整形外科

《整形外科外来の週間予定表はこちらです》

当科の概要

岐阜市民病院整形外科は昭和44年に開設され、当初から京都大学整形外科学教室の関連病院として医師が派遣されました。平成27年4月より、岐阜大学整形外科教室の関連病院となり、岐阜大学より宮本敬が整形外科部長として赴任しました。現在は、脊椎疾患、股関節疾患、膝関節疾患、手・足の疾患、リハビリテーションと多岐にわたる整形外科分野をカバーし、主には手術治療を行う施設として地域に対する貢献をさせていただいております。 急性期病院として、特に高度な技術・管理を要する手術を行っている立場上、以下については、ご理解ご協力のほどお願いいたします。

  1. 受診希望の方は、かかりつけ医の紹介状、これまでに受けた検査を持参して、また、予約をとったうえで受診してください。それによって診察時間の短縮が図れます。
  2. 慢性疾患に対する薬物療法等の保存的治療は近隣の医療機関と連携をとって行わせていただきます。
  3. できるだけ多くの手術治療を行い、手術待ちの患者さんの待機期間を短縮させるために、手術後の当科入院期間も短くなっており、近隣の医療機関への転院を提案させていただく場合があります。
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2020年度整形外科スタッフ集合写真
前列:右より 白井(膝、スポーツ障害・外傷)、杉山(外傷・一般整形外科)、
平松(外傷・一般整形外科)、世沢(外傷・一般整形外科・脊椎)
後列:右より 佐々木(リハビリテーション)、清水(脊椎)、宮本(脊椎)、
大野(手、足、形成外科)、大塚(股関節)、山本(股関節・外傷)

患者さんを中心とする整形外科チーム医療実践のために、整形外科医師、病棟看護師、外来看護師、リハビリテーション部(リハビリテーション専門医、理学療法士、作業療法士、言語療法士)、地域連携部、外来クラーク、薬剤師、病院事務部等との間でのコミュニケーションを密にはかることを常に配慮し、合同でのカンファレンスを定期的(毎週木曜日朝)に行っております。また、整形外科は多岐の専門分野に分かれておりますが、チーム医療アプローチを重要視し、週に2回の定期カンファレンス(手術症例カンファレンス:月曜日朝、脊椎脊髄疾患カンファレンス:火曜日朝)を行っております。

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整形外科合同カンファレンスの様子

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我々のミッションを遂行すべく、努力を続けます。
ご理解ご協力のほどお願いいたします。

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スタッフ紹介

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宮本 敬 脊椎脊髄手術、脊柱側弯症、低侵襲脊椎手術、高齢者の脊柱変形の治療
役職
整形外科長
整形外科部長
主な資格、認定
岐阜大学客員臨床系医学教授
日本整形外科学会 代議員
日本整形外科学会 専門医
日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会 評議員
日本脊椎インスツルメンテーション学会 評議員
日本脊椎脊髄神経手術手技学会 理事
日本成人脊柱変形学会 幹事
日本脊椎前方側方進入手術研究会 執行幹事
日本MIST学会(最小侵襲脊椎治療学会)評議員
AO Spine Japan Delegate
中部MIST研究会(低侵襲脊椎安定術研究会)幹事
東海脊椎脊髄病研究会 幹事
The Best Doctors in Japan® 2020-2021
卒業年、主な職歴
平成2年岐阜大学医学部卒
平成12年マルセイユ大学、ボルドー大学脊椎センター(フランス)
平成15年~平成18年ラッシュ医科大学脊椎組織工学研究所(アメリカ)
平成19年~平成27年岐阜大学脊椎骨関節再建外科准教授
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白井之尋 膝関節外来、一般整形外科
役職
整形外科副部長
救急診療部副部長
リハビリテーション部副部長
主な資格、認定
日本整形外科学会専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
ラグビー高校日本代表アイルランド遠征チームドクター(2023)
卒業年、主な職歴
平成19年卒
岐阜赤十字病院初期臨床研修医
岐阜赤十字病院
岐阜大学医学部附属病院
西美濃厚生病院
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花井雄貴 一般整形外科、外傷
役職
整形外科医長
主な資格、認定
日本整形外科専門医
卒業年、主な職歴
平成26年卒
川崎医科大学付属病院
川崎医科大学総合医療センター
岐阜大学医学部附属病院
岐阜県ロコモ予防医学講座特任助教
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山本恭介 一般整形外科、手外科
役職
整形外科医員
主な資格、認定
日本整形外科学会専門医
卒業年、主な職歴
平成27年卒
岐阜大学医学部整形外科
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矢野智規 一般整形外科、脊椎外科
役職
整形外科医員
主な資格、認定
卒業年、主な職歴
平成29年卒
岐阜大学医学部附属病院
松波総合病院
彦根市立病院
岐阜県総合医療センター
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木村圭汰
役職
整形外科医員
主な資格、認定
卒業年、主な職歴
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田中裕介 一般整形外科
役職
整形外科医員
主な資格、認定
卒業年、主な職歴
令和4年卒

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診療実績

年度別 手術実績(件数)
2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
脊 椎 総 数 256 296 320 302 362
頚 椎 35 59 74 59 76
胸 椎 14 21 20 20 21
腰 椎 169 179 187 183 237
変形矯正術 24 29 35 33 26
その他 14 8 4 7 2
上肢・手 総 数 108 118 121 101 124
肩関節 2 3 2 0 3
肘関節 12 18 14 11 19
手・手指 77 61 64 33 49
その他 17 36 41 57 53
下 肢 総 数 195 162 126 109 105
股関節 124 82 39 36 34
膝関節 39 30 27 30 33
その他関節 32 50 60 43 38
外 傷 296 360 444 377 381
リウマチ 6 7 4 9 13
スポーツ 24 12 18 26 51
小 児 64 42 46 34 55
腫 瘍 総 数 36 31 26 26 35
良性腫瘍 34 27 26 23 32
悪性腫瘍 2 4 0 3 3
その他 79 70 81 107 77
総 数 1,062 1,098 1,186 1,091 1,203

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病診連携

地域の医療機関から、そして県内・県外遠くの施設からの患者さんのご紹介をいただいております。患者さんの紹介については、当院地域連携部が対応させていただきます。また、当院整形外科病床数に限りがあり、手術後入院については、一定の期間を過ぎた場合、近隣の医療機関へのリハビリ目的転院を提案させていただくことがありますが、事情をご理解のうえ、ご協力をお願いいたします。

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脊椎(せぼね)の病気

当科での脊椎疾患に対する治療は古くから行われておりましたが、平成25年に清水センター長により脊椎センターが立ち上げられ、平成27年より宮本部長が加わり、また、平成28年より近藤がさらに加わり、現在は3人の体制で幅広く脊椎疾患に対する診断・治療を行っております。対象とする疾患として、脊椎側弯症(小児から高齢に至るまで)、脊髄腫瘍、脊椎腫瘍、靭帯骨化症、脊柱管狭窄、椎間板ヘルニア、頚椎症、脊椎外傷等です。特に力を入れている治療として、

  1. 脊柱変形、特に小児の側弯症や高齢者において、生活に大きな支障となるねこぜ(後彎)に対する矯正手術
  2. 後縦靭帯骨化症に対する頸椎・胸椎手術(前方法、後方法)
  3. 脊髄腫瘍に対する腫瘍摘出術
  4. 脊椎手術後の経過不良例に対する再手術

などがあります。

近年においては、脊椎圧迫骨折に対するセメント注入療法など、低侵襲脊椎手術も取り入れ、患者さんに対する負担の少ない手術を目指しております。いろいろな治療を受けてもよくならない痛み・しびれなど、あきらめずに、一度、受診をしてみることをおすすめします。
セカンドオピニオンとしての受診も可能です。

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股関節の病気

平成27年に、愛知医科大学より大塚人工関節センター長が、高山赤十字病院より山本副部長が着任しました。変形性股関節症に対して、セメントを使用する人工股関節置換や再置換術が積極的に行われています。大塚センター長は、セメント人工股関節の教育機関であるCemented Hip Education Foundationの代表を務め、セメントを使用した人工股関節の普及、教育に情熱を注いでいます。

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膝関節の病気

変形性膝関節症に対し、保存的治療で効果がない場合、人工膝関節全置換術や、症例に応じてはより低侵襲で早期回復を見込める単顆型人工膝関節置換術、骨切り術などを行っています。術前の計画にはコンピューターを用いた3Dテンプレーティングシステムを使用します。人工膝関節全置換術では術中にもコンピューターナビゲーションシステムを使用し、より精密な人工関節設置を実施しています。また、スポーツ選手に多い前十字靭帯損傷に対し、再建術を行い、早期のスポーツ復帰を目指しています。

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手の病気

手の病気、軟部組織の移植・再建等を要する症例に対し、大野形成外科部長が対応し、マイクロサージェリー(顕微鏡視下手術)技術を生かした手術治療を数多く行っております。(形成外科のホームページへリンク

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四肢外傷に対する取り組み

救急・災害医療センターを有する当院において、四肢・脊椎外傷に対応する機会が多く、緊急・準緊急にて、多くの手術治療が行われている。近年は低侵襲手術手技を用いた手術治療が増加している。

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リハビリテーション

平成27年に、佐々木リハビリテーション科副部長がリハビリテーション科専任医として着任しました。佐々木は岐阜で整形外科、回復期リハに従事した後、和歌山県立医科大学リハ医学講座に所属し、急性期リハ、回復期・慢性期リハ、脊髄損傷者の総合的管理、痙縮(神経ブロック、ボツリヌス療法)、高次脳機能障害、嚥下、義肢装具、障害者スポーツなどに従事した経歴があります。

積極的な急性期リハの導入

集中治療室(ICU)をはじめとして、超急性期からの積極的なリハの展開がなされています。ICU以外でも発症直後からリハを開始、あるいは予定手術では術前運動療法を行うことで最大限の効果を発揮できるように図られています。

進行がんに対するリハの充実

緩和ケアを含めた進行がんに対するリハの充実が図られています。

チーム医療および地域連携の促進

院内他科の医師、患者に関わるすべてのスタッフおよび家族がリハの視点を知り、実践することがより多くの患者のためになるとの観点より、急性期から慢性期までスムーズなリハを提供できるよう地域全体との連携に取り組んでいます。

リハ専門医の育成

リハ医は全国的に不足しており、なかでも岐阜県は非常に少なく深刻な状況です。専門医研修認定施設として、新たなリハ専門医の育成に寄与せんと考えています。

リハビリテーション部門へのリンク

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研修医の皆様へ(当科での研修の紹介)

整形外科の分野を研修するうえで、当科を選択していただくメリットは以下のように多数あります。

  1. 四肢外傷、脊椎疾患、関節疾患、手・末梢神経の疾患、そしてリハビリテーションと多彩な領域において、多くの経験を積んだ専門医から臨床を学ぶことができます。
  2. 週に3回行われるカンファレンス(月曜日:術前症例カンファレンス、火曜日:脊椎疾患カンファレンス、木曜日:入院症例・リハビリカンファレンス)にて、治療のポイント・問題点についてのディスカッション・質疑応答に積極的に参加することができます。
  3. 臨床現場で学んだことを地方学会、全国学会、国際学会等で発表、あるいは論文発表を積極的に行うことを応援いたします。

整形外科専門研修プログラム(初期研修医を対象)

当科での研修は、まずは整形外科各種疾患・外傷に対する外来における診断、入院での管理、手術治療など、指導医とともに1例1例を丁寧に学んでいただくこととしております。特に、外傷症例など、初期対応の知識・技術を学んでいただき、今後、ジェネラリストとして救急外来等に即、実践で生かせるような能力の習得を目標としております。また、症例を学会にて報告していただくことも研修医の皆様には期待しております。どうか、我々とともに、大いに楽しんで、整形外科を学んでください。

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整形外科部門の研修に精進する研修医・医学部実習生と指導医

整形外科専門研修プログラム(後期研修医を対象)

当科での研修は、岐阜大学医学部附属病院を基幹病院とする、岐阜大学整形外科専門研修プログラムに属しています。本プログラムにおいて、全カリキュラムを脊椎、上肢・手、下肢、外傷、リウマチ、リハビリテーション、スポーツ、地域医療、小児、腫瘍の10の研修領域に分割し、基幹施設および連携施設をローテーションし、3年9ヶ月の間にで45単位を修得するよう、研修を行います。 本プログラムのなかで、当科は、大型総合研 修病院として、救急医療における外傷整形外科の研修及び整形外科専門分野における専門性の高い臨床研修(脊椎や人工関節)を受けていただくことが可能です。

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技術研修を受ける若手医師と見守る指導医たち

『2019年度 後期研修医による研修体験記』

岐阜市民病院での研修を終えて
後期研修医 髙木魁人

私は岐阜大学を卒業後、当院で2年間の初期臨床研修(2017~2018年度)を積み、岐阜大学整形外科学教室に入局いたしました。整形外科専門医へのプログラムにおいて、 2019年度は、整形外科専攻医として、1年間の研修を当院で行わせていただき、多くを学ぶことができました。当院での研修は、他の病院にはないであろう、数多くの優れた点がありました。
まず初めに、症例の豊富さがあげられます。当院は2次救急病院であり、年間5000台程度の救急車を受け入れており、外傷患者も多く来院されます。担当した症例で多かったのは、大腿骨近位部骨折(頸部骨折、転子部骨折など自ら執刀経験を積ませていただいたのは合計60件程度)や足関節周囲骨折(開放骨折も含め自ら執刀経験は15件程度)などであり、主治医として救急対応、患者説明、先輩方の手厚いご指導のもとでの執刀などを数多く経験させていただくことができました。また、その他の四肢の骨折、外傷の手術に関しても、頻度の高いものは一通り主治医として執刀させていただくことができました。
当院にはそれぞれの分野でエキスパートの先生方が集まっており、その先生方から多くを教わることができ、大変バランスの良い外傷研修を行うことができました。また、変性疾患に関しても多くを学ぶことができました。TKAやTHA(revision症例も含めて)の手術を数多く参加することができ、大変勉強になりました。脊椎症例に関しても、宮本先生のご厚意で、頸椎や腰椎の除圧、固定症例等を主治医で担当し、執刀させていただく機会に多々恵まれました。また、自分が初診から担当した脊椎の症例に関しても、手厚いバックアップをいただき、患者説明、執刀やその後の外来フォローも経験することができました。また、大変良かったと感じる点に、外来日を半期ごとに変えていただいたことがあります。
通常、後期研修医でも外来日は通年で固定されている場合がほとんどだとおもいます。私は週2日、外来を担当していましたが、上半期と下半期で外来の曜日を変更していただくことにより、すべての分野(外傷、関節疾患、手外科疾患、脊椎疾患など)において偏り無く手術に参加することができました。その他にも、学会、勉強会、キャダバーセミナーなどへの参加がしやすいことも当院整形外科の魅力ではないかと思います。
上記はほんの一例であり、当院での整形外科研修では、まだまだたくさんの利点があり、大変有意義な経験ができました。ここでの経験を糧に、今後の研修病院でも研鑽を積んでいきたいと思います。

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骨粗鬆外来

高齢化社会の時代が到来し、骨粗鬆にかかっている人の数が多くなっています。当科では、岐阜県骨粗鬆症治療ネットワークに加わり、地域医療機関との連携で骨粗鬆に取り組む対応を行っております。外来にて、血液検査、骨塩定量等の精密検査を行い、適切な治療指針を提案し、地域医療機関(整形外科クリニック、内科クリニックなど)にて投薬・注射等を受けていただき、定期的に、当院にて精密検査を行い、治療の効果を判定します。これによって、長期にわたって治療を続ける必要のある本疾患の適正な治療が行われることに貢献いたします。(宮本、山本、近藤、後藤が担当しております)

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整形外科からの最新情報

The 4th International MISt Congress (第4回 国際最小侵襲脊椎治療学会、 於東京)にてBest Poster Presentation Awardを受賞いたしました。

遅ればせながら、報告させていただきます。2019年10月6日、The 4th International MISt Congress (第4回 国際低侵襲脊椎治療学会, 於東京)にて、整形外科部長、宮本敬が発表した演題 "Selective Lateral Interbody Fusion with Minimum Disc Level Fused for Adult Spinal Deformity(成人の脊柱変形に対して、固定椎間を最小に絞った選択的側方椎体間固定術)" にて、Best Poster Presentation Awardを受賞いたしました。
背骨の変形、痛みに苦しむ高齢者に対する負担の低い手術方法の開発に関する発表であり、アイデアをいただいた師匠の清水克時先生に心より感謝いたします。

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第25回 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会にてベストポスター賞銀賞を受賞いたしました。

遅ればせながら、報告させていただきます。2018年9月14日(金)~15日(土) シェーンバッハ・サボー にて開催された第25回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会にて、整形外科部長、宮本敬が演題『成人脊柱変形におけるロッド折損に対するロッド修復とsacro-iliac dynamization』を発表し、ベストポスター賞銀賞を受賞いたしました。
これまで、高齢者のせぼねの変形に対し、姿勢を矯正して固定する手術を行い、術後合併症として、ロッドの折損を多数経験し、これを"百折不撓(ひゃくせつふとう)"の境地で、患者さん方、そして整形外科・脊椎外科の仲間と共に乗り越えた経験において着想した手術術式です。苦労が実った心地であり、今後の臨床への活力となる受賞でした。

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XLIFトレーニングコースに参加してきました 近藤祐一

2017年7月10日~11日、副部長 近藤祐一が、アメリカ カリフォルニア州サンディエゴにて行われた、Degenerative Lumbar Disease and Advanced XLIF Expanded Indications MVP Courseに参加させていただきました。XLIF(eXtreme Lateral Interbody Fusion)とは、腰の手術において、従来の方法よりも傷が小さく、体へのダメージを少なくして腰椎固定術が行える、比較的新しい手術法です。数年前に日本へ導入されてから、当院でも数多く行われております。この手術を行うためには、病院内に資格を持った医師が必要ですが、現在は脊椎センター長 清水克時、整形外科部長 宮本敬が資格を有しております。このたび近藤祐一もトレーニングを受け、資格を取得することができました。今回学んだ知識、技術を、今後とも日常臨床に活用させていただく所存です。

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トレーニング中の様子 左端が整形外科副部長 近藤祐一
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トレーニングセンター内にて 近藤祐一は右から3人目
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トレーニングセンター前にて 近藤祐一は右から2人目

読売新聞『病院の実力 腰痛特集~岐阜編』に当院が紹介されました

読売新聞(平成29年6月4日朝刊)の『病院の実力 腰痛特集~岐阜編』に当院が紹介されました。腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアに対する2016年度の手術治療実績(件数)が岐阜県において最も多かったというのが理由です。これらの病気の治療において、多くの患者さんに当院を選択していただいたこと、また、近隣・遠方の施設の先生方から多くの患者さんのご紹介をいただいたこと、に心より感謝いたします。一方、紙上には、当科における治療方針、すなわち、1)正確な診断をつけること、2)まずは手術以外の方策を考慮する(神経ブロック、運動療法など)こと、3)手術は最終手段と位置付けし、慎重な話し合いのうえ行われるものであること等が紹介されています。今後とも、細心の注意をはらい、腰の病気に取り組ませていただく所存です。

2017.7.7~8 第43回骨折治療学会に参加、発表してきました! 近藤祐一

2017年7月7日~8日に、福島県郡山市で第43回 骨折治療学会が開催されました。
整形外科分野における対象疾患の代表的な骨折においては最も権威のある学会です。
当院からは近藤(整形外科副部長)、白井、後藤が参加し、骨折治療の最近の動向を学び、知見を広げてきました。
また、近藤は、"歯突起後方偽腫瘍に対するC1椎弓切除後に前弓骨折を発症した2例"という題名でポスター発表を行い、全国の整形外科医と意見を交換する機会を得ました。
今回学んだことを実臨床に生かし、さらに臨床レベルの向上に努めたいと思います!

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発表する近藤副部長

2017.7.1 第19回 岐阜整形外科卒後夏期セミナーにて、講演・ワークショップ等に参加いたしました

2017年7月1日 岐阜市長良川グランドホテルにて、第19回 岐阜整形外科卒後夏期セミナーが開催されました。宮本敬整形外科部長が "小児から高齢者における脊椎疾患の診察、説明、治療 -脊椎を専門外とする先生方へ向けて-" と題して講演を行いました。また、ワークショップ "イチから始めるマイクロサージェリー -血管縫合の基本手技-" において、大野義幸形成外科部長がインストラクターとして参加いたしました。当院研修医も2名参加し、骨折治療のワークショップに参加し、実技の体験・研修を行いました。岐阜市民病院整形外科部門として、今後とも、岐阜地区の若手整形外科医師の卒後教育に積極的に参画させていただく予定です。

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講演する宮本敬整形外科部長 インストラクターを務める
大野義幸形成外科部長(左)
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骨折のプレート固定術に実際を学ぶ
当院研修医たち

2017.6.17 第101回 岐阜県整形外科集談会での口演発表、教育研修講演をおこないました

2017年6月17日 岐阜市長良川国際会議場にて、第101回 岐阜県整形外科集談会が開催されました。近藤祐一整形外科副部長が "当院におけるLateral Lumbar Interbody Fusion(側方進入椎体間固定術)の治療成績"、後藤篤史医員が "外傷を契機に麻痺が発症し、初めて診断に至った頸胸椎後縦靭帯骨化症・黄色靭帯骨化症の術後成績" について口演発表いたしました。また、教育研修講演として、当院人工関節センター 大塚博巳センター長が "セメント人工股関節" について講演いたしました。側方進入椎体間固定術(XLIF, OLIF)、セメント人工股関節共に、当院が当地区において中心的存在として臨床に適用しており、経験に基づいた貴重な臨床情報が学べ有意義であったとの感想を参会者からいただきました。

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講演する大塚博巳センター長

2017.6.17~18 AO Spine, Chairperson Education Programに参加 宮本敬

平成29年6月17~18日、整形外科部長 宮本敬 が香港にて、AO Spine, Chairperson Education Programに参加させていただきました。これは、国際的な脊椎外科関連の研究・教育機関であるAO Spineが、過去の同機関での教育への貢献、英語会話能力等を基準に選抜した脊椎外科医を対象に招待・開催するセミナーです。アジア太平洋地区(日本、中国、台湾、インド、シンガポール、韓国、香港、フィリピン)より集まった脊椎外科医とともに、2日間にわたって、講義・ワークショップ等を通じて、脊椎外科医に対する教育手法について学ばせていただきました。身につけた知識を、当院での後進の育成においても、有効に活用させていただく所存です。

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参会者一同(宮本敬は前列右端)

2017.6.8 高麗大学安岩病院における腰椎低侵襲除圧術の研修に参加

平成29年6月8日(木曜日)、整形外科部長 宮本敬 が高麗大学安岩病院のPark Si-Young教授のもとで、腰椎低侵襲除圧術(内視鏡使用、ダブルポータルテクニック)の研修に参加させていただきました。手術翌日あるいは翌々日にほとんどの患者さんが退院が可能であること、合併症が少ないこと等に低侵襲性が表れていると思われました。教育に非常に熱心なPark教授より学ばせていただいた知識・技術を当院での日常診療に有効に活用させていただく所存です。

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高麗大学安岩病院
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Park Si Young教授(中央)とともに 右端が整形外科部長 宮本敬

2017.5.24 頚椎手術の合併症に関する院内勉強会

平成29年5月24日(水)、頸椎手術の合併症に関する院内勉強会を行い、整形外科医師、集中治療部医師、リハビリテーション科医師より合併症の予防、早期発見、対応等に関する講義がなされました。今後とも、同様の勉強会を定期的に継続施行させていただく予定です。

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2017.5.15 ミラノ出張ご報告 宮本敬

2017年5月3日~6日まで、ミラノで行われたGlobal Spine Congressにて宮本が学会発表させていただきました。20年間に行われた胸椎後縦靭帯骨化症に対する手術成績、若年者腰椎破裂骨折に対する最小椎間固定術、頸椎前方除圧固定における移植骨脱転の因子検討、の3演題です。頸椎の演題は、ご家族の急用にて参加できなかった近藤ドクターの代理発表をさせていただきました。胸椎後縦靭帯骨化症に関する発表のセッションの座長は非常に高名なアメリカのLenke先生であり、私の発表に的確なご指摘・質問をいただき、セッション後には"very interesting study!!"と励ましをいただき、嬉しかったです。このような症例の蓄積に貢献をいただいた整形外科のスタッフの皆様、院内コメディカルのスタッフの皆様、海外出張をサポートしていただいた事務の方々、そして院長先生に心より感謝いたします。今回の出張の成果が日常臨床に生かせるよう、日々、頑張っていきたいと考えております。

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岐阜市民病院整形外科教室(市民講座)

岐阜市民病院整形外科教室と銘打った市民を対象とした講座を定期的(2か月に1回程度、火曜日夕刻)に行っております。また、これとは別に、岐阜市民病院の市民講座にて、整形外科スタッフが講演させていただいております。地域の皆様、患者様あってこその病院、我々整形外科である、との気持ちにて、より、緊密なコミュニケーションをとり、整形外科の病気およびその治療に対するご理解を深めていただきたい、そして、より適切な治療を受けるためのきっかけを与える機会となりたい、と考えております。

今後の岐阜市民病院整形外科教室のご案内

これまでの岐阜市民病院整形外科教室の様子

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挨拶をする 整形外科部長 宮本 敬
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講演をする 形成外科部長 大野義幸
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講演をする 整形外科部長 宮本 敬
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人工関節センター長 大塚博巳

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