中央放射線部 FibroScan
FibroScanとは
肝臓の硬さ、脂肪の量を測定する検査です。
肝臓はウイルス感染やアルコールの過剰摂取などにより組織が線維化し、硬くなっていきます。進行するとやがて肝機能が低下し、肝硬変や肝不全となったり、発がんの可能性が高くなると言われています。最近はウイルス、アルコール以外の原因としてNASH(非アルコール性脂肪肝炎)による発がんの報告も多くされており、肝硬度の把握は肝臓診療において非常に重要となっています。
従来、肝臓の硬さを測定するには肝生検(肝臓に針を刺して実際の細胞を採取する検査)により顕微鏡で肝臓の硬さを視覚的に評価したり、腹腔鏡により実際に肝臓の表面を観察する事で硬さを推定してきました。しかしこれらの方法は入院が必要であったり、痛みを伴ったりと侵襲的な検査でした。
当院で行っているFibroScanは身体の外から超音波を用いて測定を行うため痛みのない非侵襲的な検査で、さらに外来検査で行うことができるため、非常に人体に優しい検査となっています。
特徴
- 非侵襲的な検査です
身体を傷つけることがなく検査できるため、痛みや出血はありません。 - 外来検査が可能です
入院の必要もなく外来で検査が可能です。 - 短時間で簡便に検査できます
検査時間は5分から10分程度です。
県内でもまだわずかしか導入されていない保険適応がされている装置です。