栄養管理室
栄養管理室
栄養管理室は、「安心安全な給食の提供」「適切な栄養管理の実践」を理念にかかげ、患者さんの栄養サポートに努めています。
入院中の患者さんには、病状に応じた栄養療法を実践し、治療効果やQOLの向上に役立てるよう努力しています。また入院生活において、食事は"楽しみ"でもあるので、安全でおいしい給食の提供ができるよう心がけています。
外来の患者さんには、栄養相談を通じて、個々の患者さんに合わせた食生活や生活習慣の改善が無理なくできるよう支援を行っています。
選択給食
毎日の食事に楽しみが増えるよう、一般食(常食・妊産婦食・学童食)、エネルギーコントロール食の患者さんには、毎食、選択給食を実施しています。朝食はごはん食とパン食、昼食と夕食は献立A食と献立B食から好きな方を選ぶことができます。メニューの選択は、各病棟設置のタッチパネルで行えます。
祝い膳
当当院で出産された患者さんに、祝福の気持ちを込めて「祝い膳」の提供を行っています。提供日は、退院前の月・火・木・土曜日のいずれかの夕食になります。
料理は、和食と洋食の用意があり、好きな方を選ぶことができます。また洋食の場合、メイン料理を肉か魚、主食をライスかパンで選ぶことができます。
スタッフ一同、心を込めて提供します。
※内容は季節により若干変更することがございます。
NST活動
患者さんの栄養状態の改善を目的として、NSTチーム(医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士)が、毎週1回の回診とカンファレンスを実施しています。
多職種のスタッフが専門性を生かしながら患者さんに関わり、治療の一環としての栄養サポートとなるように心がけています。
また、患者さんにとってより適切な栄養サポートとなるよう、褥瘡チーム,緩和ケアチームなど他チームとも情報共有をしています。
当院は、2007年にNST稼働施設の認定を受け、管理栄養士3名、看護師4名、薬剤師1名がNSTサポートチーム専門療法士として活動しています。
ラウンド風景 | ミーティング風景 |
ニュークックチル
患者さんの食事は、安心安全で美味しい食事を提供するために『ニュークックチルシステム』を取り入れたオール電化の厨房で調理しています。
当院は、東海地区で初めて『ニュークックチルシステム』を導入しました。
ニュークックチルシステムとは、スチームコンベクションオーブンで加熱調理し、ブラストチラーで急速冷却してチルド保存した料理をチルド状態のままお皿に盛付し、食事の時間に合わせて、再加熱カートで温めて提供する方法です。冷たい料理はそのまま冷たい状態で保たれます。
これにより、温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たいままで、安全に提供しています。
がん治療の食事について
化学療法・放射線療法の副作用により食欲が低下している患者さんのための食事として、「アシスト食」を用意しています。
アシスト食は、主食を「ごはん(粥)」「パン」「めん」から選ぶことができ、おかずは、あっさりしたものや味付けのしっかりしたものを組み合わせ、味覚障害がある方でも食べやすいように工夫しています。
また、少しでも食べる事をサポートできるよう患者さんと相談し、個々でも食事の調整を行っています。