薬剤部 無菌調製

無菌調製

注射用抗がん剤の無菌混合調製
yaku-bumon-mukin-01

無菌製剤室では,注射用抗がん剤の無菌混合調製を外来、入院に関係なく365日100% 薬剤部で実施しています。調製においては、クラスⅡA2、ヘパフィルターを介した室外排気の安全キャビネット4台を設置して実施しております。また、特定の抗がん剤を調製する場合には閉鎖式抗がん剤調製キット(PhaSealⓇ)を使用しています。抗がん剤のレジメンは、レジメン審査委員会で審査・登録され、薬剤部で診療科毎のレジメン管理台帳を作成して管理しています。抗がん剤の調製する際には、抗がん剤プロトコール監査チェックシートおよび調製記録を患者ごとに作成して、二人の薬剤師で確認して準備します。調製時も複数の薬剤師で確認して安全面に配慮しています。

高カロリー輸液の無菌混合調製
yaku-bumon-mukin-02

絶食中の患者さんに対して,経静脈注射による高カロリー輸液(食事の代わりとなる栄養やビタミンを含んだ点滴)の調製を、無菌操作によるクリーンベンチを利用して行い、院内に供給しています。また,安全に使用していただくため投与ルート、投与速度、用量、配合変化などのチェックを行っています。

その他

抗がん剤の安全投与のために「注射抗がん剤チェックポイント付き薬品別調製伝票の自動発行システム」を開発しました。

このシステムは, 当院採用の抗がん剤について,必要な投与量を入力するだけで溶解液の量や使用量が自動的に計算される。さらに,調製当日に注意すべき項目が一目でわかるように計算結果に調製時の注意項目が印字され,マクロによる自動印刷機能を付加することにより,パソコンに不慣れな薬剤師でも簡単に操作が可能である。
調製伝票作成時間の減少による業務の効率化により, 患者毎の処方内容について考察する時間が増加し, 患者検査値に注意した安全な処方箋監査が実施できるようになりました。
この抗がん剤の安全投与のための業務改善の取り組みは、岐阜市役所行財政改革課より「平成21年度 業務改善奨励賞」を授与されました。

yaku-bumon-mukin-03

平成25年度よりは、YUYAMA CCMS®システムを導入することで更なる調製伝票作成時間の減少による業務の効率化に加え、抗がん剤の支持療法に対する注意事項を表示させることにより、更に安全に配慮したがん化学療法を実施しています

▲ページの先頭へ


ページの先頭へ