血液内科
岐阜市民病院では血液内科に興味がある研修医・専攻医を募集しています。
専用ページを作成しましたので、詳しくはこちらをご覧ください。
血液内科新着情報
2023年12月
- ホームページを更新しました。
2022年5月
- ホームページを更新しました。
- 研修医・専攻医情報を更新しました。
2021年4月
- ホームページを更新しました。
- 研修医・専攻医情報を更新しました。
2020年7月
- Instagramはじめました。ホームページでは紹介出来ない、血液内科の雰囲気をお伝えしていきます。
岐阜市民病院血液内科公式Instagram:https://www.instagram.com/gmhp_hematology/
2020年5月
- 研修医・専攻医情報を更新しました。
2020年4月
- ホームページを更新しました。
- 研修医・専攻医情報を更新しました。
- クリーンルームが4床増設されました。
2019年7月
- 血液内科患者会を更新しました。
2019年4月
- ホームページを更新しました。
- 研修医・専攻医情報を作成しました。
- クリーンルームが4床増床されました。
岐阜市民病院血液内科からのお知らせ
2020年5月
- 研修医・専攻医情報を更新しました。
先輩へのインタビューを掲載しました。
2020年4月
- 研修医・専攻医情報を更新しました。
岐阜市民病院血液内科に興味がある医学生、初期研修医、内科専攻医のみなさまへ向けたページを作成しました。
血液内科に興味がある医学生、先生方はぜひご覧下さい。
2020年3月
- 新たなクリーンルーム (クラス10000、4床室) が増設されました。
現在クリーンルームは合計16床 (個室8床、大部屋8床) 稼働しています。
概要
岐阜市民病院血液内科は平成6年に開設されて以来、多くの患者さんの診療を担当してきました。これまでの実績をもとに、平成22年9月の新築移転により、西診療棟9階に無菌病床16床(個室8床、大部屋8床)を有する成人に対する血液腫瘍センターとして医療を提供しています。
スタッフ紹介
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非常勤医師
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診療内容・診療実績
血液内科の対象疾患は白血病、悪性リンパ腫など血液悪性腫瘍が中心となりますが、難治性貧血や血小板減少、凝固異常に伴う出血性疾患などの非腫瘍性疾患も含め、多岐にわたる疾患の診療を行っています。
造血器腫瘍性疾患 初診患者数
造血器非腫瘍性疾患 初診患者数
治療は薬剤による化学療法が中心となります。また、適応のある患者さんに対しては、放射線治療や外科的治療を、各科と協力体制のもと実施しています。個々の患者さんに適切な、科学的根拠に基づいた治療を行うよう心がけています。また、新規治療を追求すべく、積極的に臨床試験や治験に取り組んでいます。治験に関しては下記もご参照下さい。
また外来化学療法センターの開設により、従来、入院中心で行っていた化学療法を外来でも実施できる体制を取っています。生活の質(QOL)の向上を目指し、患者さんが日常生活を送りながら、外来でも治療の継続ができる柔軟な対応が可能となっております。
人口構成の変化に伴い患者さんの高齢化も進んでおり、また、合併症を有する患者さんも多くなっています。高齢患者さんの状態は非常に多様であり、画一的な治療指針に従うだけでは適切な治療選択が困難です。ひとりひとりの患者さんに対して、患者さん・ご家族と相談(十分なインフォームドコンセント)のもと、適切な治療の選択と実施を心掛けています。
造血幹細胞移植
通常の化学療法で治癒しがたい血液疾患に対しては造血幹細胞移植を実施しています。多発性骨髄腫、悪性リンパ腫に対しては自家移植を、難治性の白血病や悪性リンパ腫に対しては同種移植を行っています。当院は日本骨髄バンクの骨髄移植施設認定を受けており、さらに2014年2月には末梢血幹細胞移植・採取認定施設となりました。従来から行ってきた血縁者間移植に加え、骨髄バンクを介した非血縁者間移植や臍帯血移植、HLA半合致移植などを実施できる体制を整えています。また、かつては同種移植が困難と考えられた高齢者や合併症を有する患者さんに対する、移植前処置の強度を減弱した移植も実施しています。様々な移植の選択肢があるなかで、個々の患者さんに合わせた、最良の医療を提供できるように努めています。
また、当院は令和2年度より東海地区ブロックの「造血細胞移植地域拠点病院」に指定され、造血細胞移植医療の均てん化のために様々な活動を行っています。
入院病棟の風景
クリーンルーム
西診療棟9階 血液腫瘍センター 高度無菌病室(クラス100)2床において、主に移植治療を行っています。 |
無菌病室(クラス1000)6床を中心に血液腫瘍に対する化学療法を行っています。 |
4床室の無菌病床室(クラス10000)が2019年4月に完成しました。 また、2020年3月にさらに4床増量され、現在2病室、8床稼働しています。 4床室ですが、クリーンルーム患者さん専用のシャワー・トイレも配置されています。 |
リハビリテーション
入院、治療に伴う基礎体力の低下は、治療成績悪化や退院後の生活の質(QOL)低下につながります。
それらを防止するため、治療早期からリハビリテーション(リハビリ)を行うことが大切です。
血液内科病棟では専属の理学療法士2名が配置され、積極的なリハビリ介入を行っています。
回廊型の病棟を利用して、多くの患者さんがリハビリに励んでいます。
また、デイコーナーにはエアロバイクやリハビリベッドを設置し、病棟の外に出ることが出来ない化学療法に伴う免疫抑制状態の患者さんでも、効率的なリハビリを実施できる体制を整えています。
デイコーナーには自主トレーニングの案内も掲示しています。
患者支援
働く世代の患者さんに対する就労支援や、治療開始早期からの緩和ケアチームの介入など、患者さんやご家族が安心して治療を受けていただける体制・環境づくりにも力を入れています。
当院全体としての取り組みに関してはこちらをご覧ください。
診察日
初診は、月~金まで一般診療(受付午前11時まで)を行っています。また、再診は月~金午前・午後で予約診察を行っています。
曜日毎に担当医が決まっておりますが、急を要する患者さんに対しては、適宜外来担当医以外でも対応させて頂いております。
また2013年7月より第一水曜午後に移植後フォローアップ外来を行っています。
造血幹細胞移植後の患者さんやご家族が抱える療養上の不安や合併症を伺いながら、看護師・薬剤師・理学療法士が対応させて頂きます。
「日常生活で困っていること」「GVHDや合併症の対処方法」など、どんなことでもご相談下さい
移植後フォローアップ外来
日時 第1週水曜日午後
場所 人間ドック室
担当看護師 松野、古田
診察の流れ
予約患者さんが優先となりますことをご了承下さい。
初診の場合は、まず問診のあとに診察を行います。その後、必要に応じて血液検査、エコー検査、X線検査、CT検査などを施行してから再度診察となります。初診日に十分なご説明のもと骨髄検査などより詳細な検査を施行する場合があります。その後の対応は、患者さんの病状、検査結果などにより異なります。
初診、予約患者さんの検査結果の確認、説明などにより、どうしても一人の方の診療にかかる時間が長くなるため、待ち時間が長くなる可能性があります。また、各患者さんにより病状が異なりますので、診察の順番が入れ替わる可能性があることをご了承下さい。スタッフ一同、可能な限り迅速な対応を心がけておりますが、血液内科独自の診療内容をご理解頂き、ご協力頂きますよう願い致します。
病診・病病連携
近隣の診療所および病院との連携のもと、血液疾患専門施設としてその役割を果たすよう努めております。病状把握や検査の省略により診療がよりスムーズになりますので、他の診療所や病院に通院中の方はぜひ紹介状を持参してください。また、病状が落ち着いている方は、お近くの診療所、もしくは病院に御紹介させて頂き、かかりつけ医の先生と連携の上、診療させて頂いております。
退院調整に関しては当院地域連携部門と協力し、患者さん・ご家族が退院後の生活に不安が残らないよう努めています。
なぜ病診連携が必要なのか?
当院は急性期病院に指定されています。急性期医療は「病気の進行を止める」「病気の回復する目処をつける」までの間、提供する医療を指します。血液内科領域でいうと、白血病や悪性リンパ腫を発症した患者さんへ、抗がん剤の治療や造血幹細胞移植を行うことが当院に求められる中心的役割となります。病床数や人的資源には限りがあるため、すべての患者さんに対して、当院のみで適切な医療を提供し続けることは困難な場合があります。そこで必要となるのが病診連携です。近隣の診療所や病院と連携することで、安心して医療を受け続けて頂ける体制を構築することを目指しています。また、患者さんによって置かれている状況はひとりひとり全く異なりますので、患者さん、ご家族と十分な話し合いを行いながら、その患者さんにとってより良い医療を提供出来るよう、心がけています。
これから抗がん剤治療が必要となる初発の患者さん、治療により状態が落ち着いた患者さん、年齢や合併症により抗がん剤治療が難しい患者さん、治療が奏功せず終末期を迎える患者さん、すべての患者さんが適切な場所で、適切な医療を受けることが出来るように努めてまいります。
セカンドオピニオンについて
血液内科では、他院受診中に当院でのセカンドオピニオンをご希望の患者さんの受け入れもしております。
また、当院にて治療中の患者さんで、他病院でのセカンドオピニオンを希望する患者さんには、ご希望の医療機関に紹介状を準備いたしますので、遠慮なくお申し出ください。
チーム医療について
患者さん中心の医療実現のため、新病棟の稼働にあわせて院内チーム医療体制の整備を進め、平成22年から血液内科と小児科を中心として、薬剤部、中央検査部、輸血部、リハビリテーション科、放射線科、栄養科、口腔外科、臨床工学士、緩和ケアチーム、事務部門および病棟の各スタッフなど関連各部門が参加する血液腫瘍センターを院内に組織し診療に当たっています。
造血幹細胞移植スタッフセミナーや血液腫瘍センターミーティングなど、大小さまざまなミーティング、カンファレンスを開催し、チーム内の連携を深め、知識・技術の向上に努めています。
また、院内のみではなく、院外チーム医療体制確立の取り組みとして、岐阜地区の血液内科医が統一された方針に基づき治療することにより、患者さんへ標準化された医療、さらにより高度な医療を提供することを目的として設立されているGifu Hematology Study Group(GHSG)の基幹病院としての役割を担っており、岐阜大学医学部附属病院、岐阜赤十字病院、岐阜県総合医療センター、中濃厚生病院、松波総合病院、岐北厚生病院、高山赤十字病院、一宮市立木曽川市民病院などと密接な連携を取りつつ診療に当たっております。
血液内科医師、西9階病棟スタッフを中心としたチーム一丸となって、血液疾患に罹患された患者さんとそのご家族が安心して治療を受けられる体制を整えております。
病気のこと、治療のことなど、ご不明、ご不安な点などございましたら、お気軽に我々スタッフまでお問合せください。
臨床試験・治験
当院では化学的根拠に基づいた標準治療を実施するように心がけていますが、一方で標準治療が確立していない疾患や病態に対して、標準療法を確立すべく、積極的に臨床試験に参加しています。また、国内承認前の新薬開発治験の国内担当施設として、新規薬剤開発にも携わっています。現在登録可能な臨床試験、治験に関しましては、担当医までお問い合わせください。
【エントリー期間中の治験】
骨髄異形成症候群
- 再発又は難治性急性骨髄性白血病(AML)及び再発又は難治性高リスク骨髄異形成症候群(MDS)患者を対象としたASP7517の安全性、忍容性及び有効性を検討する第1/2相非盲検試験
- ノバルティス ファーマ株式会社の依頼による骨髄異形成症候群の患者を対象としたエルトロンボパグの第Ⅱ相試験
B細胞性悪性腫瘍
- パレクセル・インターナショナル株式会社(治験国内管理人)の依頼による第Ⅰ/Ⅱ相試験
多発性骨髄腫
- 再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象にベネトクラクス、ダラツムマブ及びデキサメタゾン(ボルテゾミブ併用及び非併用)との併用療法を評価する、多施設共同、用量漸増及び拡大第Ⅰ/Ⅱ相試験
再発/難治性濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫患者
- インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社の依頼による再発/難治性濾胞性リンパ腫患者及び辺縁帯リンパ腫患者を対象としたINCMOR00208の第3相試験
その他
- インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社の依頼による第1/2相試験
【エントリー期間中の臨床試験】
造血器腫瘍全般
- 造血器腫瘍における遺伝子異常の空間的な多様性の解析
急性骨髄性白血病
- FLT3-ITD陽性の再発又は難治性急性骨髄性白血病を対象とした、キザルチニブの耐性メカニズム及び有効性を評価する第Ⅱ相臨床試験- JSCT FLT3-AML20 -
- 急性前骨髄球性白血病に対しATRAとATOを併用した寛解導入及び地固め療法 - JSCT APL2021
急性リンパ性白血病
- 成人急性リンパ性白血病に対する治療プロトコール -ALL/ MRD2019-
悪性リンパ腫
- 再発濾胞性リンパ腫に対するobinutuzumab+ bendamustine併用の第II相試験
- アグレッシブATLの予後に影響する因子について検討する多施設共同前向き観察研究
多発性骨髄腫
- 移植非適応初発多発性骨髄腫に対する段階的増量レナリドミド・デキサメタゾン療法及び効果不十分症例に対しエロツズマブを追加するレスポンスガイドセラピーの有効性および安全性の検討
- 未治療多発性骨髄腫に対するダラツムマブ、レナリドミドおよびデキサメサゾン療法に治療奏効で層別化する地固め療法を用いた自家末梢血幹細胞移植の有効性と安全性を確認する第II相臨床試験 - JSCT MM20 -
- 未治療の高齢多発性骨髄腫に対する新規薬剤と自家移植を組み合わせたシークエンス治療を固定期間で行う有効性・安全性を検証する多施設共同第II相試験 -JSCT EMM21-
造血幹細胞移植
- 成人骨髄性血液悪性腫瘍に対する臍帯血移植におけるG-CSF priming 骨髄破壊的前治療の有効性に関するランダム化比較試験 臨床第Ⅲ相試験
- HBV既往感染歴を有する同種造血細胞移植レシピエントに対する、HBワクチンによるHBV再活性化予防法のランダム化検証的試験
【エントリー期間が終了した治験】
急性骨髄性白血病
- 第一三共株式会社の依頼による急性骨髄性白血病患者を対象としたキザルチニブ(AC220)の第Ⅲ相試験
- アステラス製薬株式会社依頼の急性骨髄性白血病を対象とするASP2215の第Ⅲ相試験
- アステラス製薬株式会社の依頼による未治療の急性骨髄性白血病患者を対象とした第I/II相試験
- 第一三共株式会社の依頼による第Ⅰ相試験
- ノバルティスファーマ株式会社の依頼によるPKC412の第Ⅱ相試験
- ノバルティスファーマ株式会社の依頼によるAMLを対象としたPKC412の第Ⅲ相試験
骨髄異形成症候群
- メチル化阻害剤の前治療歴を有する成人の骨髄異形成症候群(MDS)又は慢性骨髄単球性白血病(CMML)患者を対象としたグアデシタビン(SGI-110)と医師選択による治療法の治療効果を比較する第Ⅲ相、多施設共同、無作為化、非盲検試験
- ノバルティスファーマ株式会社の依頼による骨髄異形成症候群を対象としたMBG453の第Ⅱ相試験
研修施設としての役割
当院は、日本内科学会認定医制度教育病院、日本血液学会認定血液研修施設、日本臨床腫瘍学会認定研修施設の認定を受けております。また岐阜大学医学部附属病院から医療研修として医学生の受け入れもしております。診療機関としての役割以外に、教育機関としての役割も担っておりますので、ご理解頂きますようお願い致します。
血液内科患者会
岐阜市民病院血液内科で治療を受けたことがある、また、現在治療中の患者さんおよびそのご家族の方が中心となり、血液疾患の患者・家族の会「菜生」が、平成28年8月に発足しました。参加のご希望の方や活動に興味がある方は、病棟スタッフへ問い合わせ下さい。
岐阜県赤十字血液センター 所長コラム(当院 前血液腫瘍センター長)
令和2年4月より、当院の前血液腫瘍センター長 髙橋健医師が、日本赤十字社岐阜県赤十字血液センター 所長として着任されました。
髙橋所長によるほっこりとしたコラムが岐阜県赤十字血液センターのホームページに掲載されていますので、ご紹介させていただきます。