概要
臨床工学部は平成20年4月に診療局独立部門として設立されました。
現在19名(男性17名、女性2名)の臨床工学技士(CE:Cllinical Engineer)が呼吸、循環、代謝の分野からなる様々な臨床業務と医療機器の保守管理などのリスクマネジメントに従事しています。
また院内スタッフに対する医療機器の勉強会、様々な学会への参加及び発表なども積極的に行っています。
資格
- 体外循環技術認定士
- 透析技術認定士
- 植え込み型心臓不整脈デバイス認定士
- 心電図検定1級
- 心電図検定2級
- 3学会人工呼吸認定士
- DMAT
- 臨床検査技師
- ME1種
- ME2種
- ITパスポート
- 電気工事士2種
- 危険物乙4
MEセンター部門
機器管理
院内には多種多様の医療機器があり、それらを安全に使用するために点検を行う必要があります。各医療機器の日常点検、定期点検を臨床工学技士全員で管理しています。MEセンター部門では各医療機器担当者の進捗状況などの確認を行っています。
人工呼吸器
MEセンター部門の臨床業務としては人工呼吸器業務が主な業務となります。病棟使用中の人工呼吸器の設定確認、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に使用する人工呼吸器の手配、人工呼吸器装着状態での退院や転院の立ち合いなどに関わっています。
消化器病センター
消化器病センターにおいて臨床工学技士は内視鏡装置の保守・点検のほかに鉗子、スネアなどのデバイス操作、使用前のスコープの準備、使用後のスコープの洗浄などの臨床業務も担い円滑な内視鏡検査の支援をしています。また、ESDなどの特殊な内視鏡治療においても臨床工学技士が安全な治療のサポートをしています。
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手術室部門
手術室部門は令和6年8月に新たに設立され、現在、先進的な医療機器を駆使して、患者様に安全で質の高い医療を提供しています。業務内容としては、ロボット支援手術「ダヴィンチ」をはじめ、手術支援ナビゲーションシステムの運用や、スコープオペレーターとしての業務、麻酔介助、機器管理・トラブル対応を担当しています。
技術支援部門
人工透析室(腎臓病・血液浄化センター)
人工透析室で臨床工学技士が行う日常業務は、透析に使用する水の管理(RO装置)、透析機器(コンソール)の点検、プライミング、バスキュラーアクセスへの穿刺、治療開始から終了までの管理、抜針から止血、翌日のダイアライザの準備などを行っています。
人工透析室では腹膜透析(PD)外来を行っており、医師、看護師ともに臨床工学技士も関わっています。
特殊血液浄化一覧
集中治療室(ICU)や高度治療室(HCU)などで行う血液浄化に対して待機者が治療に対応しています。治療方針など医師と確認を取りながら開始準備、治療中管理、返血などを行っております。具体的な特殊血液浄化は以下に記載します。
透析室・ICU関連
- 単純血漿交換(PE)
- 直接血液灌流法(DHP)
- 腹水濾過濃縮再静注法(CART)
- 末梢血幹細胞採取(ハーベスト)
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不整脈(設楽)
不整脈業務では大きくペースメーカー業務、カテーテルアブレーション業務の2つに関わっています。
ペースメーカー業務では、ペースメーカーの植え込みや交換、定期外来によるペースメーカーの動作チェック、検査中のペースメーカーの設定変更など多岐にわたって臨床工学技士が医師と連携しながら行い、患者さんの安心安全をサポートします。
カテーテルアブレーション業務では、器材出しや3Dマッピングや心内心電図を用いて不整脈の起源となる部位の特定、焼灼、ペーシングによるバックアップなど多方面から医師の治療をサポートし、安全な医療の提供に努めています。









