心不全センター
概要
「心不全センター」とは・・・
心不全とは、あらゆる心臓疾患(心筋梗塞、心筋症、心臓弁膜症、高血圧性心疾患、先天性心疾患、不整脈性心疾患など)の末期の病態です。心臓のポンプ機能が低下しているために全身の臓器の需要に見合うだけの血液を心臓が送り出せないために生じるの病的状態で、呼吸困難、息切れ、尿量減少、手足のむくみ、肝臓のむくみ等の症状が現れて、日常生活が著しく制限される状態を言います。心不全センターは、心不全に対して、その予防、早期診断、治療を行っていくための専門的医療を総合的に行います。
理念
- 市民に心不全について正しく理解してもらう
- 心不全を予防する
- 心不全の早期診断を行う
- 心不全の治療をおこなう
事業
- 心不全に対する専門的な医療を提供する
- 心不全に対する市民の理解を深める情報発信
- 心不全に対する調査と研究
- 心不全の治療として、薬物療法のみならず
心臓リハビリテーション(運動療法)を積極的に取り入れる。
センター長より挨拶
日本循環器学会と日本心不全学会は、2017年10月に『心不全の定義』を以下のように発表しました。『心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。』 我が国の循環器疾患による死亡者数は、癌に次いで第2位であり、心不全による5年生存率は50%と予後は決して良くありません。また、高齢者の増加に伴って心不全の罹患率が急速に増加しており、「心不全パンデミック」とも言われています。岐阜市民病院では、心不全センターを開設し、心不全に対して、その予防、早期診断、治療について総合的に対応できる体制を整えています。
岐阜市民病院 心不全センター長
湊口信也
主な資格、認定:
- 日本循環器学会専門医
- 日本高血圧学会専門医
- 日本内科学会内科認定医・総合内科専門医
- 心臓リハビリテーション指導士
卒業年、主な職歴:
- 昭和53年 岐阜大学医学部医学科卒業
- 昭和58年 岐阜大学大学院医学系研究科修了
- 平成元年~2年 メルボルン大学医学部留学
- 平成19年~30年 岐阜大学 循環器内科教授
- 平成28年~30年 岐阜大学 医学系研究科長・医学部長
- 平成30年~ 岐阜大学 大学院医学系研究科特任教授