眼科

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概要

当院の眼科スタッフは、常勤医師2名、看護師4名(常勤1名)、視能訓練士3名(常勤2名)、事務員2名、医療クラーク1名です。岐阜市の中核病院として、高度な医療・看護を提供できるようスタッフ一同心がけ、1日約40~50人前後の患者さんの診療に従事しております。

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スタッフ紹介

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川上秀昭 網膜硝子体 白内障
役職
眼科部長
主な資格、認定
眼科専門医
卒業年、主な職歴
平成7年岐阜大学医学部卒
岐阜大学医学部附属病院
高山赤十字病院
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髙橋伸通
役職
眼科部医員
主な資格、認定
卒業年、主な職歴

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診療内容

白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢性黄斑変性症、網膜中心動脈静脈閉塞症、網膜剥離、黄斑円孔、黄斑上(前)膜、黄斑浮腫、ぶどう膜炎、視神経炎、網膜色素変性症、眼内炎、頭蓋内疾患に伴う眼疾患、角膜潰瘍、翼状片、麦粒腫、霰粒腫、先天性鼻涙管閉塞症、斜視、弱視などの眼科疾患の診断、検査および治療を行っております。

当院で現在可能な治療

手術治療

白内障手術:ぶどう膜炎や眼手術後などの難治症例、全身麻酔が必要な症例などにも対応
緑内障手術
網膜硝子体手術:増殖糖尿病網膜症 網膜剥離 黄斑円孔 黄斑前膜 黄斑浮腫など
斜視手術
レーザー治療:糖尿病網膜症 網膜静脈閉塞症 網膜裂孔 緑内障 後発白内障など
涙点プラグ挿入術:ドライアイ
先天性鼻涙管閉塞開放術:新生児の流涙・眼脂
眼瞼の手術:麦粒腫 霰粒腫 眼瞼内反 睫毛乱生
その他:翼状片 結膜生検

その他の治療

抗VEGF抗体の硝子体注射:新生血管黄斑症(加齢、近視) 黄斑浮腫
角膜潰瘍、蜂窩織炎や眼内炎などに対する抗菌剤の点眼・点滴・眼注射治療
ぶどう膜炎、視神経炎などに対するステロイド剤の点眼・点滴・眼注射治療
網膜中心動脈閉塞症に対する点眼・点滴治療
斜視弱視視能訓練療法
コンタクトレンズ特殊外来(円錐角膜 外傷後の不正乱視など)

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診察日

初診再診とも、月~金まで一般診療は午前中のみ行っております。午後からは、手術、特殊検査・処置など完全予約制となっております。第3木曜日は医師一人による診療体制となっております。

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診察の流れ

紹介状をお持ちの方が優先となりますことをご了承下さい。

初診の場合は、まず問診、視力と眼圧検査のあとに診察を行います。その後、必要に応じて視野、散瞳処置、眼底写真、エコー検査などを施行してから再度診察となります。さらに精密な眼底造影検査やレーザーなどの処置が必要な場合は、より安全にそして余裕をもって安心して診療を受けて頂くために、次回の予約をおとりして日を改めて行っております。

眼科は、内科・外科とは異なり、視力や眼圧検査から始まり、複数の画像検査、エコー検査や散瞳など、多くの諸検査と処置を全て自科の中で行う診療科です。そのため、どうしても一人の方の診療にかかる時間が長くなり、その検査の必要性は各患者さんにより異なりますので診察の順番が入れ替わる事をご了承下さい。

なお、再診は全て予約制です。予約時間は、受付締め切り時間を意味しており、予約時間に診察が出来ない場合もあります。スタッフ一同、可能な限り迅速な対応を心がけておりますが、眼科独自の診療内容をご理解頂き、ご了承頂きますようお願い致します。

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病診・病病連携

多くの開業診療所および近隣の病院からのご紹介、そして治療後の患者さんの受け入れ態勢(病診・病病連携)が充実していることにより、平成28年度においては、紹介率(初診患者数/紹介患者数)は平均76.5%、逆紹介率(初診患者数/当科から他の医療機関へ紹介する患者数)は102.9%と、地域医療支援病院としてその重責を果たしております。

今後も、当科では病診・病病連携を重視した診療を継続していきたいと考えています。そのため、病状把握や検査の省略により診療がよりスムーズにもなりますので、他の診療所や病院に通院中の方はぜひ紹介状を持参してください。また、病状が落ち着いている方は、お近くの診療所、もしくは病院に御紹介致しますので遠慮なくお申し出下さい。

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外来診療室の風景

H22年2月より、当院では電子カルテを用いた診療が始まり、同時期に眼科では眼科診療支援システムを導入しました。これにより、過去から現在に至るまで、例えば複数の画像や視力、眼圧ならびに視野などの検査結果を左右別々に一度に一覧表示できるため、医療従事者のみならず患者さんやご家族の方々にとっても病気や治療の経過を把握しやすい診療を行えるようになりました。

電子カルテをおいた診察室

3つのモニターを用いて、画像閲覧、オーダーリング、所見入力を行う。

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複数の画像を一度に閲覧できるため病状の全体像を把握しやすい。

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登録してある多数の下絵と専用ペンを用いて所見を記載する。

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主な眼科の診察・検査・機器の紹介

眼科の検査は、まぶしいですが痛みを伴うものはありません

眼科の2大主要検査

細隙灯顕微鏡検査

細い光のすじを眼にあてて、主に眼球の前方を診察します。

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眼底検査

検眼鏡とレンズを用いて、眼球の中央から後方を診察します。

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眼圧検査

眼の圧力つまり硬さを測定する検査です。緑内障だけでなく術後やぶどう膜炎などの疾患の経過把握に用います。当院では、接触式(ゴールドマン型、アイケア、シェッツ)、非接触式の眼圧計を用いています。アイケアは、新生児においても簡単に測定できる眼圧計です。

散瞳

白内障の進行程度や眼の奥(眼底)の病気を調べるために、瞳孔を拡げる点眼剤を眼にさす処置です。瞳孔が拡がるのにおおよそ20~30分かかります。ただ、もとの瞳孔の大きさに戻るのに5~6時間かかりますので、散瞳後はまぶしく眼を開けにくくなり、見にくい症状がしばらく続きます。従いまして、お車でお越しの方や当日重要な会議、試験などの予定がある方は日を改めて検査を行います。

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通常の瞳孔の大きさ 散瞳後は瞳孔が大きくなりまぶしくなる 散瞳すると白内障のにごり具合がよくわかる

視野検査

緑内障、視神経炎、糖尿病網膜症、網膜剥離、網膜色素変性症、頭蓋内疾患(腫瘍・脳出血・脳梗塞)など、多くの疾患の診断および病状経過の把握に使用します。当科では、2種類の視野計を疾患に応じ使い分けています。また、視野検査は視力検査とともに身体障害者手帳の交付および更新に必要な検査です。

静的視野計    動的視野計
正常 緑内障 緑内障
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進行した視野狭窄 鼻側下方の視野狭窄

眼底造影検査

通常の検査で把握しにくい網膜と脈絡膜の血管異常やそれが原因で起こる様々な病態を、5cc程度の造影剤を血管に注射して調べる15~20分程度の検査です。
当科では、2種類の造影剤を使用できる最新の機器を導入しており、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性症など、各疾患の診断および病態把握に有用な検査です。

フルオレセインによる眼底造影
糖尿病網膜症
   インドシアニングリーンによる眼底検査
ポリープ状脈絡膜血管腫
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OCT(眼のCT検査機器)

網膜(正常で0.2mm程度)の内部を5μm(1000分の5mm)程度まで細かく撮影できる眼のCT機器です。また、視神経乳頭部の形態も細かく計測できるため、黄斑疾患だけでなく、緑内障および視神経炎など多くの疾患の診断ならびに病状経過の把握に有効です。また、2種類の造影剤を用いた眼底造影検査の結果と照らし合わせることで、よりレベルの高い診断ができます。

正常者 黄斑円孔
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黄斑上(前)膜    黄斑浮腫
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ERG(網膜電図)

糖尿病網膜症、網膜色素変性症など網膜の機能障害レベルを診断する検査です。

正常者
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糖尿病網膜症
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網膜色素変性症
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VEP(視覚誘発電位)

特発性視神経炎、多発性硬化症、視神経症(頭部の外傷・炎症・出血・腫瘍、中毒性、先天性)などの疾患における、視覚路の機能障害レベルを診断する検査です。

正常者
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多発性硬化症
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その他の特殊検査

眼科外来での検査以外には、総合病院として下記に示すような検査・他科診察ができます。

採血・心電図・レントゲン

眼症状で発症し、これら検査で全身疾患(糖尿病、全身感染症、膠原病、白血病、サルコイドーシス、結核)が判明することもあります。必要に応じ、内科など、他科へ速やかにご紹介致しております。

CT・MRI・頚部エコー

眼痛、頭痛、視野異常、複視、眼瞼下垂、眼球運動障害などのほか、急に目の前が真っ暗になるなどの症状がみられる方に施行します。必要に応じ、脳神経外科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科など、他科へ速やかにご紹介致しております。

特殊抗体検査

原因不明とされている視力・視野異常を来たす視神経炎、視神経症、網膜症の中で、体内にある特殊な抗体をもつ人がいるとされています。現在、その抗体検査は、ある特定の施設でのみ行われております。ご希望のある方は、まず当科で精密検査の結果に応じて特殊抗体検査の必要性につきましてご相談致します。

眼症状のみで全身的に異常が無い場合でも、眼症状だけだからと放置するのではなく、もしかすると全身的異常の始まりとして最初に眼に症状が出現していることもあります。気になることがありましたら、一度ぜひ眼科を受診してみてください。

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手術機器・手術実績の紹介

手術機器

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実際の手術風景

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眼内広角観察システム

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このシステムは、網膜の中心部から周辺部まで一度に見渡せることができるため、手術時間の短縮、合併症や疼痛の大幅な軽減などを可能とする装置です。

糖尿病網膜症例の術中写真
広角観察装置による術中の視界

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広角観察装置を用いると一度に眼内を幅広く見渡せるため、以前に比べて手術をより安全により素早く行う事ができるようになりました。

25Gシステムの硝子体手術機器

当院に硝子体手術機器が導入されて以来、これまで様々な網膜疾患(糖尿病網膜症、黄斑上(前)膜、黄斑円孔、網膜剥離)に対する手術治療を行っております。当院で行っている25Gシステムは、小さな切開創(0.5mm相当)で手術可能のため、眼球への負担が少なくより安全に手術が遂行可能となりました。また、キセノン光源装置、シャンデリア照明も備えております。これらにより、従来のハロゲン光源に比べより明るい眼内照明が可能となるほか、二手法が必要なるような重症例にも対応できます。

網膜剥離症例
手術前 白内障手術終了
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2.8mmの切開で手術を行う。
眼内レンズが挿入されている。
硝子体手術中 硝子体手術終了
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3箇所の穴(0.5mm程度)より
器具が挿入されている。
ほとんど出血はない。
白内障・硝子体手術翌日
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術翌日の痛みはほぼない。

手術件数

最近の手術件数

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最近のレーザー手術件数

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外来検査機器の紹介

視力検査機器(2台)

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近大式中心フリッカー値(CFF)測定器

点滅する光刺激に対する視神経の生理反応を調べる検査機器です。視神経炎のほか、外傷性、中毒性、圧迫性視神経症など、眼球の網膜から頭蓋内の後頭葉までの神経障害の確認、経過把握に用います。

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角膜内皮細胞顕微鏡検査(スペキュラーマイクロスコープ)

角膜(黒目)の一番内側の細胞を調べる検査機器です。コンタクトレンズ障害や先天性、薬剤性、外傷性などの角膜疾患のほか、レーザーや白内障手術などの治療前後などにも用います

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網膜電図(ERG)

光刺激に対する網膜の生理機能を調べる検査機器です。糖尿病網膜症、網膜色素変性症などの疾患で用います。当院の機器は皮膚電極での測定対応機器です。

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HESSチャート

眼位異常、眼球運動障害の有無を調べる検査機器です。頭部外傷後、眼窩内の炎症・腫瘍、甲状腺などの疾患で用います。

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視野検査機器

視野の障害程度を判定します。緑内障、網膜色素変性症、視神経炎、頭蓋内疾患(出血、腫瘍)などの診断および経過把握に用います。

ハンフリー静的視野計ganka201502 06 ゴールドマン動的視野計ganka201502 07

OCT(光干渉断層計)

眼のCT検査機器です。解像度が1000分の5mmのため、網膜の各層が明確となり、極微細な病態・病巣を捉えることができます。

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レーザー装置

YAGレーザー機器

後発白内障、緑内障の治療に用います。

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マルチカラーレーザー機器

糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜裂孔、緑内障などの治療に用います。

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眼底写真撮影機器

カラー写真は、同機種の中でも最高レベルの撮影ができます。また、2種類の造影剤を用いた眼底造影検査のほかにも、眼底自発蛍光の撮影もできます。糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症の診断に有用です。

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無散瞳眼底カメラ

撮影範囲はやや狭いですが、散瞳処置をしなくても普通瞳孔のまま眼底を撮影できるカメラです。人間ドックなど検診でよく使用されている機器です。

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外来手術顕微鏡

簡単な小手術(霰粒腫 翼状片 内反症)、涙道洗浄および涙道ブジーは、外来で行います。

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手持ち眼圧計

眼圧測定は、麻酔不要で数秒で完了するため、通常測定困難である新生児や横になったままの状態での測定などに非常に有用です。

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眼の病気について

白内障

水晶体の混濁により、主に視力が低下します。

緑内障

視神経が萎縮する失明の第1位疾患です。

糖尿病網膜症

高血糖により血管が損傷され網膜神経細胞が障害される失明の第2位疾患です。

網膜剥離

網膜に形成された穴、裂孔が原因となり、眼内の壁から網膜が剥がれてしまう疾患です。

網膜動脈閉塞症

眼内の動脈内がつまる疾患で、急激な視力低下・視野狭窄を来たします。

網膜静脈閉塞症

眼内の静脈内がつまる疾患で、広範な眼底出血と急激な視力低下・視野狭窄を来たします。

黄斑浮腫

網膜の中心部である黄斑部に水がたまる疾患で、視力低下・視野異常を来たします。

黄斑前膜

黄斑部にセロファン様のうすい膜が形成される疾患で、視力低下・変視(ゆがみ)など来たします。

黄斑円孔

黄斑部に穴が形成される疾患で、視力低下・中心視野異常を来たします。

黄斑円孔網膜剥離

強度近視の人に多くみられ、黄斑部に穴が形成され網膜剥離を起こす疾患で、視力低下・視野異常を来たします。

加齢黄斑変性症

加齢に伴い黄斑部に異常を来たす失明の第4位の疾患です。

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