「血液悪性腫瘍患者におけるバンコマイシンによる急性腎障害のリスク因子に関する検討」への協力のお願い
岐阜市民病院薬剤部では、下記のような診療を受けた患者さんの試料・情報を用いた研究を行います。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
研究の対象
2017年1月1日~2021年7月31の間に、血液悪性腫瘍と診断され、血液内科に入院し、バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「MEEK」の投与を受けられた方
研究期間
研究機関の長の研究実施許可日~2026年3月31日
研究目的・方法
血液悪性腫瘍患者は、通常は強力な化学療法を実施するため、発熱性好中球減少を合併し、広域抗菌薬が使用されます。重症の粘膜炎の場合にはバンコマイシン(以下,VCM)などの抗MRSA薬も併用されます。また造血幹細胞移植時には免疫抑制剤も投与され、腎障害を防ぐことが重要となります。本研究では、VCMを使用する際に、急性腎障害が発生するリスク因子を探索し、今後の治療に活かすことを目的としております。
研究に用いる試料・情報の種類
性別、基礎疾患、造血幹細胞移植の種類、感染部位、好中球、ヘモグロビン、血小板、使用抗菌薬・併用薬剤、年齢、体重、体温、血清クレアチニン、クレアチニンクリアランス、VCM投与量・血中濃度・投与期間、輸液量、血液培養検出菌、VCM血中濃度測定から次の投与までの間隔、急性腎障害の有無、臨床的失敗(解熱、抗菌薬変更)
外部への試料・情報の提供
本研究の解析は岐阜大学で行います。情報の提供方法は、情報を匿名化した状態でパスワードをかけCD-Rに入れ、手渡しで渡します。
研究組織
【研究責任者】
岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科 創薬科学専攻
システム生命工学研究領域 青山 智
【研究研究機関】
岐阜市民病院
岐阜大学医学部附属病院
研究への参加辞退をご希望の場合
本研究に関して新たに患者さんに行っていただくことはありませんし、費用もかかりません。本研究の内容や研究結果等について質問等がありましたら以下の連絡先まで問い合わせください。また、試料・情報が当該研究に用いられることについて了承いただけない場合には研究対象としませんので、以下の連絡先まで申し出ください。なお、本研究は、岐阜大学大学院医学系研究科医学研究等倫理審査委員会および岐阜市民病院倫理審査委員会の承認を得ております。また、この研究への参加をお断りになった場合にも、将来にわたって当科における診療・治療において不利益を被ることはありませんので、ご安心ください。
研究から生じる知的財産権の帰属と利益相反
研究者及び共同研究機関に帰属し、研究対象者には生じません。研究の結果の解釈および結果の解釈に影響を及ぼすような「起こりえる利益相反」は存在しません。
連絡先
岐阜市民病院 薬剤部
電話番号:058-251-1101
氏名:青山 智
研究責任者
岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科 創薬科学専攻
システム生命工学研究領域 青山 智
研究代表者
岐阜市民病院 薬剤部
氏名:青山 智
【苦情窓口】
岐阜大学医学系研究科・医学部 研究支援係
〒501-1194
岐阜県岐阜市柳戸1番1
Tel:058-230-6059
E-mail:rinri@gifu-u.ac.jp