません。また、この研究は岐阜薬科大学と共同で行い、岐阜薬科大学がデータの解析を行います。岐阜市民病院で個人情報を匿名化(対応表あり)し、個人情報が分からない状態で岐阜薬科大学に解析データを提供するため、岐阜薬科大学に個人情報が伝わることはありません。学会や論文などによる発表に際しても、個人の特定が可能な情報は公開されることは一切ありません。

非同意の自由

この研究に関して不明な点がある場合、あるいはデータの利用に同意されない場合には、下記の連絡先にご連絡ください。データの利用に同意されない方のデータの利用を停止し、解析データからも削除します。また、この研究への参加をお断りになった場合でも、本院における診療・治療において不利益が生じることはありませんので、ご安心ください。

問い合わせ先

研究責任者 水井貴詞
岐阜市民病院 薬剤部 
電話番号058-251-1101(代表)


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