皮膚科

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概要

皮膚科は頭のてっぺんからつま先まで、皮膚に関する全ての異常を診断・治療する科です。皮膚は人体の最外層にあって内臓・骨格を包み込む巨大な臓器です。したがって皮膚疾患は人体をとりまく環境に大きな影響をうけると同時に、広範囲に及べば全身状態にも影響します。また、皮膚は外から誰でも見える、触れることができるという点で他の臓器と決定的な違いがあり、その変調は患者さんの心理的負担にも大きく影響します。皮膚科はこれらを念頭に、病気を治すだけでなく、患者さんの気持に寄り添う治療を心がけています。

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スタッフ紹介

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加納宏行 アレルギー、膠原病、皮膚潰瘍・褥瘡、皮膚科疾患全般
役職
皮膚科部長
主な資格、認定
日本皮膚科学会認定専門医
日本アレルギー学会認定専門医
日本褥瘡学会認定褥瘡医師
岐阜大学医学部客員臨床系医学教授
卒業年、主な職歴
昭和63年 岐阜大学医学部卒
米国ハワード・ヒューズ医学研究所・博士研究員
土岐市立総合病院・部長
岐阜大学大学院医学系研究科皮膚病態学・准教授
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藤井麻美 乾癬、レーザー、皮膚科疾患全般
役職
皮膚科部医員
救急診療部医員
主な資格、認定
日本皮膚科学会認定専門医
卒業年、主な職歴
平成21年卒
国立病院機構 大阪医療センター
岐阜大学大学院医学系研究科皮膚病態学・医員
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伊藤満 皮膚科疾患全般
役職
皮膚科部医員
救急診療部医員
主な資格、認定
日本皮膚科学会認定専門医
卒業年、主な職歴
平成23年卒
大垣市民病院 皮膚科医員
岐阜大学医学部附属病院 皮膚科 臨床助教

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診療内容

  • 湿疹・皮膚炎群(アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎など)
  • 蕁麻疹・痒疹群・掻痒症・紅斑症
  • 薬疹・中毒疹
  • 膠原病(強皮症、SLE、シェーグレン症候群など)
  • 水疱症(尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡など)
  • 皮膚感染症(伝染性膿痂疹、白癬、帯状疱疹、伝染性軟属腫など)
  • 炎症性角化症(尋常性乾癬など)
  • 皮膚腫瘍(有棘細胞癌、基底細胞癌、悪性黒色腫など)
  • その他

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診療実績

当院の皮膚科は現在皮膚科専門医3人で外来診療にあたっています。外来診察は月曜日から金曜日の午前中に行っています。午後は予約による手術や皮膚生検、パッチテストなどの検査をおこなっています。
ときどき「皮膚科は手術をやるんですか」と聞かれる事がありますが、多数の手術を皮膚科でおこなっています。

ところで患者さんはわれわれ病院に対し何を望んでいるのでしょうか。当然病気を治してほしいと言う事だと思います。
しかし、ただ治すというだけでなく、どのように治してほしいかが問題です。診療を受ける患者さんの立場から考えると病気を確実に、早く、安心して、快適に、しかも安く治療されることを望んでいるのではないでしょうか。すべてのニーズにこたえることはなかなか難しいですが、われわれはこれらのニーズに少しでもおこたえするように考えています。

基本方針として、患者の立場に立った診療、説明と同意に基づいた診療をこころがけ、また患者さんに不安や苦痛をできるだけ与えない低侵襲の医療を目指しています。

『皮膚は内臓を写す鏡』といわれ、内臓疾患の症状が皮膚に現れてくることがしばしばあります。実際に皮膚の症状を見ただけで、内臓に悪性腫瘍があることがわかったり、肝臓が悪いことや、糖尿病があることが分かることもあります。皮膚に異常が生じた時には痒くないからとか痛くないからといって放置せず、皮膚科を受診していただきたいと思います。

現在当科では、一般的な皮膚疾患のみならず、難治性疾患に対して最新の治療で積極的に取り組んでいます。そのいくつかを例示します。

アレルギー性皮膚疾患

アトピー性皮膚炎は小児から30〜40歳代の方に多く、勉学や仕事にまで影響を及ぼすことのある慢性皮膚疾患です。当科では金曜の午後にアレルギー・膠原病の専門外来を開設し、重症のアトピー性皮膚炎患者さんには、病態・治療について個別にレクチャーして、十分な時間をかけて患者さんひとりひとりの病態に応じた治療法の選択・指導を行っています。加納は日本皮膚免疫アレルギー学会のアトピー性皮膚炎専門部会員としてアトピー性皮膚炎の標準治療の普及にも努めています。2018年4月から「デュピクセント」という注射(インターロイキン4,13受容体の抗体製剤)が使えるようになり、難治性アトピー性皮膚炎の治療に劇的な変化をもたらしました。ま今後の数年で、新しい注射、内服、外用剤がどんどん出てきます。アトピー性皮膚炎は1〜2週間の教育入院も行っていますので、ご希望の方はかかりつけ医の紹介状をもらって受診してください。
じんま疹は、病態についての誤解が多い疾患です。アレルギー疾患に分類されますが、明らかなアレルギーが原因となるのはほんの数パーセントです。過剰にならない検査を行い、適切な病態説明のもと治療を行っています。
薬疹、接触皮膚炎、アナフィラキシーなどの原因検索として、パッチテスト、プリックテストなどの皮膚検査を積極的に行っています。原因を知ることで安全・安心な生活ができます。

膠原病

全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎など「膠原病」と呼ばれる疾患群があります。それぞれに特有の内臓病変を生じるのですが、皮膚の病変で発見・診断されることも多いのが特徴です。例えば手荒れがひどいと受診された方で、我々が診察したら実は皮膚筋炎だったという事例があります。皮膚症状が主体のタイプの全身性エリテマトーデスや、もともと皮膚症状が主体の強皮症では皮膚科で皮膚の治療や全身の基礎治療をしつつ注意深く定期的な検査をして、早期に内臓病変を発見して総合内科などと緊密に連携して治療にあたったりしています。

乾癬

難治性皮膚疾患の代名詞とも言える乾癬ですが、近年治療の選択肢が拡がっています。ステロイド外用薬、活性型ビタミンD3製剤外用薬に加えて、内服薬では、免疫抑制剤(シクロスポリン)、分子標的薬(アプレミラスト)、レチノイド誘導体(チガソン)、また、紫外線(ナローバンドUVB)照射装置による治療などをうまく組み合わせて行っています。それでも難治な場合は各種生物学的製剤(後述)を用いた治療をお勧めしています。

生物学的製剤による最新の医療

関節リウマチ治療では2003年から開始されている治療ですが、皮膚科では2010年から乾癬で使用可能になりました。生物学的製剤は疾患のキーとなるたんぱく質分子(サイトカイン)に対する抗体医薬で、ピンポイントで炎症等を抑えて症状を改善します。
現在皮膚科では、アトピー性皮膚炎、慢性じんま疹、乾癬の重症例に対して生物学的製剤の治療を行っています。在宅自己注射が可能な製剤もあり、必要に応じて導入指導を行っています。また、症状が落ち着けばかかりつけの皮膚科クリニックでの継続についても積極的に行っています。

皮膚癌

人口の高齢化に伴い高齢者の皮膚癌が増加しています。たかが皮膚の癌と思われるかもしれませんが、癌の種類によっては全身に転移して命を落とすこともあります。皮膚癌に限りませんが、早期に発見して治療すれば大事に至ることはまれです。逆に長期間放置すれば転移の危険性のみならず、皮膚癌特有の問題、例えば癌により皮膚に穴があいて出血が止まらないという事も生じます。疑わしい場合は必ず皮膚生検(3〜4mmの皮膚を取って病理検査をすること)を行い診断します。人生100年時代と言われる現在、90歳の方でも条件が許す限り外科的切除を行う方針で治療しています。

手術・検査件数

2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
手術 185件 222件 256件 192件 238件 249件 248件
悪性腫瘍 (28件) (25件) (34件) (23件) (43件) (30件) (32件)
良性腫瘍その他 (157件) (197件) (222件) (169件) (195件) (219件) (216件)
皮膚生検 182件 144件 147件 139件 136件 107件 209件

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医療設備

hifu-souti202003.jpgのサムネイル画像
紫外線照射装置

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最後に

岐阜市民病院皮膚科を受診される方へ

市内およびその周辺には優秀な皮膚科クリニックが多くあります。気になる症状があればまずはお近くの皮膚科クリニックへ行き、必要な場合には紹介状をもらって受診されることをお勧めします。

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