岐阜市民病院 Gifu Municipal Hospital

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代表
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脳神経外科

概要

脳神経外科の基本方針

脳神経外科では病院の理念に沿って、心にひびく質の良い医療・福祉サービスを提供することを目指しています。 
脳神経外科では地域の皆様が安心して生活できるよう、その治療において適応と治療手技の見直しには常に気を配り、適切な治療を基本に据え、より良質な医療を提供できるよう努力しております。また急性期から在宅療養に至るまで、地域医療支援病院の特徴を活かしながら地域完結型の診療を目指し、リハビリテーション病院やかかりつけ医の先生方との切れ目の無い医療連携を強めてゆく所存です。
このように地域に密着した高い水準の脳神経外科医療を提供できるよう心掛けておりますので、よろしくお願い申し上げます。

スタッフ紹介

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岩間亨  
役職
病院事業管理者
主な資格、認定
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本脳卒中の外科学会技術指導医
日本脳神経外傷学会認定指導医 
日本小児神経外科学会認定医
卒業年、主な職歴
昭和58年岐阜大学医学部医学科卒業
岐阜大学脳神経外科
岐阜市民病院脳神経外科
県立岐阜病院脳外科・救命センター
国立循環器病センター脳血管外科
岐阜大学医学部脳神経外科 助手/講師
岐阜大学医学部脳神経外科分野 教授
平成22年岐阜大学医学部附属病院病院長 併任
平成30年岐阜大学大学院医学系研究科長・医学部長 併任
令和2年岐阜大学副学長(広報/地域医療連携担当) 併任
令和5年岐阜市民病院事業管理者
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谷川原徹哉  
役職
診療顧問(脳神経外科・産業医)
主な資格、認定
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本脳神経外傷学会認定指導医 
卒業年、主な職歴
昭和60年卒
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玉川紀之  
役職
脳神経外科長
脳神経外科部長
救急診療部長
脳卒中センター長
研修センター副センター長
主な資格、認定
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医
日本脳卒中の外科学会技術指導医
卒業年、主な職歴
平成8年卒
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山内圭太 脳神経外科
役職
脳神経外科部長
医療安全推進部副部長
災害医療部副部長
医療安全推進部医療機器安全管理室長
脳卒中センター脳卒中相談室長
主な資格、認定
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本DMAT隊員
卒業年、主な職歴
平成17年岐阜大学卒
岐阜大学医学部附属病院
国立循環器病研究センター
豊橋医療センター
水谷大佑 脳神経外科
役職
脳神経外科副部長
主な資格、認定
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
卒業年、主な職歴
平成23年岐阜大学卒
松波総合病院
岐阜大学医学部附属病院
東農中部医療センター
花木建貴 脳神経外科
役職
脳神経外科医員
主な資格、認定
卒業年、主な職歴
令和2年岐阜大学卒
岐阜大学医学部附属病院
岐阜県総合医療センター
豊橋医療センター
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鷲見佑太 脳神経外科
役職
脳神経外科医員
主な資格、認定
卒業年、主な職歴
令和5年卒
岐阜大学医学部附属病院
橋爪里英
役職
脳神経外科医員
主な資格、認定
卒業年、主な職歴
令和5年卒
岐阜大学医学部附属病院
朝日大学病院

診療内容

積極的かつ確実な医療を24時間365日いつでも提供できるように心がけています。繊細な脳を扱う脳神経外科の手術では、脳の持つ高次な機能に十分配慮した治療が求められます。このため脳機能の保護を目指したうえでより負担の少ない手術方法を積極的に取り入れることにより一日も早い社会復帰、日常生活に支障のない体調管理を目指しています。
各スタッフが、脳神経外科手術の様々な領域の専門技術を有しており、各々の分野において、より安全に、より確実に手術を行なうことが出来るよう、日々研鑚を積んでいます。
また、24時間体制で脳神経外科疾患超急性期の時点から迅速に対応できる体制を整えており、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャル・ワーカー等、あらゆる職種のスタッフとも連携をとり、チーム医療に対する高い意識のもと、診療を行っています。

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脳血管内手術 神経内視鏡による血腫除去術

主な対象疾患

 脳腫瘍

脳腫瘍とは、頭蓋骨の内側にできる腫瘍の総称で、進行速度が極めて速く浸潤性の高いもの(悪性脳腫瘍)と比較的成⾧速度の遅く圧排性の高いもの(良性脳腫瘍)に大別されます。膠芽腫や転移性脳腫瘍などの悪性脳腫瘍は腫瘍自体の外科的摘出以外にも原疾患の治療(転移性の場合)や抗がん剤治療、放射線治療が必要となりますので、治療がスムーズに進むよう各科と連携し可能な限り素早い対応を心がけています。脳悪性リンパ腫などでは手術による診断後は血液内科などにて抗がん剤治療を行うこともあります。

1)手術

脳腫瘍の手術では、麻痺などの神経症状を残さないように脳機能を温存しながら、神経症状の改善と再発防止のために可能な限り多くの腫瘍を取り除く必要があります。当院では手術の際に術者が病変部に対して正確にアプローチできるようにサポートするシステム(術中ナビゲーションシステム)を使用し、脳の機能を確認(術中モニタリング)することによって脳の機能温神経障害を防止しています。
脳腫瘍の中には、通常の手術方法では摘出が困難な高い技術が要求される頭蓋底腫瘍と呼ばれるものがあります。頭蓋底腫瘍に対して近年、神経内視鏡の技術を取り入れており、頭蓋底腫瘍を負担を少なくして摘出できるようになってきています。

2) 放射線治療

放射線治療科と連携して治療を行います。従来の放射線治療だけでなく特殊な定位放射線治療も多くなっています。定位放射線治療とは、腫瘍に対し多方向から放射線を集中させる方法です。定位照射、ピンポイント照射とも呼ばれます。通常の放射線治療と比較して周囲の正常組織にあたる線量を極力減少させることが可能です。1回照射で終わる場合を特別に定位手術的照射(SRS: Stereotactic Radiosurgery)といい、小さな病巣に有効な治療法で当院でも積極的に行っています。

脳血管障害

くも膜下出血、脳出血、脳梗塞が主な疾患であり、多くが救急搬送により受診されます。救急診療部を中心に集中治療室(ICU)・ハイケアユニット(HCU)・手術室・血管撮影室と協力し、緊急手術も含めた迅速で万全の体制が整っています。脳血管障害ではいずれの病態においてもできるだけ早期よりリハビリテーションを進め、当院地域連携部による丁寧な退院支援により、周辺地域の回復期病院でのリハビリテーションやスムーズな社会復帰・家庭復帰が果たせるように努めています。

1)くも膜下出血と脳動脈瘤

多くの場合、脳動脈瘤の破裂が原因です。出血の程度によって重症度がかわります。発症時は比較的軽症であっても、再度出血すると重症化・致命的となり得るので、迅速な対応が必要です。再出血予防のための治療には開頭クリッピング術とカテーテル手術(コイル塞栓術)がありますが、当院では患者さんごとに適切な方法を選択しています。どちらも24時間施行可能な体制となっています。バイパス術を併用した高難度手術も対応可能です。
外来などで未破裂脳動脈瘤が見つかった際は、精密検査と慎重な経過観察を行い、破裂(=くも膜下出血)の危険性が高まれば、十分なモニタリング下に破裂予防の手術を行っております。従来は治療困難だった大型動脈瘤に対して、フローダイバーターステントという特殊な器具を用いた最先端治療が可能となっています。この治療は限定された施設のみで可能であり、当院でも実施施設となっています。

2) 脳出血

出血の場所と大きさによって、手術あるいは点滴による治療を選択することになります。手術のなかでも状態に応じて開頭手術か、より低侵襲な内視鏡手術かを決定します。また、脳出血には特殊な脳血管疾患(脳動静脈奇形や硬膜動静脈瘻など)が隠れていることがあり、こうした複雑な脳出血に対応するために、当院では血管撮影室との綿密な連携により、脳血管の精密な検査を24時間いつでも緊急で行うことが可能となっております。

3)脳梗塞

脳の血管が閉塞し、脳への栄養が途絶えることで発症します。発症4時間半以内の超急性期には点滴による血栓溶解療法(t-PA静注療法)を行っていますが、4時間半を越えた場合でも、脳血管内手術(血栓回収療法)によって回復の可能性があると判断された場合には積極的に治療を検討し、いつでも手術可能な体制をとっています。血栓回収療法とは、血管を閉塞させている血栓を専用の器械で取り除き、血管を再開通させる治療法です。特に最近では発症からやや時間が経った症例でも血栓回収療法で予後を改善できる場合があることが分かってきており,そういった患者様にも慎重に適応を考慮しつつ治療を行っています。また、脳梗塞の原因が比較的大きな動脈の狭窄や閉塞による慢性的な脳の血行不全のことがあり、このような場合に対しては、脳血管吻合術(バイパス術)や経皮的脳血管形成術(カテーテルによるバルーンを用いた血管拡張術)、頚動脈内膜剥離術やステントを用いたカテーテルによる血管形成術を積極的に行っております。 モヤモヤ病という疾患は、幼少時から高齢者まで脳梗塞や脳出血を起しやすい病態ですが、当院でも治療が可能です。

機能的脳神経外科

1)顔面けいれん、三叉神経痛

脳血管の一部が顔面神経や三叉神経を圧迫刺激することにより発症すると考えられていま す。手術は原因血管を同定して神経から剥離し移動させる微小血管減圧術によって行いま す。手術が困難な顔面けいれんの患者さまには、ボツリヌス毒素療法など体に負担のかからない治療も施行可能です。

2)てんかん外科

てんかんの治療は抗てんかん薬の内服が原則ですが、てんかん患者さんのうち約 30%は抗 てんかん薬による治療では十分な発作抑制(てんかん発作を止めること)に至らないとさ れ、こうしたてんかんを難治てんかんと呼びます。難治てんかんに対しては手術による治 療(てんかん外科手術)が有効であることが知られており、2 種類以上の抗てんかん薬で 1 年 治療しても発作抑制に至らない場合は早期の手術が推奨・検討されます。てんかんの外科治療には、発作を止めることを目指す根治手術と、発作の回数を減らすことや程度を軽減することを目的とした緩和手術があります。いずれの場合も、意識を失ったり、転倒したりする発作を消失または改善させることで、溺水、転落、やけどなどのリスクを軽減し、精神発達遅滞や記憶力低下などの高次脳機能障害の改善を目指しています。

頭部外傷

硬膜外血腫・硬膜下血腫・脳挫傷などに対して、24 時間体制で対応できるよう体制を整え、 他科や集中治療室・手術室とも協力の上、必要に応じ迅速な手術が施行できるよう体制を整えております。

診療実績

2024年手術件数

手術名 件数
手術総数 239
脳腫瘍摘出術 16
脳動脈瘤クリッピング術 12
脳血管吻合術 4
頸動脈血栓内膜剥離術 2
脳動静脈奇形摘出術 1
頭蓋内血腫除去術 6
内視鏡下血腫除去術 1
慢性硬膜下血腫穿頭術 71
頭部外傷開頭術 6
減圧開頭術 4
水頭症手術 20
微小血管減圧術 4
脳動脈瘤塞栓術 11
頸動脈ステント留置術 21
血栓回収術 22
脳動静脈奇形/硬膜動静脈瘻 5
血管内治療 その他 5
t-PA静注療法 16

水頭症外来

治療可能な認知症

水頭症とは脳の周囲および脳の内部(脳室と呼ばれる空間)に存在する髄液が過剰に溜まってしまったために脳を圧迫し、様々な症状を引き起こしてしまう疾患の総称です。くも膜下出血や脳出血、頭部外傷、髄膜炎などの頭蓋内疾患に引き続いて起こってしまうもの(二次性水頭症)とは区別し、原因が明らかでないものを「特発性正常圧水頭症(iNPH)」と呼んでいます。

高齢になって次第に歩くのが遅くなり、歩幅が小刻みになり、すり足のような歩き方になる場合があります。転倒を繰り返すことも多いです。このような歩行障害に、物忘れや自発性の低下、認知障害、あるいは頻尿、尿漏れ、尿失禁などの症状が加わってくることが特発性正常圧水頭症の特徴です。 この特発性正常圧水頭症は脳神経外科手術(髄液シャント術)によって症状の改善を得ることができます。一般的には十分認知されておらず、症状が出ても年齢に伴うものと思われがちで、認知症と歩行障害が進行するケースは少なくありません。 検査は診察の結果、症状、経過、画像所見から特発性正常圧水頭症を疑う場合、当科では3~4日間の入院検査を行いタップテスト(腰椎穿刺;脳脊髄液30ml排液テスト)を実施します。テスト前後で歩行障害、認知症、排尿障害が改善するか種々の評価法を用いて診断します。 手術は検査の結果、シャント手術の適応と診断した場合、手術加療を行います。 体内に細いシリコンチューブを留置し、流れが滞った髄液を身体の別の場所(腹腔)へと流す手術を行います。

脳にチューブを挿入し、腹腔内(おなかの中)までチューブを通す「脳室-腹腔シャント術(V-Pシャント)」、脳から頚部の血管(静脈)にチューブを通して心臓の手前に留置する「脳室-心房シャント術(V-Aシャント)」そして、腰部の背骨の間からチューブを挿入し、腹腔内までチューブを通す「腰椎-腹腔シャント術(L-Pシャント)」の3種類があります。 術後1週間はシャントの効果が十分に得られるよう、至適シャント圧の決定とリハビリを行います。術後7~10日目に抜糸を行います。入院は約2週間です。安全かつ有効なシャント手術を心がけています。

脳卒中相談窓口

当院は、一次脳卒中センター(PSC)コア施設として、脳卒中相談窓口を開設しています。
脳卒中相談窓口では、脳卒中専門医が責任者となり、脳卒中に精通した看護師や医療ソーシャルワーカーが脳卒中療養相談士としてご相談に応じています。

相談内容

  • 再発予防・合併症予防に関するご相談
  • かかりつけ医との連携支援に関するご相談
  • リハビリテーションの継続に関するご相談
  • 装具の作製・作り直しに関するご相談
  • 食事栄養指導、服薬指導、生活習慣改善に関するご相談
  • 治療と仕事の両立、復職、障害者雇用に関するご相談
  • 家事や育児、介護に関するご相談
  • 公的サービスの利用手続きに関するご相談
  • 生活費や医療費に関する相談
  • 運転免許や通院・就労のための交通手段に関する相談
  • その他、困りごとに関するご相談

日本脳神経外科学会データベース研究事業(JND)について

当科は一般社団法人 日本脳神経外科学会が実施するデータベース事業 (Japan Neurosurgical Database: JND)に協力しています。2018年1月より当院脳神経外科に入院された患者さんの臨床データを解析させていただき、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。解析にあたり、JNDに提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、 患者さん個人のプライバシーは完全に保護されます。本研究の解析にご自身のデータを使用されることを拒否される方は、その旨お申し出ください。

受付時間のご案内

初診/
予約のない再診
8:00~11:00
面会 13:00~20:00※17時以降は夜勤帯となるため、17時までのご来院にご協力ください。
診療時間について
受付:月~金 8:00~11:00
面会について
13:00~20:00
休診日
土曜日・日曜日・祝日・年末年始(12/29~1/3)
※休診日・時間外での対応は、救急外来となります。

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